平成24年度地域体制整備コーディネーター・ピアサポーターの活動実績報告

平成24年度
地域体制整備コーディネーター・
ピアサポーターの活動実績報告
※平成24年度末に各委託事業所から提出された、実績報告を集計して作成。
① 地域体制整備コーディネーター活動実績
※各委託事業所から提出された、平成24年度の実績報告を集計。
体制整備に向けた調整が最も多く、次いで医療機関等の関係機関からの協力の要請への対
応、関係機関への情報提供と続く。
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「地域自立支援協議会等」への支援経過の報告
市町村、病院及び福祉サービス事業者等の関係機関に対する周知等、本事業の
円滑な実施のための体制整備に向けた調整
病院・施設等の関係機関に対する本事業への参加等必要な協力の要請及び地域
の資源に係る情報提供、資源開発等に関する病院・施設等からの要請への対応
地域移行推進員・地域自立支援協議会等と連携した圏域市町村における必要な
事業、資源(インフォーマルなものを含む。)の点検・開発に関する助言、指導
地域移行推進員が実施する支援に対する必要な助言・指導
複数圏域にまたがる課題に関する助言
関係者と協働した研修、シンポジウム等の企画、調整など地域移行に向けた普及
啓発の推進
その他、退院後の地域生活に向けた障がい者ケアマネジメントを実施するために
必要な業務
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② 地域体制整備コーディネーターの活動の成果
1.医療機関スタッフとの連携が強化された。また、医療機関スタッフか
ら、院内での交流会等の活動について、良い評価を得ることができた。
2.集団活動や面接を実施することで、入院者に地域移行のイメージが生ま
れ、退院意欲が醸成された。
3.自立支援協議会での定期的な活動報告、地域移行部会の運営、地域移行
部会設置に向けた市町村への働きかけなど、自立支援協議会との連携や
運営に関与することができた。
4.医療と福祉の連携によって、地域移行対象者があがるようになり、地域
移行につなげることができた。
③ 地域体制整備コーディネーターの活動の課題
1.委託料の関係で、職員の配置が専従ではないため、兼務では十分な活動
が行うことができなかった。
2.活動を十分にするための人手が足らなかった。遠方への面談やケア会
議などが他の日常業務に支障が出た。
3.他圏域からの入院者が多く、コーディネートが難しいケースが多い。
4.市町村との連携が不足しているため、市町村に対してどのように協力を
求めていくかが課題。
④ 退院促進ピアサポーターの活動、および支援実績
地域体制整備コーディネーターによる、ピアサポーターへの支援や調整が最も多く、次いで必
要な研修、ミーティングの開催となっている。病院等を訪問し、入院者に対して体験談を伝える
活動も全体で200回近くとなっている。
ピアサポーター業務が円滑かつ安定して行われるような調整・支援
ピアサポーターに対する必要な研修およびミーティング
地域住民等へ精神障がいの体験を伝え、退院促進についての理解を促進
し、精神障がい者の地域移行についての啓発
退院後の精神障がい者の地域定着を促進するため、交流会等による支援
入院患者等の外出時に、自宅での障がい福祉サービス等利用の活動場面等
を活用した情報提供
病院等を訪問し、入院患者へ体験談を伝える活動
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⑤ 退院促進ピアサポーターの活動、および支援における成果
1.ピアサポーターによる活動によって、入院者の地域移行後のイメージづ
くりの促進や不安が軽減され、退院意欲の醸成等の成果が出ている。入
院者が地域移行後の生活について希望を語ることは少ないが、ピアポー
ターがいると希望が出やすい。
2.活動するピアサポーター自身に、良い効果が得られた。
3.入院されている方は、コーディネーター等のスタッフよりも、ピアサ
ポーターに親しみを持ちやすく、心を開いて話をしている。ピアサポー
ターがいると、入院者や医療機関スタッフとも関係づくりがスムーズに
いきやすい。
⑥ 退院促進ピアサポーターの活動、および支援における課題
1.新たなピアサポーターの確保が難しい。
2.地域体制整備コーディネーターがピアサポーターをサポートすることも
必要だが、その方法、ノウハウが少ない。
3.ピアサポーターが継続的に活動する場(院内茶話会等)の確保が課題。
4.ピア活動の継続が難しい方も多く、定着しづらい。