所信２０１５年度一般社団法人陸中宮古青年会議所第４４代理事長上野文裕１９７２年（昭和４７年）、この地域のために志を高く掲げ、青年たちが集い、陸中宮古青年会議所は全国で５２０番目に宮古市に誕生し、今まで様々な事業を展開してまいりました。東日本大震災以後、全国のＪＣの仲間からご支援、ご協力頂いたのも、志を高く掲げ、ここまで築き上げてきた先輩方のおかげだと実感しております。このＪＣの繋がりに感謝の気持ちを持って、運動・活動していかなければなりません。被災地である宮古市が、復興から自立に向かって進んでいる中、私たちが今果たすべき役割、地域社会が私たちに何を期待しているのか、陸中宮古青年会議所らしい、私たちにしか出来ない事、私たちだから出来る事を、私たち自身が自分たちの足元を見つめ直すところから始め、真剣に考えていかなければなりません。地域から本当に必要とされる陸中宮古青年会議所を目指し、何事にも躊躇せず挑戦し次代の宮古に繋いでいけるよう行動して参ります。～“３”Ａｃｔｉｏｎｃｈａｌｌｅｎｇｅ～次代を担う子供たちＡｃｔｉｏｎ東日本大震災以降、高校生の進路選択は震災以前に比べ、宮古で働きたいと願う高校生が多くなったと感じますが人口減少が進むこの地域において、宮古から進学や就職で一度離れた子供たちが、いずれ郷土宮古に戻れる環境づくりが必要と考えます。子供たちは地域の宝。だからこそ次代を担う子供たちが、夢と希望を持てる地域づくりを推し進めていきます。森・川・海と大変資源の多い、宮古地方の特色を生かしながら、「地域を知る」そして「地域を愛する心」を共に育てる事業の展開の必要があります。また青少年事業は、陸中宮古青年会議所が誕生して以来、長年に渡り力を入れてきた事業です。地域の健全な発展は、健全な青少年の育成が必要不可欠であると考えられてきたからです。子ども達に様々な体験を通して心身共に健康にはつらつと育ち、多くの仲間と活動をし、友情さらには、郷土愛を育む事業を展開いたします。仲間づくり自分づくりＡｃｔｉｏｎ今年度私たちは会員数２１名でのスタートとなりますが、１０年前より半分以下の会員数となっています。年々事業に対しての一人当たりの負担が増えているのは現実です。「明るい豊かな社会の実現」のために、仲間づくりは不可欠です。また、さまざまな事業を通じての達成感や感動は、分かち合う同志が多ければ多いほど比例するものです。新しい仲間が加わることで、必ず組織は活性化し力を帯び、そしてその力は地域を元気にする力に変わります。私がいままで青年会議所の活動を通じ感じたことは、共に切磋琢磨し、事業を行っていくことにより個々の成長につながることだと実感しました。だからこそ、多くの人と出会い共に考え、実行する。人を成長させるのは人であると確信しております。会員全員で魅力ある活動、事業を展開し、そこで会員個々が多くの気付きや学びが得られることでさらなる青年会議所運動の魅力を発信することができると考えます。今年も会員候補の皆様が参加しやすい魅力ある事業の開催を考え、青年会議所活動をまず知ってもらい、感じてもらい、一人でも多くの仲間づくりが出来るよう、邁進して参ります。みやこ秋まつりＡｃｔｉｏｎ昨年度、第３０回を迎えることができたみやこ秋まつりには、会員全員が実行委員会と一丸となり、達成感や感動を共有できたと感じております。しかし、実行委員会の組織に携わる私たちも会員の減少により会員個々に対しての作業量が増し、負担が重みを増しています。年々、まつりの規模やスタイルは時代によって進化を遂げてきましたが、創始の想いであります「市民のための市民のまつり」の原点を忘れることなく、今一度、今後のまつりの在り方、関り方を探し出し、さらなる新しい形の「みやこ秋まつり」に向けて活動していきます。本年度は早期に、実行委員会を発足させ、市民の皆様を巻き込みながら、市民の皆様と一緒にまつりについて考え活動して参ります。おわりに私は、２００６年に陸中宮古青年会議所へ入会させていただいてから、今までいろいろな事業を通じて沢山の経験をさせていただきました。入会しなければ出会うことがなかったであろう様々な職業の仲間との出会いがあり、時には喜びを分かち合い、時には困難を共に乗り越え、入会しなければ学べない沢山のことを気づかせて頂きました。陸中宮古青年会議所という団体は、自分自身にとって本当に大きな存在であり、私を成長させてくれました。この団体に入会し今までの経験がなければ、今の自分はなかったと思います。今まで自分を育んでくれた地域に感謝し、仲間に感謝し、今年一年間最後まで、次代の宮古に繋いでいけるよう、メンバー一同と共に「Ａｃｔｉｏｎ」を起こして参ります。