さくら診療所 の木質バイオマス

さくら診療所
と木質バイオマス
■木質バイオマス熱利用とは
ヨーロッパでは一般的な、再生可能エネルギー施設です。
直接熱利用するので、
①エネルギーが無駄にならない(発電は4割しか電気になりません。ま
たなによりも発電所や送電施設もいりません)
②木質バイオマスは、自然循環するCO2を使いますので、新しいCO2を
出しません。(カウント外)
■さくらの施設の概要
新設棟(老人ホーム)
・デイケア暖房
・浴槽3箇所
既存棟
木質チップボイラー
・浴槽2箇所給湯
熱出力50Kw×2
・循環浴槽加温
・全室の給湯
2箇所の施設で暖房と給湯を行ないます。
熱出力は、一般家庭の40軒分程度です。
■チップボイラーのしくみ
乾燥度の高い(30%程度WB)C材の木質チップを、化石燃料の代わりに使います。
①熱交換器
給湯
②パネルヒータ暖房
燃料
40mm程度
木質チップ
チップボイラー
貯熱槽(バッファタンク)
■チップボイラーのなかみ
ダイオキシン(低温)も出さず、NOx(高温)の出さない温度で自動運転します。
・燃料は、火床に横から自動供給されます
・チップは火床で一次燃焼し、さらに上部で二次燃焼します。
・後部の熱交換部で、お湯をわかします。
・燃焼灰は、ほとんど出ず、出た場合は、下のスクリューで、
灰箱に運ばれます。
・通常のボイラーのように蒸気にならず二気圧以下です。
前部の
こんなところは、どうなのかな?
問
木を燃やすともったいないのでは。
答
石油や電気をその分使いませんので、コストに削減と森林資源の利活用ができます。木は放置
されいても、微生物分解され熱とCO2が出ます。これを利活用します。
問
建設費用はどのくらいかかりましたか?
答
この施設は、施工業者の桑原電気(佐那河内村)にとって、最初の施設なので比較になりません
が、標準的には100kWクラスで、利用の仕方によって2,000万円~2,500万円程度かかると思われま
す。
問
灯油代や電気代はどの程度節減されますか?
答
石油代は約半額強です。年間に燃料経費が100万円以上削減できると考えており、短期間 で償
還できます。また、重要なのは施設は燃料に硫黄分がないので、長寿命なことです。
問
なんで2台あるのですか。
答
夏などの低負荷時には、1台で運転し、冬の高負荷時には2台直列(タンデム)で運転し
ます。
施設のメンテ性をあげるとともに、高負荷時の化石燃料ボイラーを全く使いません。
さくら診療所の社会貢献活動
①省エネルギー・環境対策を推進します。
診療所で太陽光発電(30kW)、リハビリ室等で薪ストーブやペレットス
トーブ使用しています。厨房の屋根にて、太陽熱温水器を設置して、給湯
に使っています。
また、厨房では「廃油せっけん」を使用し、往診はハイ
ブリッドカーで行っています。
②さくらのこだわりご飯
さくらで使用する七分つき米は、さくら農園の田んぼから診療所の厨房
理事長
吉田修
へ届けられます。無農薬栽培の安心のお米です。
③生ゴミを堆肥に
どうしても調理中にでる野菜くずや、残飯などが生ゴミとして出てきます。そこで、資源の有効利用
と循環をさせるため、これらの生ゴミをさくら農園のたい肥として利用しています。
④応援しています。国際協力活動
当診療所は、アフリカの中南部に位置するザンビア共和国を中心に国際協力活動を行っている
TICOを応援しています。
次世代を担う子どもたちのためにも、社会の持続可能な発展のために、さくら診療所は社会貢献
活動を行います。
※当事業は、一般社団法人
新エネルギー導入促進協議会の「平成24年度再生可能エネルギー加速
化支援事業補助事業」により国庫補助を受けています。
施設
医療法人さくら診療所
協力
一般社団法人徳島地域エネルギー