九州地方整備局と福岡県、女性技術者同士の初の意見交換会開く 地域から“ありがとう”の感謝の言葉をもらい、技術者としてのやりがいを実感 「近くに相談できる技術者がいない」、「現場の階段など職場環境の改善」などの悩みも 九州地方整備局と福岡県の土木行政に携わる女性技術者が一堂に会して、初めて意見交換 会を開いた。お互いの職場における良い点や改善点、魅力ある土木行政に向けた提案などの 意見交換が行われ、①来年度以降も継続して意見交換会を開催する、②土木関係のイベント などを通じて、土木の魅力を発信していくために、一緒になって活動していくこと、③女性 技術者として働き続けられる職場環境づくり、新たな土木の魅力発見・発信に向けた意見交 換会の実施などを確認し合った。 九州地方整備局と福岡県の女性技術者12人が意見交換会 この日の意見交換会には、九州地方整備局から6人、福岡県から6人の計12人の女性技 術者のほか、オブザーバーとして九州地方整備局と福岡県の関係者らも出席。筑後川河川工 事事務所の原田佐良子片ノ瀬出張所長が意見交換の趣旨を説明し、 「忌憚のない意見交換を行 いましょう」と挨拶したあと、女性技術者が出身地や仕事の内容、担当業務などを交えて自 己紹介、九州地方整備局の女性技術者の現状や活動紹介などが行われた。 このあと、①職場で困っていること、改善できたらよいと思うこと、②土木の魅力(土木 行政に携わってよかったこと、うれしかったこと) 、③今後に向けての意見交換を行った。こ の中で、①については「事務所で相談できる女性技術者がいない」、 「建設現場の安全管理で、 女性にとって階段や段差が大きいスペースがあり、困っている」などの悩みや改善点を指摘、 ②では「建設事業の地元対応で、地域の方から“ありがとう”の感謝の言葉をいただける」、 「現場見学会などに地域から親子づれで参加し、土木行政の良さを知ってもらえること」な どに技術者としてのやりがいや誇りを感じているとの意見があった。 今後の確認事項では、来年度以降も女性技術者の意見交換会を継続して実施していくこと や土木関係の各種イベントを通じて、土木行政の魅力発見・発信について母親や子供さん、 学生などに向けて、一緒に共同して活動していくことなどを決めたほか、女性技術者が働き 続けられる職場環境づくりの意見交換も行っていくことなどを確認し合った。
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