仕様書(PDF形式:207KB) - 資源エネルギー庁

仕様書
1.事業名
平成27年度国際エネルギー使用合理化等対策事業(省エネ等ビジネス世界展開促進
事業)
2.事業目的
世界的なエネルギー需要の増大とそれに伴う地球温暖化問題の深刻化、さらには資源
の安定供給に対する不透明感の高まりといった多様な問題の解決には、需要と供給の両
面でのエネルギー利用の効率化が求められており、省エネルギーの推進及び新エネルギ
ーの導入は大きな柱と位置づけられる。我が国の優れた省エネ・新エネ技術を広く世界
に普及させていくことは、エネルギーセキュリティの向上のためにも重要であり、持続
可能な社会を構築する観点から、国際社会からも強く期待されている。
我が国企業が有するこれらの技術が、海外で恒常的な形で受け入れられるためには、
普及のための取組を官民一体となって進めていくことが不可欠である。このため、本事
業においては、我が国企業による省エネルギー等の海外ビジネス展開を包括的、具体的、
実践的にサポートすることにより、個社の活動では解決が難しい障害や問題の克服に貢
献することを目的とする。
3.事業内容
(1)我が国の省エネ・新エネ技術等の海外普及可能性の調査分析
日本の省エネ・新エネ製品・設備の海外への普及拡大の可能性は存在するものの、
例えば的確な交渉窓口や相手国のニーズが不明確であること、法・規制・税制等に
係る参入障壁があること等、ビジネス展開に係る問題点、課題は多く存在する。官
民ミッションの派遣に先立ち、海外市場におけるこれら問題点、課題を調査分析し、
ビジネス案件成立の具体化のための調整を行う。加えて、当該国においてどの地域・
都市が我が国の省エネ・新エネ技術等の導入に適しているかについても調査分析す
る。
上記調査の結果を受けて関心のある企業等と協議した上で官民ミッション派遣の
候補となる複数の国・地域、分野等を提案し、具体的な派遣の日程、構成員、内容
等を資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部政策課国際室(以下「国際室」
という。)と協議した上で決定する。
派遣先では、必要に応じ国際室や政府関係機関とともに相手国政府、関係機関、
企業等と会談を行い、当該国の省エネ促進、新エネ導入への取組を聴取するととも
に、日本企業の有する技術等を紹介する。更に、議論の成熟度合いに応じて、当該
国に対する具体的なビジネス提案を行う。
(2)我が国の優れた省エネ・新エネ技術等の海外への情報発信等
各国・各地域の的確な交渉窓口との引き合いを行う契機とすべく、日本の優れた
省エネ・新エネの技術等を見える形で紹介するために、民間企業等から集めた技術・
ノウハウ等をまとめたPR媒体(HP掲載用データ、チラシ、冊子等)を必要に応
じて作成し、相手国に対して日本の強みを活かしたビジネス提案を行う。
また、官民一体となった省エネ等技術の海外普及の活動を国外において発信・周
知するため、省エネ等の技術を紹介するエネルギー・環境関連の国際展示会に出展
し、日本の省エネ等の技術の水準の高さをブランドとして発信する。
(3) 我が国省エネ等技術の国際展開の政策課題の抽出
上記(1)及び(2)の活動の企画立案を行い、政府関係者、関連の公的機関、
民間企業・団体を一堂に集めた会議やワーキング・グループ等を通じ、省エネ・新
エネ技術等の具体的な海外普及策に関する議論・検討を行う。当該活動を通じて得
られた情報や会合での意見・提案を整理し、省エネ等の海外展開に係る今後の政策
上の課題を抽出し、報告書を作成する。
4.事業実施方法
事業の実施に当たっては以下のとおりとする。
(1)我が国の省エネ・新エネ技術等の海外普及可能性の調査分析
①
機器・設備のみならずノウハウ・サービスも含めた省エネソリューション、
新エネルギー技術に対するニーズが高いと考えられる国・地域との企業間連
携・ファイナンスを含むビジネス展開の枠組の在り方について検討し、官民一
体となった具体的なプロジェクトの創出に資する調査を行う。調査手法は、文
献調査、WEB調査、ヒアリング調査等とする。必要に応じて、ミッション派
遣前に現地で事前調査を行い、政府、関係機関、企業、業界団体へのヒアリン
グを通じて適切な交渉窓口の関係構築及び相手国のニーズの発掘を行う。
②
上記①の調査結果を踏まえ、具体的なプロジェクト実現の可能性が見込まれ
る国に官民ミッション等を派遣し、プロジェクト具体化に向けた方策等の検討
及び当該国への具体的なビジネス協力提案を行う。
また、具体的なプロジェクトに係るミッション等派遣の段階に至っていない
案件であっても、将来的に案件形成の道筋が十分見込まれるものについては、
相手国の詳細なニーズを探り、連絡窓口となり得る政府機関・地方自治体や業
界団体等を特定し、さらには協働のパートナーやプロジェクトの顧客候補等と
の関係構築を行うための官民ミッションの派遣を検討する。
③
上記②の派遣先において必要に応じ日本の省エネ・新エネの技術等を紹介す
るセミナー等を開催する。
なお、ミッション派遣予定国・地域は、以下を想定しているが、実際の派遣にあた
っては、上記①の調査を踏まえる必要があるため、派遣先、派遣人数、調査テーマの
詳細や具体的な調査手法について国際室と協議した上で決定する。
これらミッション等の派遣は、基本的に下記4.
(3)に記載するワーキング・グル
ープ又はサブワーキング・グループを実施主体とする。
<事前調査及びミッション派遣予定国・地域>
○東南アジアから3ヵ国程度:6名(3泊4日程度)
○南西アジア、大洋州地域から2ヵ国程度:4名(3泊5日程度)
○欧州、ロシア、トルコから2ヵ国程度:4名(3泊5日程度)
○中南米地域から2ヵ国程度:3名(4泊6日程度)
○アフリカ地域から2ヵ国程度:4名(4泊6日程度)
(2)我が国の優れた省エネ・新エネ技術等の海外への情報発信等
①
日本の優れた省エネ・新エネ技術・ノウハウ等を広く海外に見える形で紹介
し、具体的なビジネス提案を行うため、民間企業等から集めた技術・ノウハウ
等をまとめたPR媒体(HP掲載用データ、チラシ、冊子等)を必要に応じて
作成する。作成にあたっては、(1)①の事前調査に基づき、ミッション派遣
を検討している国・地域のニーズを踏まえた技術や事例を関係企業から聴取し、
ミッション派遣時に相手国に対して具体的な技術やソリューションの紹介、提
案ができるようなものとする。
なお、具体的な形態、内容、活用方法については、各国のニーズや民間企業
の希望も踏まえつつ、国際室と相談の上、決定する。
②
我が国の官民一体となった省エネ等技術の海外普及への取組をPRするため、
中東、米国、インド、東南アジア等において集客率が高く、日本の省エネ・新
エネ等のビジネス展開に資するテーマで開催されるエネルギー・環境関連の国
際展示会に年2回程度出展する。展示会出展予定国・地域は中東1カ国と中東
以外1カ国を予定しているが、下記4.
(3)に記載するワーキング・グループ
又はサブワーキング・グループでの議論を踏まえ、PRに効果的と思われる展
示会を選択すること。
<展示会出展予定国・地域及び出張者>
○中東:2名(4泊6日程度)
○中東以外:2名(4泊6日程度)
(3)我が国省エネ等技術の国際展開の政策課題の抽出
上記(1)及び(2)の活動を企画・調整・実施するために政府、政府関連機関、
民間企業・団体等を集めた20名程度からなる総務・企画会議(1~2か月に1回
程度の頻度で開催)や10名~15名程度からなるワーキング・グループ(分野・
地域別に5つ程度、1~3か月に1回程度の頻度で開催)を開催し、必要に応じて
ワーキング・グループの下にサブワーキング・グループを設置・開催する。ワーキ
ング・グループ等の活動については特に緊密な官民連携を維持することとする。
これらの会議体において議論する事項の企画・準備、開催・運営及び結果の整理
を行う。また、会合の参加者及び関係者への連絡・調整、資料等の作成、活動の対
外発信等を行う。
当該活動を通じて得られた情報、会議、ワーキング・グループでの議論等を整理
し、省エネ等の海外展開に係る今後の政策上の課題を提示した20ページ以上の報
告書を作成する。
5.事業実施期間
委託契約締結日から平成28年3月31日まで。
6.納入物
(1)事業報告書(概要資料及び詳細資料)の電子媒体(CD-R等)2枚
・事業報告書、委託調査報告書公表用書誌情報(様式1 ※1 )、二次利用未承諾リスト
(様式2 ※2 )を納入すること。
・事業報告書は、PDF形式以外にも、機械判読可能な形式 ※3 のファイルも納入する
こと。なお、様式1及び様式2は Excel 形式とする。
(2)事業報告書(詳細資料)の電子媒体(CD-R等) 2枚(公表用)
・事業報告書及び様式2(該当がある場合のみ)を一つのPDFファイル(透明テキ
スト付)に統合したものを納入すること。
・セキュリティ等の観点から、資源エネルギー庁と協議の上、非公開とするべき部分
については、マスキングを実施するなどの適切な処置を講ずること。
・事業報告書は、オープンデータ(二次利用可能な状態)として公開されることを前
提とし、資源エネルギー庁以外の第三者の知的財産権が関与する内容を報告書に盛
り込む場合は、①事前に当該権利保有者の了承を得、②報告書内に出典を明記し、
③当該権利保有者に二次利用の了承を得ること。二次利用の了承を得ることが困難
な場合等は、下記の様式2に当該箇所を記述し、提出すること。
※事業報告書電子媒体の具体的な作成方法の確認及び様式1・様式2のダウンロード
は、下記 URL から行うこと。
http://www.meti.go.jp/topic/data/e90622aj.html
※1
委託調査報告書公表用書誌情報(様式1)
本事業の報告書のオープンデータとしての公表に際し、データとしての検索性を
高めるため、当該データの属性情報に関するデータを作成すること。
※2
二次利用未承諾リスト(様式2)
二次利用の了承を得ることが困難な場合又は了承を得ることが報告書の内容に
大きな悪影響を与える場合は、報告書の当該箇所に出典等を明示し、知的財産権の
所在を明らかにした上で、当該データを様式2に記載すること(知的財産権の所在
が不明なものも含む)。
※3
機械判読可能な形式
コンピュータプログラムがデータ構造を識別し、データを処理(加工、編集等)
で き る こ と 。 例 え ば HTML,txt,csv,xhtml,epub,gml,kml,png 等 の ほ か 、 Word,
Excel,Powerpoint 等のデータが該当する(スキャンデータのようなものは該当し
ない)。
(3)4.(2)でPR媒体を作成した場合はその配布残
7.納入場所
経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部政策課国際室