春江小学校 校長室だより 麻中の蓬 第17号 平成27年12月22日(火) 【夜明け】 保護者会ありがとうございました 12月18日(金) 年末の慌ただしい中、保護者会においで頂きありりがとうございました。 何人かの懐かしい顔も見ることができ、個人的にはうれしい保護者会でした。 今学期は、学習や生活面での頑張りや課題についてお話しし、安定して学 校生活を送ることができるよう3学期に向けての目標を、本人、担任、保護 者の3者が共通理解して確認し、協力して実現に向けて取り組めるよう3者 面談を行いました。 もし、お子さんが同席してることで直接聞けなかったことがありましたら、 【3年生の通知表袋】 いつでも学校においでくださって結構ですし、お電話で聞いて頂いても結構です。 長い2学期も はや終業式 9月はあんなに暑かったのに、今はもう暖房がなくては過ごせなくなってしまいまいした。それだけ 4カ月ある2学期(授業日は75日)が長いということでしょう。この長い2学期、学習はもとよりいろ んな行事や校外学習などを通して、子どもたちは心身ともに大きく成長しました。 2学期を振り返ってみます。 1年生は、校外学習であわら市のトリムパーク やこの夏にオープンした「一筆啓上 日本一短い手 紙の館」に出かけました。 トリムパークで拾ってきたドングリなどを使っ て「けんだま」や「まと入れ」など工夫したおも ちゃを作りました。できたおもちゃで、来年入学 する幼稚園、保育園の5歳児さんを招待して、お 店屋さんとなって遊んでくれました。頼もしい1年先輩として、小学校生活の楽しさも伝えてくれて、 園児の小学1年生への不安を払拭してくれました。 学習では、難しい繰り上がりのある足し算や繰り下がりのある引き算の勉強に苦しんでいましたが、 何度も繰り返しチャレンジしていました。 2年生は、生活科の学習で、「動くお もちゃ」を作りました。ラーメンカッ プや紙皿、乾電池など、家にあるもの を上手に活用しました。 できたおもちゃで「おもちゃランド」 を開いて、1年生を招待しました。ル ールなどをどうしたら分かりやすく説 明できるかを考え、何度も練習して本番を迎えました。 余るほどの賞品を用意する大サービスで1年生に楽しんでもらいました。やはり2年生のお兄ちゃん お姉ちゃんとして「1年生を楽しませるんだ!」という意識が見られました。 学習では、計算の基礎となる九九を何度も練習し覚えました。忘れないようにね。 3年生は、前号でもお知らせしたように、春江の伝統 野菜である「白茎ごぼう」を種から育て、先日調理して 食べました。種を蒔くときには見失ってしまうほどの小 さな種から立派に成長したごぼうは、独特の香りがして、 給食の時間には大人気となりました。 坂井市の花である「ユリ」の球根も植木鉢に植え、各自が家で育てることになりました。春には香り いっぱいのきれいなユリが咲き誇ることでしょう。 また、校外学習で近くのスーパーマーケットに出かけ、売り方の工夫などについて聞き取り調査をし て新聞にまとめたり、福井市の「おさごえ民家園」や福井県立歴史博物館で昔の人の生活の様子を調べ たり、体験したりしてきました。先人の苦労がちょっぴり分かったようです。 4年生は、聴覚障がい、視覚障がいのある方を迎 え、福祉協議会の協力を得て福祉体験をいっぱいし ました。インスタントシニア体験もしたので、私の 生活上の苦労も少しは分かってくれたのではないで しょうか。 また、人権出前授業も行い、その時の賢い学習振 りやインタビューに「困っている人がいたら助けて あげたい!」としっかりはっきり凛々しく答える姿がNHKなどのニュースで流れました。 5 年 生 は、 奥越 高 原青 少 年 自 然 の 家で の1 泊 2日 の 自 然 教 室 で、 自然 の 美し さ や 厳 し さ 、命 の大 切 さを 学 び ま し た 。キ ャン プ ファ イ ヤ ー や ゲ ーム 、仲 間 との 宿 泊を通して友だちの新たな面を発見したようです。 また、春に植えた稲も無事見事に成長し、慣れない鎌を使って稲刈りを体験しました。はさ木に架け るのには大変苦労しましたが、乾燥、脱穀、精米をJAにお願いし、親子レクレーションでは、みんな で餅つきをしました。きな粉もちやおろしもちは大人子どもを問わず大好評でした。 農家であっても農業を知らない子どもも多い中、貴重な体験となりました。 6年生は、修学旅行が小学 校生活最大のイベント。奈良 の大仏や京都も楽しみです が、やはり一番のお楽しみは USJだったようです。それ でも、事前にいっぱい下調べ をした京都では、見るだけでなく、食べて京都を体験するグループもあり、教科書や資料、インターネ ットで見るより、実物の力は大きかったようです。「また家族で行きたい」という感想もありました。 また、三国運動公園陸上競技場で行われた連合運動会でも、夏休みから練習している成果を遺憾なく 発揮し、それぞれがベスト記録に挑み、素晴らしい成績を収めてくれました。 学校全体を見渡すと、マラソン大会では、大会までに 体育の時間や業間の時間を利用して持久力を高めていた だけに、苦しそうな表情を見せる子もいましたが皆頑張 って走り抜きました。ちょっとしたケガを我慢して完走 した子もいて、走る姿からは「自分に負けない」という 強い気持ちが伝わりました。 また、「ありがとう集会」では、見守り隊や読み聞かせ ボランティアの方などを招待して、日頃の感謝の気持ちを伝えました。 この集会以外にも春江小学校では多くの集会が開かれ、運営する側や発表する側として、多くの子が 活躍してくれています。運営主体はもちろん高学年です。これら高学年の様子を見な がら中学年、低学年が少しずつ自分たちの成長を意識して、やがて伝統としてこの春 江小を背負って行くようになっています。 左の写真は、職員室横廊下の「ありがとうの木」です。秋だというのに紅葉はして も落葉せず、18日現在で2,654枚もの「ありがとう」の葉を茂らせています。 登校班長さんが、小さい子をリードして登校してくれたり、一人でいる時に声をか けてくれたり、落ちた消しゴムを拾ってくれたりなど、小さな「ありがとう」にも目 が行くというのは、感受性が豊かな証拠です。 「ありがとう」という最強の「ふわふわ言葉」があふれることが全校の願いであり、 夢でもあります。
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