1 MRI に関連した記述で正しいのはどれか。2 つ選べ。 a 地磁気は

1
2
3
MRI に関連した記述で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
地磁気はおおよそ 0.5 mT である。
b
ケミカルシフトアーチファクトは高磁場ほど小さくなる。
c
クエンチの際は大至急,患者を検査室外へ誘導する。
d
第二次水準管理操作モードでは重大なリスクの可能性はない。
e
MRI 装置の立ち入り制限区域での漏洩磁場は 0.5 mT 以内とされている。
エックス線グリッドについて誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a
集束グリッドには焦点距離がある。
b
平行グリッドの吸収箔は互いに平行である。
c
グリッドは散乱線を減少させるために使用する。
d
グリッド箔の高さと間隔の比をグリッド比と呼ぶ。
e
グリッドを使うと患者の被ばく線量を低減できる。
超音波診断装置について誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a
超音波は圧電素子により生成される。
b
距離分解能は波長が短いと向上する。
c
振動数が大きいと到達距離が短くなる。
d
ドップラー効果で反射波の音速が変化する。
e
反射波は圧電素子により電気信号に変換される。
―1―
4
5
放射線診断部門の電子化システムの構築で優先順位が最も高いのはどれか。 1 つ選べ。
a
医療費収入の増加
b
他院からまたは他院あての画像の連携
c
改姓,身元不明患者等における患者情報の整合性
d
ターンアラウンドタイム等の業務指標の容易な集計
e
電子カルテ三原則(原本性,見読性,保存性)の確保
医療でのネットワーク安全について誤っているのはどれか。1 つ選べ。
a
物理的な安全策を加える価値は低い。
b
職員のネットワーク安全教育が必要である。
c
ネットワーク情報交換の安全対策を外部に業務委託できる。
d
外部とのネットワーク情報交換を監視し,不正なアクセス等を制御する。
e
技術進歩と不正行為の現状をふまえ,安全対策改善の余地を検討する。
―2―
6
80 歳代の男性。交通事故にて救急搬送された。神経症状は特にない。来院時の頸部単純
X 線写真と単純 CT を示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a
Chance 骨折
b
Hangman 骨折
c
Jefferson 骨折
d
Teardrop 骨折
e
Clay shoveler 骨折
頸部単純 X 線写真
頸部単純 CT
―3―
7
14 歳の女子。左手首の疼痛を主訴に来院した。転倒後から手関節痛と腫脹がある。
左手の単純 X 線写真を示す。
損傷の分類として考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a
Salter-Harris 分類 1 型
b
Salter-Harris 分類 2 型
c
Salter-Harris 分類 3 型
d
Salter-Harris 分類 4 型
e
Salter-Harris 分類 5 型
―4―
8
10 歳代の男子。腰痛を主訴に来院した。骨条件の腰椎単純 CT(横断像と再構成矢状
断像)を示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a
類骨骨腫
b
Brodie 膿瘍
c
腰椎分離症
d
外傷性骨折
e
椎間関節変性
腰椎単純 CT
(骨条件の横断像)
腰椎単純 CT
(骨条件の再構成矢状断像)
―5―
9
50 歳代の男性。右手関節痛を主訴に来院した。1 年前から出現し,最近になり増強して
きている。テニス愛好家である。MRI の T1 強調像と STIR 像を示す。
正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
舟状骨に異常を認める。
b
末期に関節強直をきたす。
c
初期には骨髄浮腫様の信号異常を呈する。
d
尺骨過長(ulna plus variant)症例に好発する。
e
この病期では単純 X 線写真で所見を指摘できる。
T1 強調像
STIR 像
―6―
10
10 歳前半の男子。左上腕部の疼痛を主訴に来院した。左上腕部の単純 X 線写真と単純
CT(骨条件)とを示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a
骨軟骨腫
b
軟骨肉腫
c
骨化性筋炎
d
傍骨性骨肉腫
e
骨膜性骨肉腫
左上腕部単純 X 線写真
左上腕部単純 CT(骨条件)
―7―
11
10 歳前半の男子。右膝痛を主訴に来院した。右膝関節の単純 CT(再構成冠状断像)と
MRI(脂肪抑制 T2 強調冠状断像)とを示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a
内軟骨腫
b
軟骨芽細胞腫
c
離断性骨軟骨炎
d
Langerhans 組織球症
e
若年性特発性関節炎
単純 CT(再構成冠状断像)
―8―
脂肪抑制 T2 強調冠状断像
12
70 歳代の女性。頭蓋内病変スクリーニングのため,頭部 MRI が施行された。T2 強調像,
T1 強調像,造影 T1 強調像および T2*強調像を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。
a
脳膿瘍
b
橋出血
c
転移性脳腫瘍
d
橋のラクナ梗塞
e
毛細血管拡張症
T2 強調像
T1 強調像
造影 T1 強調像
T2*強調像
―9―
13
30 歳代の女性。難聴を主訴に来院した。左側頭骨の高分解能 CT(横断像と冠状断像)
を
示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a
耳硬化症
b
中耳奇形
c
慢性中耳炎
d
骨化性迷路炎
e
真珠腫性中耳炎
左側頭骨の高分解能 CT(横断像)
左側頭骨の高分解能 CT(冠状断像)
― 10 ―
14
50 歳代の男性。進行性の両下肢のしびれ,脱力を主訴に来院した。MRI の T2 強調矢状
断像を示す。
検査法として次に行うべきなのはどれか。1 つ選べ。
a
単純 CT
b
血管造影
c
脊髄生検
d
FDG-PET
e
ミエログラフィ
T2 強調矢状断像
― 11 ―
15
70 歳代の女性。左側脱力と顔面麻痺を主訴に来院した。MRI の T1 強調像と T2 強調像
とを示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。
a
脳出血
b
脳膿瘍
c
神経膠腫
d
悪性リンパ腫
e
転移性脳腫瘍
T1 強調像
T2 強調像
― 12 ―
16
50 歳代の女性。頭痛を主訴に来院した。精査の目的で撮像した MRI の T1 強調横断像を
示す。
異常所見の成因として考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a
肺
癌
b
肝硬変
c
もやもや病
d
多発性硬化症
e
浸透圧性脳症
T1 強調像
― 13 ―
17
70 歳代の男性。頭頂部付近の頭部 MRI の FLAIR 像を示す。
中心前回はどれか。1 つ選べ。
a
1
b
2
c
3
d
4
e
5
頭部 MRI(FLAIR 像)
― 14 ―
18
30 歳代の女性。SLE で経過観察中に意識レベルが低下し緊急搬送された。四肢の固縮,
眼球運動障害,視野障害および視力障害を伴う。頭部 MRI の FLAIR 像を示す。
考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a
MELAS
b
転移性脳腫瘍
c
静脈洞血栓症
d
進行性多巣性白質脳症
e
posterior reversible encephalopathy syndrome(PRES)
頭部 MRI(FLAIR 像)
― 15 ―
19
70 歳代の女性。認知症で受診し精査となった。MRI の T1 強調像を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。
a
Alzheimer 病
b
多発脳梗塞
c
Parkinson 病
d
進行性核上性麻痺
e
特発性正常圧水頭症
T1 強調横断像
T1 強調冠状断像
― 16 ―
20
満期産出生,生後 3 か月の女児。検診で発達の遅れを指摘され精査となった。頭部 MRI
の T1 強調像を示す。
髄鞘化しているのはどれか。2 つ選べ。
a
視放線
b
脳梁膝部
c
内包前脚
d
内包後脚
e
前頭葉白質
T1 強調像
― 17 ―
21
50 歳代の男性。高血圧性脳出血にて入院加療中である。
経過観察中の頭部 MRI(T1 強調像と T2 強調像)を示す。
正しいのはどれか。2 つ選べ。
a
血腫内に溶血が生じている。
b
二週間以上経過した出血である。
c
マクロファージによる貪食作用が現れている。
d
ヘモグロビンの鉄成分は主として細胞内に存在する。
e
ヘモグロビンの代謝産物の主体はメトヘモグロビンである。
T1 強調像
T2 強調像
― 18 ―
22
20 歳代の女性。健診の胸部 X 線撮影で異常を指摘され来院した。胸部 X 線写真の正面
像と左側面像を示す。
可能性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。
a
胸腺腫
b
胸腺囊胞
c
成熟奇形腫
d
悪性リンパ腫
e
Castleman 病
胸部 X 線写真(正面像)
胸部 X 線写真(左側面像)
― 19 ―
23
肺原発扁平上皮癌の CT 画像として考えにくいのはどれか。1 つ選べ。
a
b
c
d
e
a
d
b
e
― 20 ―
c
24
80 歳代の男性。健診の胸部 X 線撮影で異常を指摘され来院した。精査を目的に施行
された胸部 CT(縦隔条件の横断像と肺野条件の矢状断像)を示す。
考えやすいのはどれか。1 つ選べ。
a
肺
癌
b
結核腫
c
円形無気肺
d
孤立性線維腫
e
炎症性偽腫瘍
胸部 CT 横断像(縦隔条件)
胸部 CT 矢状断像(肺野条件)
― 21 ―