仕様書(PDF形式:188KB) - 資源エネルギー庁

仕様書
1.事業名
平成27年度発電用原子炉等利用環境調査(原子力産業動向調査)
2.事業目的
平成26年4月にエネルギー基本計画が閣議決定され、原子力は重要なベースロード
電源と位置付けられ、原発依存度は省エネルギー・再生可能エネルギーの導入や火力発
電所の効率化などにより、可能な限り低減させることとされた。同計画の実現に向け検
討を進めていかなければならない。
今後の原子力産業政策・原子力技術開発のあり方を検討するに当たり、福島第一原子
力発電所事故後の国内外の原子力産業がどのように変化しているか、原発依存度が低減
する中、事業者がどのようなリスクに直面し、どのように対応していくべきなのか、海
外の原子力政策がどのように変化しているのか、などについて、他のエネルギーにおけ
る状況との対比などマクロな視点での基礎的な情報収集・分析を行うとともに、各国に
おける原子力産業の位置付け、体制等に関する情報収集を行う必要がある。
本調査は、国内外の原子力産業の状況変化を把握し、課題について調査分析を行うこ
とで、今後の我が国の原子力産業政策の立案に役立てることを目的とする。
3.調査内容
国内外の原子力産業・政策の状況に関連して、下記項目を中心に、関係者、有識者へ
のヒアリング調査を行う。
① 国内外の原子力産業の動向
・世界のエネルギー安全保障について
・原子力事業・電力事業体制について
・世界の原子力政策について
② 原子力の次世代技術
・新型炉開発の動向について
・安全技術について
・核燃料サイクルについて
③ 原子力を巡る環境変化
・規制、金融、事故リスクについて
・電力自由化と原子力について
・地球温暖化対策、低炭素戦略と原子力
④ 原子力の社会的受容について
・地域とリスクコミュニケーションについて
・メディアと社会的受容性について
⑤ 他のエネルギーにおける状況との対比に関する事項について
・電気事業(発電、送電、小売)について
・化石燃料の調達について
4.調査方法
本調査の実施に当たっては、各社の公開情報、調査機関や各国政府関係機関の情報
に加え、人的ネットワークを最大限活用してヒアリングを実施し、可能な限り正確か
つ緻密な調査分析を行うこと。なお、調査は、その詳細内容、実施計画等について事
前に資源エネルギー庁と協議の上、実施すること。
(1) 各種統計データ等公表資料の収集・分析
企業の経営分析や国内外の原子力産業動向・政策分析のために、調査対象に
ついて、各種統計データ等の公表資料を収集することにより分析すること(必
ず情報ソースを明らかにしバックデータも含めて提出すること。)
。
(2) 各企業・有識者へのヒアリング調査
我が国における原子力産業の状況を把握するために、国内の事業者やアナリ
スト等に対して、必要に応じてヒアリングを実施すること。
(3) 勉強会の開催
関係各者・有識者(各回1名程度)を招いた勉強会を経済産業省内の会議室
において週1回ペースで計40回程度開催し、原子力産業の現状や課題、それ
らの解決に向けた議論等について整理を行ったうえで、原子力事業を今後どの
ようにとらえるべきかを取りまとめる。また、今後の原子力産業のあり方・戦
略を整理する上で必要となる場合には、業界団体等が運営する会議等を活用し、
意見交換を行う。
なお、関係各者・有識者の旅費、謝金等の勉強会開催に必要な経費を計上す
ること。
(4) その他(上記(1)~(3)以外に可能な調査について記載すること。)
5.報告
4.により得られた情報について、定期的な報告を行う(月に2回程度)ほか、ヒア
リングを実施した際には、速やかにその報告を行うなど、状況に応じた報告を適宜行う
こと。
6.報告書の作成
4.による調査結果を報告書として取りまとめ提出すること。また、必要に応じて
適宜報告会を行うものとする。調査結果及びヒアリング調査結果等を経済産業省資源
エネルギー庁が閲覧しやすいようデータ整理を行い、調査結果の電子媒体を提供する
こと。
7.事業期間
委託契約締結日から平成28年3月31日まで
8.納入物
・調査報告書電子媒体(CD-R) 1枚
 調査報告書、委託調査報告書公表用書誌情報(様式1※1)、二次利用未承諾リスト(様
式2※2)を納入すること。
 調査報告書は、PDF形式以外にも、機械判読可能な形式※3のファイルも納入する
こと。なお、様式1及び様式2はExcel形式とする。
・調査報告書電子媒体(CD-R) 2枚(公表用)
 調査報告書及び様式2(該当がある場合のみ)を1つのPDFファイル(透明テキス
ト付)に統合したものを納入すること。
 セキュリティ等の観点から、資源エネルギー庁と協議の上、非公開とするべき部分に
ついては、マスキングを実施するなどの適切な処置を講ずること。
 調査報告書は、オープンデータ(二次利用可能な状態)として公開されることを前提
とし、資源エネルギー庁以外の第三者の知的財産権が関与する内容を報告書に盛り込
む場合は、①事前に当該権利保有者の了承を得、②報告書内に出典を明記し、③当該
権利保有者に二次利用の了承を得ること。二次利用の了承を得ることが困難な場合等
は、下記の様式2に当該箇所を記述し、提出すること。
※調査報告書電子媒体の具体的な作成方法の確認及び様式1・様式2のダウンロードは、
下記 URL から行うこと。
http://www.meti.go.jp/topic/data/e90622aj.html
※1
委託調査報告書公表用書誌情報(様式1)
本事業の報告書のオープンデータとしての公表に際し、データとしての検索性を高め
るため、当該データの属性情報に関するデータを作成すること。
※2
二次利用未承諾リスト(様式2)
二次利用の了承を得ることが困難な場合又は了承を得ることが報告書の内容に大きな
悪影響を与える場合は、報告書の当該箇所に出典等を明示し、知的財産権の所在を明ら
かにした上で、当該データを様式2に記載すること(知的財産権の所在が不明なものも
含む)
。
※3
機械判読可能な形式
コンピュータプログラムがデータ構造を識別し、データを処理(加工、編集等)でき
ること。例えばHTML,txt,csv,xhtml,epub,gml,kml,png等のほか、Word,Excel,Powerpoint
等のデータが該当する(スキャンデータのようなものは該当しない)
。
9.納入場所
資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 原子力政策課