第3部 第1章 第4期津南町障害福祉計画 津南町障害福祉計画の基本的な考え方 第1節 計画の基本理念 1 障害者の自己決定と自己選択の尊重 障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重しあい ながら共生する社会を実現するため、障害のある人が必要とする各種サービスを 利用しながら、自立した生活と社会参加ができるように、障害福祉サービスの提 供体制の整備に努めます。 2 障害による対象範囲の拡大 障害の対象を身体障害、知的障害及び精神障害に難病等を加えたものとして、 障害福祉サービスの充実を図ります。また、難病等の対象者においては、身体障 害者手帳の所持の有無に関わらず、必要と認められた障害福祉サービス等の受給 が可能となります。 3 地域生活移行や就労支援への対応 障害のある人の自立の観点から、多種多様な課題に対応するサービス提供体制 の整備を進めます。 また、障害のある人の生活を地域全体で支え、障害の有無を問わず、自分らし く暮らせる環境づくりのため、地域活動支援センターをはじめ地域内での拠点づ くりなど地域の社会資源を最大限活用し、提供体制の整備を進めます。 第2節 障害福祉サービスの提供体制の確保に関する事項 サービス提供体制の確保にあたっては、基本理念を踏まえ、次に掲げる事項に配 慮して成果目標・活動指標を設定し計画を定めました。 1 必要な訪問系サービスの確保 居宅介護以外の訪問系サービスとして、重度訪問介護、行動援護、重度障害者 等包括支援が挙げられますが、重度障害者等包括支援については、平成 26 年 10 月現在、町内において県の事業所指定を受けた事業所はありません。利用可能な 居宅介護サービスなどの充実とあわせて、事業者と連携しながらニーズに応じて 必要な訪問系サービスの確保に努めます。 2 希望する障害者に日中活動系サービスを保障 日中に自宅以外で、様々な介助や訓練などの支援を受けながら活動できる場所 を希望する障害のある人に、 事業者と連携しながら必要な日中活動系サービス(生 - 64 - 第3部 第4期津南町障害福祉計画 活介護、自立訓練、就労継続支援、短期入所など)の確保に努めます。また、既 存の地域活動支援センターの体制充実に努めます。 3 入所施設から地域生活への移行を推進 在宅では生活が困難な障害のある人が、地域の中で生活する場所として、共同 生活援助(グループホーム)の確保が必要です。そのために、事業者と連携しな がら地域生活への移行を支援する体制づくりに努めます。あわせて、日中活動系 サービスの充実により、施設や精神科病院などでの生活が長期化している人の中 で、受入れ条件さえ整えば退所または退院が可能な人の地域生活への移行を進め ます。 4 福祉施設から一般就労への移行を推進 施設に入所しているほか、施設に通い就労訓練などを受けている人が、可能な 限り一般就労へ移行できるよう関係機関と連携しながら支援します。 第3節 相談支援の提供体制の確保 障害のある人が、地域の中で自立した生活を送るためには、障害福祉サービスの 提供体制の整備とあわせて、各種サービスを効果的・効率的に利用できるよう相談 支援体制の充実が必要です。 このため、地域の実情に応じて適切に相談支援を行える体制を整備します。その 整備にあたっては、現在の各種サービス利用者が利用している事業所が町外に多い ため、広域的な相談支援体制が必要であり、町内の相談支援事業所とあわせて、十 日町管内の相談支援事業所との連携を強化します。 また、県内7つの障害保健福祉圏域ごとに県の事業により障害者地域生活支援セ ンターが設置され、療育支援や入院期間が長期に及ぶ精神障害のある人の退院促進 などを支援する専門相談員が配置されています。 さらに、県から委嘱され様々な相談活動を行う「障害者相談員」が町内に 1 人い るほか、障害のある人の地域移行を支援する「地域移行推進員」を配置するため、 相談支援事業所や保健師を対象に養成研修が行われています。 今後は、行政や相談支援事業所、各種専門相談員などの関係機関が一体となり、 各種相談支援活動や様々な課題克服に向けて取り組みを進めます。 これらの相談支援事業を効果的に実施するため、福祉事業者や雇用、教育、障害 者団体など各分野の関係者からなる「津南町地域自立支援協議会」において、関係 機関が相互の連絡を図ることにより、地域における障害者などへの支援体制に関す る課題について情報を共有し、地域の実情に応じた体制の整備について協議します。 - 65 -
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