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「静岡市産業廃棄物の適正な処理に関する条例施行規則の一部改正(案)」について
1 改正案の概要
静岡市産業廃棄物の適正な処理に関する条例(以下「条例」とします)の改正により、条例
第3章に規定する事前手続の適用除外となる移動式することができるように設計された産業廃
棄物処理施設等について具体的に定めるとともに、その稼働する事業場の届出について必要な
事項を定めるものです。
固定式施設
移動式施設
ボルト等で、
自走式など、
一定の場所に
移動すること
固定して使用
を想定し設計
する施設
された施設
2 改正案の具体的内容
条例第3章に規定する事前手続の適用除外となる移動することができるように設計された産
業廃棄物処理施設等は、建設工事現場において当該現場から発生する産業廃棄物のみを処理す
るために使用するものであって、次のいずれかに該当するものとする予定です。
⑴汚泥の脱水施設
⑵汚泥の造粒・固化施設
⑶木くず又はがれき類等の破砕施設
また、事前手続の適用除外となる産業廃棄物処理施設等を稼働する事業場を定めようとする
ときは、稼働する事業場の所在地、産業廃棄物処理施設等の種類、産業廃棄物処理施設等にお
いて処理する産業廃棄物の種類、産業廃棄物処理施設等の処理能力、処理実施予定量、稼働予
定期間、稼働時間、稼働する事業場の責任者の氏名及び連絡先を記載した書面の提出を求める
予定です。
3 規則で定めようとする施設の概要
汚泥の脱水施設とは、汚泥を圧縮したり遠心力を利用したりすることで、汚泥の固形分と水
分を分離し、含水率を下げる処理施設です。この施設は、一般に著しい騒音や振動を発生する
施設ではなく、脱水後の排水に注意すれば周辺生活環境への影響は少ないと考えています。
汚泥の造粒固化施設とは、汚泥に石灰やセメント等の粒の核となる物質を加え攪拌すること
で、汚泥中に粒を形成する処理施設です。この施設も、一般に著しい騒音や振動を発生する施
設ではなく、造粒剤として使用する石灰やセメント等の飛散に注意すれば、周辺生活環境への
影響は少ないと考えています。
破砕施設とは、木くずやがれき類等の固形の産業廃棄物を、回転刃により噛み込んだり、前
後運動をする刃により衝撃を与えたりすることで、産業廃棄物を細かく砕く処理施設です。こ
の施設は、上の2施設に比べると大きな音や振動を発生させますが、事業場の敷地境界から離
して設置することや、施設規模によっては防音ネットや防振マットを使用する等の措置を講ず
ることで、周辺生活環境への影響は十分抑えることができると考えています。
さらに、建設工事現場については、工期が区切られており恒久的に当該現場で産業廃棄物の
処理が行われる心配がないことや、当該現場から発生する騒音や振動について廃棄物処理以外
の観点からも生活環境への影響に配慮がなされていることから、稼働する事業場を建設工事現
場に限ることで周辺生活環境への影響は十分抑えられると考えています。また、処理する産業
廃棄物を当該現場で発生したものに限ることで、想定外の廃棄物流入による事故の発生や周辺
生活環境への影響を抑えられると考えています。
4 施行日
平成 27 年4月1日を予定しています。