(平成27年2月20日版) 平成27年度 未定稿 エコフィード増産対策事業 <エコフィード生産拡大支援事業 Q&A> 基本事項 ○事業実施主体は、どのような者ですか。 P 4 ○事業に参加できる期間は何年ですか。 P 5 ○取組メニューはどのように選択すればよいですか。 P 5 ○対象となる食品残さ等は何ですか。 P 5 ○活用が進んでいない食品残さ等とは何ですか。 P 6 ○複数の食品残さ等の排出者と契約をしなければならない理 由は何ですか。 P 6 ○助成対象となる数量は何ですか。 P 6 ○基準数量とは何を指しますか。 P 7 ○基準数量は、事業実施期間において毎年見直す必要があり ますか。 P 8 ○補助単価はいくらですか。 P 8 食品残さ等の分別の実施 ○対象となる分別作業は何ですか。 P 8 P 8 ○食品事業者が自ら分別するのでなく、食品残さ等の飼料化 を行う事業者が分別を実施する場合も支援の対象になるの ですか。 -1 - ○食品事業者又は食品残さ等の飼料化を行う事業者が分別を 行うのでなく、第三者に分別を委託する場合も支援の対象 になるのですか。 P 9 ○分別を実施する者を、事業実施主体の構成員とする必要が ありますか。 P 9 P 9 P 9 食品残さ等の含水率の削減 ○対象となる含水率削減作業は何ですか。 ○含水率の削減を実施する者を、事業実施主体の構成員とす る必要がありますか。 成分分析等の実施 ○対象となる成分分析等の取組は何ですか。 P10 ○成分分析等の実施にかかる条件は何ですか。 P10 ○成分分析等を事業実施主体が自ら実施しても良いですか。 P10 エコフィードと国産飼料作物等との混合 ○対象となるエコフィードと国産飼料作物等との混合作業は 何ですか。 P11 ○エコフィードと国産飼料作物等との混合にかかる条件は何 ですか。 P11 ○事業実施主体の構成員が、自ら国産飼料作物等を生産して 利用する場合も補助の対象になるのですか。 P11 ○飼料作物等が「国産」であることをどのように証明したら よいですか。 P11 ○国産飼料作物等との混合利用におかる基準数量を算出する に当たって、過去3年間の利用数量を証明する書類がない 場合は、この取組における補助は受けられないのですか。 P11 -2 - 他の再生利用手法との一体的なリサイクルの実施 ○他の再生利用手法との一体的なリサイクルとはどのような 行為を指しますか。 P12 ○なぜ、他の再生利用手法との一体的なリサイクルを補助対 象とするのですか。 P12 ○食品残さ等を飼料化する者と、他の再生利用手法によるリ サイクルを実施する者は同一である必要がありますか。 P13 ○一体的に収集した食品残さ等のうち、飼料化及び他の再生 利用手法に仕向ける量の条件はありますか。 P13 食品残さ等の飼料利用体制の整備 ○リース補助の対象となる機材は何ですか。 P13 ○リース支援のしくみはどのようなものですか。 P14 ○リース機材の設置場所及びリース契約者に制限はあります か。 P14 ○リース料金の助成額はどのように算出するのですか。 P14 ○前身事業(地域資源活用型エコフィード増産推進事業)を 実施していた者が継続しているリース契約は、支援の対象 になるのですか。 P15 -3 - 基本事項 ○事業実施主体は、どのような者ですか。 → ①農業協同組合又は農業協同組合連合会 ②畜産公社 ③農業協同組合又は農業協同組合連合会が株主となっている株式会社 ④農事組合法人(本事業の取組により製造するエコフィードを自ら利用す るものに限る。) ⑤3戸以上の畜産農家が組織する営農団体(代表者の定めがあり、かつ、 組織及び運営についての規約の定めがあるものに限る。) ⑥3戸以上の畜産農家が総株主の議決権の過半数を有する株式会社又は3 戸以上の畜産農家が業務執行社員の過半数を占める持分会社であって、 農業を主たる事業として営むもの ⑦飼料製造事業者と、当該事業者が本事業における取組により製造するエ コフィードを利用する者(3戸以上の畜産農家又は3戸以上の畜産農家 と1社以上の配合飼料メーカーであって、その総利用量が当該製造され るエコフィードの総製造量の過半を占めるものに限る。)とが連携して 組織する団体(代表者の定めがあり、かつ組織及び運営についての規約 の定めがあるものに限る。) ①~③ ④ 食品 産業 等 食品 産業 等 食品 産業 等 農 家 B ⑦ 農 家 A 農 家 B 農 家 A 農 家 B 農 家 C 農 家 A 農 家 B ※ 事業実施主体 -4 - 農 家 C 食品 産業 等 飼料化事業者 (食品産業者) 飼料化事業者 (リサイクラー) 飼料化事業者 (食品産業者) 農 家 C 食品 産業 等 飼料化事業者 (農家A) 食品 産業 等 飼料化事業者 (リサイクラー) 農 家 B 食品 産業 等 農 家 C 食品 産業 等 食品 産業 等 農 家 A 食品 産業 等 飼料化事業者 (農事組合法人) 飼料化事業者 (農協等) 農 家 A ⑤~⑥ 農 家 C 配合飼料 メーカー 農 家 A 農 家 B 農 家 C 配合飼料 メーカー ○事業に参加できる期間は何年ですか。 → 単年度事業ですが、最大で、連続した3年間において事業に参加(応募) することができます。 ただし、飼料化施設の改修・増築等のやむを得ない事情により食品残さ等 の飼料化の取組を一時的に停止する場合は、取組を停止する年度を除いた3 年間において事業に参加(応募)できます。 なお、前身事業(地域資源活用型エコフィード増産推進事業)を実施して いた事業者においても、新たに本事業に1年目から、最大で連続した3年間 において事業に参加(応募)できます。 ○取組メニューはどのように選択すればよいですか。 → 取組メニューは以下のとおりです。 (1)食品残さ等の飼料利用拡大 (2)活用が進んでいない食品残さ等の飼料利用拡大 ① 食品残さ等の分別の実施 ② 食品残さ等の含水率の削減 ③ 成分分析等の実施 ④ エコフィードと国産飼料作物等との混合 ⑤ 他の再生利用手法との一体的なリサイクルの実施 (3)食品残さ等の飼料利用体制の整備((1)(2)の取組に必要な機械 のリース導入) このうち、どの事業者においても(1)の取組を実施していただきます。 また、(2)①~⑤の取組は任意の取組として複数を同時に実施すること ができますが、前身事業(地域資源活用型エコフィード増産推進事業)を実 施していた事業者においては(1)の取組だけでなく、(2)①~⑤のうち いずれか1つ以上の取組を実施していただきます。 なお、事業実施3年間において、(2)①~⑤の選択・組み合わせの方法 は自由です。 (3)の取組については、(1)及び(2)①~⑤の取組に付随して必要 となる機材のリース導入を対象とします。 ○対象となる食品残さ等は何ですか。 → 食品の製造・流通過程で排出される食品残さ及び農場残さであって、本来 飼料に供する目的で生産されたものではない国産の資源を指します。 ただし、ふすま、大豆油粕、米ぬか、米ぬか油粕、ビートパルプ等、従来 から配合飼料原料として広く用いられてきた食品副産物は除きます。 -5 - ○活用が進んでいない食品残さ等とは何ですか。 → 我が国で未だ再生利用されずに廃棄処分されている食品残さ等は、年間約 300万トンと推計されています。これらの多くは、 ・個包装された余剰食品や多様なものが混合された調理屑等といった、分別 の手間が必要なもの、 ・カット野菜屑やお茶殻等といった、水分含量が高いために運搬コストが高 くなるもの、 ・成分が未知又は変動するもの、 ・栄養価の片寄りがあるものや嗜好性が悪いもの、 ・飼料化に向くものと向かないものが混合されているため、収集効率が悪い もの であることにより、エコフィードに活用されていないものです。 そこで、これらの活用を進めるため、分別の実施、含水率の低下、成分分 析等の実施、エコフィードと国産飼料作物等との混合、他の再生利用手法と の一体的なリサイクルの実施による食品残さ等の利用を推進します。 ○複数の食品残さ等の排出者と契約をしなければならない理由は何ですか。 → エコフィードの生産・利用において、原料となる食品残さ等の安定的な確 保は重要であり、天候や景気の影響等による食品残さ等の排出量減少リスク の軽減を図るため、複数の食品残さ排出者との契約を事業実施の条件として います。 ただし、食品残さ等の排出者が飼料製造事業者となって、エコフィードを 製造し、直接利用農家に運搬するとともに、事業実施主体の構成員として事 業に参加する場合については、安定的なエコフィードの生産が担保されると 考えられることから、上記の条件によらず事業を実施することができます。 ○助成対象となる数量は何ですか。 → 助成対象数量は、P5の取組メニュー毎に以下のとおりです。 (1)食品残さ等の飼料利用拡大: 食品残さ等の飼料利用における基準数量に対して拡大した食品残さ等の 飼料利用(収集)量であって、年間で最低100㌧以上の取組に対して支援 します。 (2)活用が進んでいない食品残さ等の飼料利用拡大: ① 食品残さ等の分別の実施: 食品残さ等の飼料利用における基準数量に対して拡大した食品残さ等 の飼料利用(収集)量のうち、分別の実施によって拡大した数量であっ て、年間で最低1㌧以上の取組に対して支援します。 -6 - ② 食品残さ等の含水率の削減: 食品残さ等の飼料利用における基準数量に対して拡大した食品残さ等 の飼料利用(収集)量のうち、含水率の削減(食品残さ等を排出する食 品事業者が、自らの事業所において実施したものに限る。)によって拡 大した数量であって、年間で最低1㌧以上の取組に対して支援します。 ③ 成分分析等の実施: 成分分析等の実施を条件とし、食品残さ等の飼料利用における基準数 量に対して拡大した食品残さ等の飼料利用(収集)量のうち、年間10㌧ 以上150㌧以下の数量に対して支援します。 ④ エコフィードと国産飼料作物等との混合: エコフィードと国産飼料作物等との混合を条件とし、国産飼料作物等 との混合利用における基準数量に対して拡大した国産飼料作物等の利用 量であって、年間で最低1㌧以上の取組に対して支援します。 ⑤ 他の再生利用手法との一体的なリサイクルの実施: 食品残さ等の飼料利用における基準数量に対して拡大した食品残さ等 の飼料利用(収集)量のうち、他の再生利用手法(肥料化等)との一体 的な収集・リサイクルによって拡大した数量であって、年間で最低1㌧ 以上の取組に対して支援します。 なお、①~③及び⑤における食品残さの利用(収集)拡大量については、 夾雑物や肥料化等に仕向けた量については除き、飼料化に仕向けた量とし て計上した数量を支援対象とします。 ○基準数量とは何を指しますか。 →①食品残さ等の飼料利用における基準数量 事業実施前の直近3年間において、事業実施主体が飼料に仕向けるために 利用(収集)した食品残さ等の量の平均値です。 ②国産飼料作物等との混合利用における基準数量 事業実施前の直近3年間において、事業実施主体における食品残さ等の飼 料化施設又は事業実施主体の構成員である畜産農家において利用(混合)し た国産飼料作物等の量の平均値です。 ①及び②ともに、事業実施前の取組が、2年間の場合は2年間の量の平均 値、1年間の場合は1年間の量を基準数量とします。事業実施初年度から取 組を開始する場合の基準数量は「0」です。 なお、①において、前身事業(地域資源活用型エコフィード増産推進事業) の実施者においても、前身事業実施時の基準数量ではなく、本事業実施前の 直近3年間に利用(収集)した食品残さ等の量の平均値を本事業の基準数量 とします。 -7 - ○基準数量は、事業実施期間において毎年見直す必要がありますか。 → 見直す必要はありません。事業実施期間(最大3年間)において、基準数 量は同一の値です。 ○補助単価はいくらですか。 → 補助単価は、P5の取組メニュー毎に以下のとおりです。 (1)食品残さ等の飼料利用拡大 : 3千円/㌧以内 (2)の①食品残さ等の分別の実施 : 6千円/㌧以内 (2)の②食品残さ等の含水率の削減 : 1千円/㌧以内 (2)の③成分分析等の実施 :45千円/10㌧以内 (2)の④エコフィードと国産飼料作物等との混合 : 1千円/㌧以内 (2)の⑤他の再生利用手法との一体的なリサイクルの実施:4.5千円/10㌧以内 なお、事業実施年数が進むにつれて、2年目は0.8、3年目は0.6を 乗じた額とします。 食品残さ等の分別の実施 ○対象となる分別作業は何ですか。 → 食品残さ等を排出する食品事業者が、自ら又は委託により、家畜用の飼料 に適さない食品(塩分含量の高いもの、香辛料の入っているもの等)や異物 (爪楊枝、プラスチック等)の混入防止を図り、食品の特徴に分類して専用 容器に収納する行為等を指します。 または、食品残さ等の飼料化を行う事業者が、自ら又は委託により、家畜 用の飼料に適さない食品(塩分含量の高いもの、香辛料の入っているもの等) の除去や包装材と食品とを分離する行為等を指します。 なお、これらの対象となる食品残さ等は、余剰食品又は調理残さであって、 食品製造副産物や農場残さを除きます。 ○食品事業者が自ら分別するのでなく、食品残さ等の飼料化を行う事業者が分別 を実施する場合も支援の対象になるのですか。 → 食品残さ等の飼料化を行う事業者が、手作業や分別破砕機を利用すること 等によって分別を行う場合も支援の対象とします。 -8 - ○食品事業者又は食品残さ等の飼料化を行う事業者が分別を行うのではなく、第 三者に分別を委託する場合も支援の対象になるのですか。 → 第三者が分別を実施する場合も支援の対象とします。 この場合、委託関係を証明する資料を保管してください。 ○分別を実施する者を、事業実施主体の構成員とする必要がありますか。 → 食品残さ等を排出する食品事業者が自ら分別を実施する場合や第三者に分 別を委託する場合において、必ずしも、分別を実施する者を事業実施主体の 構成員とする必要はありません。 ただし、上記の場合において、同じ目的を共有する者の連携構築は、エコ フィードの取組を継続させるための重要なポイントですので、構成員となっ ていただくことは有意義なことです。 食品残さ等の含水率の削減 ○対象となる含水率削減作業は何ですか。 → 食品残さ等を排出する食品事業者が、自らの事業場において、乾燥、濃縮、 脱水等によって食品残さ等の水分含量を削減する行為を指します。 水分含量の削減率は、次式により算出し、最低15%とします。 <計算式> (含水率削減前水分含量A% - 含水率削減後水分含量B%) ×100 含水率削減前水分含量A% ≧ 15% ○含水率の削減を実施する者を、事業実施主体の構成員とする必要がありますか。 → 食品残さ等の排出者が、自らの事業場において、食品残さ等の水分含量を 削減し、利用農家に直接運搬する形態の事業実施主体を除き、含水率の削減 を実施する者を事業実施主体の構成員とする必要はありません。 なお、上記の場合において、同じ目的を共有する者の連携構築は、エコフ ィードの取組を継続させるための重要なポイントですので、構成員となって いただくことは有意義なことです。 -9 - 成分分析等の実施 ○対象となる成分分析等の取組は何ですか。 → 成分が未知又は変動する食品残さ等又はそれを原料として生産したエコフ ィードを用いて、成分分析や安全性の確認のための分析等を行う行為を指し ます。 (A)成分分析 ・一般成分分析 (水分、粗タンパク質、粗脂肪、粗繊維、可溶無窒素物、粗灰分等) ・その他の成分分析 (ビタミン、ミネラル、タンパク質分画、繊維分画、アミノ酸組成、脂 肪酸組成等) (B)安全性等の確認のための分析 ・安全性の確認 (残留農薬、カビ毒、病原性微生物、重金属等) ・家畜給与試験 (嗜好性調査、消化性調査、生産性調査等) ・畜産物評価 (理化学分析、官能評価等) ○成分分析等の実施にかかる条件は何ですか。 → 食品残さ等又はそれを原料として生産したエコフィードを用いて成分分析 を8回/年以上実施するとともに、安全性等の確認のための分析を2回/年 以上実施することが条件です。 なお、一般成分分析を実施する際は、水分、粗タンパク質、粗脂肪、粗繊 維、可溶無窒素物、粗灰分等のうち5種類以上を一度に分析する行為を1回 としてカウントしてください。 ○成分分析等を、事業実施主体が自ら実施しても良いですか。 → 事業実施主体が分析装置を整備し、自ら分析する行為も対象とします。 ただし、自ら分析した結果は、分析値を機械で印字したもの等の客観性の あるデータを保管してください。 また、家畜給与試験を、事業実施主体の構成員である農家で実施する場合 においては、試験記録(日誌等)を保管するとともに、試験結果について、 試験研究機関等が確認し、確認したことを証明する文書を保管してください。 - 10 - エコフィードと国産飼料作物等との混合 ○対象となるエコフィードと国産飼料作物等との混合作業は何ですか。 → 当事業で食品残さ等の飼料化を行う施設において、国産飼料作物等(国産 のデントコーンサイレージ、牧草、飼料用米等)を混合し、エコフィードの 栄養価や嗜好性の調整を図る行為を指します。 または、当事業でエコフィードを利用する畜産農家において、国産飼料作 物等を混合し、エコフィードの栄養価や嗜好性の調整を図る行為を指します。 ○エコフィードと国産飼料作物等との混合にかかる条件は何ですか。 → 事業実施主体の構成員のうち、半数以上の畜産農家において、エコフィー ドと混合する国産飼料作物等を利用していただく必要があります。 ○事業実施主体の構成員が、自ら国産飼料作物等を生産して利用する場合も補助 の対象になるのですか。 → 例えば、農事組合法人が、食品残さ等を飼料利用するとともに、自らデン トコーンサイレージを生産して、エコフィードと混合する取組も補助対象と なります。 また、例えば、当事業の構成員の一部が自ら飼料用米を生産し、エコフィ ードを利用する畜産農家の半数以上において、受け入れたエコフィードと飼 料用米を混合する取組も補助対象になります。 ○飼料作物等が「国産」であることをどのように証明したらよいですか。 → 飼料作物等の生産者及び生産ほ場の所在地を把握してください。流通・卸 業者を介して飼料作物等を購入する場合であっても、必ず生産者の情報を確 認してください。 また、飼料用米の利用に当たっては、可能な限り、生産者から「水田活用 の直接支払交付金」に関する書類(交付決定通知等)のコピーを提供してい ただいてください。 ○国産飼料作物等との混合利用における基準数量を算出するに当たって、過去3 年間の利用数量を証明する書類がない場合は、この取組における補助は受けら れないのですか。 → 飼料安全法に基づき、通常、飼料の製造業者及び販売業者は製造及び販売 における数量等を記録した帳簿を8年間保存することとされています。 - 11 - このため、製造業者又は販売業者から、過去3年間において譲受けた数量 を聞き取りしていただき、これを利用量とみなして基準数量を算定してくだ さい。 また、畜産農家が自ら飼料作物等を生産・利用するに当たって、帳簿を備 えていない場合には、ほ場面積と、当該年度における地域の平均単収から生 産量を算定し、これを利用量とみなして基準数量を算定することも可能です。 他の再生利用手法との一体的なリサイクルの実施 ○他の再生利用手法との一体的なリサイクルとはどのような行為を指しますか。 → エコフィードと他の再生利用製品(肥料、バイオガス等)の原料とする食 品残さ等を一体的に収集してリサイクルを実施する行為を指します。 ○なぜ、他の再生利用手法との一体的なリサイクルを補助対象とするのですか。 → 特に、食品小売業や外食産業等由来の食品残さ等は、 「飼料に適したもの」 と「飼料に適さないもの」が混合された状態で排出されることがあります。 この場合、食品残さ等の特性・性状に応じて、複数のリサイクラーに再生 利用委託することは、食品事業者にとって手間のかかる作業であり、廃棄処 分に繋がりかねません。 一方、再生利用事業者が、飼料化と他の再生利用手法を一体的に実施する 場合、「飼料に適したもの」と「飼料に適さないもの」を全て引取り、それ ぞれの再生利用手法に仕向けることができるので、効率的にエコフィードの 原料を収集することができると考えられます。 また、食品残さ等の発生量は、日々、様々な要因で変動するため、エコフ ィードを利用する畜産農家の需要量を超える食品残さ等の受け入れをせざる を得ない場合も想定されます。 このような場合においても、再生利用事業者が、飼料化と他の再生利用手 法を一体的に実施することにより、双方の再生利用手法間で食品残さの仕向 け量の調整ができるため、安定した取組を継続することができると考えられ ます。 これらの理由により、エコフィードと他の再生利用製品の原料とする食品 残さ等を一体的に収集してリサイクルを実施することを推進しています。 - 12 - ○食品残さ等を飼料化する者と、他の再生利用手法によるリサイクルを実施する 者は同一である必要がありますか。 → 当取組の目的は、食品残さ等において「飼料に適したもの」と「飼料に適 さないもの」を一体的に収集することで、廃棄処分ではなく飼料化へ仕向け る食品残さ等の量の底上げを図ることにあります。 このため、「飼料に適したもの」と「飼料に適さないもの」を一体的に収 集し、これを再生利用施設において分別した後に、他者が運営する他の再生 利用施設に運搬する場合においても、この目的を達成できることから、飼料 化する者と他の再生利用手法におけるリサイクルを実施する者とは同一でな くても構いません。 ただし、この取組を安定的に継続させるためには、必ず、他の再生利用手 法におけるリサイクルを実施する者も、事業実施における構成員としていた だく必要があります。 ○一体的に収集した食品残さ等のうち、飼料化及び他の再生利用手法に仕向ける 量の条件はありますか。 → 食品残さ等の種類は多様であるため、「飼料に適したもの」と「飼料に適 さないもの」の割合は一定ではありません。 また、食品残さ等の発生量や、エコフィード及び他の再生利用製品の需要 の季節変動等に対応して、双方の再生利用手法間で食品残さ等の仕向け量を 調節することもあるため、仕向け量の割合を設定することは困難です。 これらのことから、飼料化及び他の再生利用手法に仕向ける食品残さ等の 量についての条件はありません。 なお、一体的に収集してリサイクルを実施した結果、他の再生利用製品の 販売先が確保できずに、廃棄処分に繋がることがないよう、事業実績を報告 していただく際には、他の再生利用製品の製造・販売・在庫量についても報 告していただきます。 食品残さ等の飼料利用体制の整備 ○リース補助の対象となる機材は何ですか。 → 補助対象となる機材は、P5取組メニュー(1)(2)のうち、以下のと おりです。 ただし、トラクターその他の個人経営になじむ汎用作業機械等は、補助対 象としません。 - 13 - (1)食品残さ等の飼料利用拡大の取組に必要な機材: 破砕機、混合機、収集容器 等 (2)の①食品残さ等の分別に必要な機材: 計量システム、保冷庫、破砕分別機、分別容器 等 (2)の②食品残さ等の含水率の削減に必要な機材: 脱水機、乾燥機、水分計 等 (※ 食品残さ等の排出者の事業場に設置するものに限ります。 ) (2)の③成分分析等の実施に必要な機材: 近赤外線装置、水分計 等 (2)の④国産飼料作物等との混合利用に必要な機材: 混合機、破砕機 等 ※ 国産飼料作物等のみに利用する機材については、混合作業に 必要な合理的な規格のものに限ります。 (2)の⑤他の再生利用手法との一体的なリサイクルの実施に必要な機材: 収集容器 等 (※ 他の再生利用手法にのみ必要な機材は、補助対象外です。 ) ○リース支援のしくみはどのようなものですか。 → 機材の利用者とリース事業者の2者間で締結するリース物件の賃貸借に関 する契約に対し、事業実施期間中のリース料金(消費税を除く)の1/2以 内を支援します。 リース料は均等払いとし、限度額は事業実施主体当たり300万円/年と します。 ○リース機材の設置場所及びリース契約者に制限はありますか。 → リース機材の設置場所は、事業実施主体の構成員における、当該取組に関 する作業が発生する場所とします。 また、リース契約者の名義は、事業実施主体又は事業実施主体の構成員と します。 ○リース料金の助成額はどのように算出するのですか。 → 以下により算出される額とします。 <計算式> リース機材価格×(リース期間/法定耐用年数)×1/2 - 14 - ※リース機材価格は消費税を除きます。 ※リース期間は、機械施設利用者が機械施設を借り受ける日から当該リース の終了予定日までの日数を365で除した数値の小数第3位の数字を四捨五 入して小数第2位で表した数値とします。 ○前身事業(地域資源活用型エコフィード増産推進事業)を実施していた者が継 続しているリース契約は、支援の対象になるのですか。 → 当事業のリース支援は、事業実施計画承認後に締結し、事業実施期間にお いて継続する契約を対象としています。 ただし、前身事業(地域資源活用型エコフィード増産推進事業)を実施し ていた事業者において、前身事業の計画承認に基づくリース契約が本事業に おいても継続している場合、リース契約を行った年度の翌々年度までの期間 に限り、当該リース契約を本事業の補助対象とすることができます。 - 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