農山漁村被災者受入円滑化支援事業実施要領 平成 24 年4月6日付け 23 農振第 2714 号 最終改正 平成 26 年3月 20 日付け 25 農振第 2309 号 農林水産省農村振興局長通知 第1 趣旨 農山漁村被災者受入円滑化支援事業(以下「本事業」という。)は、農山漁村被災者 受入円滑化支援事業実施要綱(平成 24 年4月6日付け 23 農振第 2713 号農林水産事務 次官依命通知。以下「要綱」という。)に定めるもののほか、この要領により実施する ものとする。 第2 1 事業内容 要綱第3の1の世話人の配置に当たっては、以下の点について留意するものとする。 (1) 世話人を配置する予定の都道府県、市町村等と事前に連絡調整を行うこと。 (2) 世話人の配置は、市町村単位を基本とすること。 (3) 本事業を実施する上で、複数の市町村間等の調整が必要な場合には、広域的な 調整を行う世話人を配置すること。 (4) 多数の被災農家等が既に被災県の外に避難している場合、必要に応じて、被災 県以外の都道府県、市町村等に世話人を配置すること。 2 要綱第3の1の必要な連絡調整等とは、以下の通りとする。 (1) 被災農家等が既に県外に避難している場合があることも踏まえた被災農家等へ の受入情報(要綱第1の「受入情報」をいう。以下同じ。)の提供方法、説明 方法等についての連絡調整及びその実施に係る連絡調整。 (2) 3 都道府県、市町村、農林水産業関係団体等との連絡調整及び情報提供。 要綱第3の2の被災農家等への説明に当たっては、被災農家等の避難先の都道府県、 市町村、農林水産業関係団体等と連絡調整を行い、説明会等を行うこと。 4 要綱第3の2の受入情報の提供に当たっては、平成 25 年度、農林水産省で開発し た集落情報サイト内にある被災者支援情報のデータベース等をもとに、可能な限りの 情報を被災農家等に提供すること。 5 要綱第3の2の意向調査に当たっては、以下の点について留意するものとする。 (1)個別面談等により直接被災農家等に意向を確認するとともに、可能な限り当該 意向等を記した書面を残すこと。 (2)平成 24 年度までに本事業において行われた意向調査結果について追跡調査を行 うこと。 (3)意向調査結果については、一覧を作成し、事業実施結果報告時に農林水産省農村 振興局長(以下「農村振興局長」という。)に報告すること。 6 要綱第3の3の受入地域とのマッチングの支援に当たっては、以下の点について留 意するものとする。 (1)被災農家等の相談に応じる際には、移転を希望する被災農家等の意向を踏まえ た上で受入情報の提供を行い、被災農家等が早期に移転希望先を決めることがで きるように取り組むこと。 (2)被災農家等の移転についての意向が固まった場合、移転を希望する被災農家等へ の旅費、宿泊費及び日当を予算の範囲内で支給すること。 (3)被災農家等の受入先が決まった場合には、世話人は、速やかに対象市町村へ連絡 を行い、被災農家等の移転手続等に係る連絡調整を行うこと。 (4)被災農家等の受入先が決まった後においても、移転した被災農家等の生活再建等 に向け、必要に応じて移転した被災農家等との個別相談、受入地域との連絡調整 等を実施すること。 第3 1 事業実施手続 事業実施主体は、要綱第6の1の事業実施計画の作成を別紙様式1により行うもの とする。 なお、公募時に提出された事業実施計画と変更がない場合は、当該事業実施計画を もって代えることができるものとする。 2 要綱第6の2の事業実施計画の重要な変更は、次に掲げるものする。 (1)事業の中止又は廃止 (2)事業実施主体又は事業実施期間の変更 (3)事業費のうち費目間の流用が3割を超える場合 3 事業の着手については、以下によるものとする。 (1)事業の着手は、原則として、交付金の交付決定に基づき行うものとする。ただし、 事業の効果的な実施を図る上で、緊急かつやむを得ない事情により、交付決定前に 着手する必要がある場合には、事業実施主体は、あらかじめその理由を明記した交 付決定前着手届(別紙様式3)を農村振興局長に提出するものとする。 (2)(1)のただし書きにより交付決定前に事業を着手する場合については、事業実 施主体は、事業の内容が明確であり、かつ、交付金の交付が確実である旨の農村振 興局長からの文書による通知を受けて、着手するものとする。 また、この場合において、交付決定までに生じた損失等は、事業実施主体の責任 とする。 (3)事業実施主体は、交付決定前に着手した場合には、交付金の交付申請書に、着手 した年月日を記載するものとする。 第4 助成 要綱第7の助成の対象となる経費は、事業実施にかかる経費のうち、次に該当するも のとする。 1 賃金 2 報償費 3 旅費 4 需用費 5 役務費 6 委託料 7 使用料及び賃借料 8 備品購入費 9 給料・職員手当等 10 共済費 11 補償費 12 資材購入費 13 機械賃料 第5 1 事業の実施状況報告 事業実施主体は、事業の遂行状況について農村振興局長から報告を求められたとき は、速やかにその状況を報告しなければならない。 2 事業実施主体は要綱第8に基づき、事業実施結果を、別紙様式2により、翌年度の 4月 10 日までに農村振興局長に報告するものとする。 第6 他機関との連携 要綱第 10 の関係機関とは、次に掲げるものとする。ただし、これら以外に連携可能 又は調整が必要な機関がある場合には、当該機関とも連携や調整を図るものとする。 (1)都道府県及び市町村 (2)農林水産業関係団体 (3)公共職業安定所(ハローワーク) 第7 秘密の保持 本事業の実施に際して知り得た個人情報を含む業務上の秘密については、事業の実施 期間に関わらず、本事業の実施に必要な用途以外に利用してはならない。 附 則 1 この要領は、平成 26 年4月1日から施行する。 2 農山漁村被災者受入円滑化支援事業実施要領の制定について(平成 24 年4月6日付 け 23 農振第 2714 号農村振興局長通知)により平成 24 年度以前に採択された事業につ いては、なお従前の例によるものとする。
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