農山漁村被災者受入円滑化支援事業実施要綱(案)(PDF

農山漁村被災者受入円滑化支援事業実施要綱(案)
平成 24 年4月6日付け 23 農振第 2713 号
最終改正
平成○年○月○日付け
農振第
号
農林水産事務次官依命通知
第1
趣旨
東日本大震災の被災地では、農地の復旧に時間を要すること等により、営農の継続が困
難となっている者が多く存在している。
こうした状況を踏まえ、農山漁村被災者受入円滑化支援事業(以下「本事業」とい
う。)により、被災地域からやむを得ず移転せざるを得ない被災農家等(東日本大震災
の発生した日に被災県において農林水産業を営んでいた者及びその者と生計を同一にす
る家族等をいう。)に対し、農山漁村における農地、耕作放棄地、農林水産業関係の雇
用、住まい等に関する情報(以下「受入情報」という。)を提供するとともに、被災農
家等の意向を踏まえ、受入れ可能な地域とのマッチング支援等のきめ細やかな対応を行
うことにより、被災農家等の移転先での営農の継続を支援する。
第2
事業の対象
本事業の対象は、東日本大震災の被災県のうち岩手県、宮城県及び福島県内の市町村
(以下「対象市町村」という。)に震災発生時に居住していた被災農家等とする。
第3
事業内容
本事業で実施する事業内容は、次に掲げるとおりとする。
1
世話人の配置及び関係機関との連絡調整
事業実施主体は本事業による被災農家等への支援を行う担当者(以下「世話人」と
いう。)を配置し、被災県、対象市町村等と必要な連絡調整等を実施する。
2
被災農家等への説明、受入情報の提供及び意向調査
事業実施主体又は世話人は、説明会等により、被災農家等に対し受入情報の提供を
行うとともに、意向調査を行う。
3
被災農家等と受入地域とのマッチングの支援
事業実施主体又は世話人は、他の地域へ移転して営農することを希望する被災農家
等の相談に応じるとともに、移転に係る意向を確認し、その意向を踏まえ、被災農家
等と受入れ可能な農山漁村地域の市町村、農林水産業関係団体等との連絡調整を行う。
第4
事業実施主体
本事業の事業実施主体は、次に掲げる者のうち、農林水産省農村振興局長(以下「農
村振興局長」という。)が別に定める公募要領により応募した者の中から選定された者
とする。
農業協同組合
農業協同組合連合会
森林組合
森林組合連合会
生産森林組合
漁業協同組合
漁業協同組合連合会
漁業生産組合
都道府県農業会議
農業委員会
農事組合法人
農業生産法人
特定非営利活動法人
一般社団法人又は一般財団法人
公益社団法人又は公益財団法人
土地改良区
土地改良事業団体連合会
地方公共団体が出資する団体
商工会
商工会連合会
商工会議所
商工会議所連合会
観光協会
旅行業者の組織する団体
地域住民の組織する団体
民間企業
農村振興局長が特に必要と認める団体
第5
事業実施期間
本事業の事業実施期間は、平成 28 年3月 31 日までとする。
第6
事業実施手続
1
事業実施主体は、農村振興局長が別に定めるところにより、事業実施計画を作成し、
農村振興局長に提出した上でその承認を受けるものとする。
2
農村振興局長が別に定める事業実施計画の重要な変更については、1に準じて行う
ものとする。
第7
助成
国は、予算の範囲内で、本事業に関連して必要となる経費について、農村振興局長が
別に定めるところにより、事業実施主体に助成するものとする。
第8
事業実施結果の報告
事業実施主体は、農村振興局長が別に定めるところにより、本事業の実施結果を農村
振興局長に報告するものとする。
第9
推進指導
国は、事業実施主体に対して、本事業を円滑かつ効果的に実施するために必要な助言
及び指導を行うものとする。
第 10
連携
事業実施主体が本事業を実施するに当たっては、やむを得ず他の地域への移転せざる
を得ない被災農家等への支援を行っている関係機関、団体等との連携に努めることとす
る。
第 11
委任
本事業の実施に当たっては、この要綱に定めるもののほか、農村振興局長が別に定め
るところによる。
附
則
1
この要綱は、平成 27 年○月○日から施行する。
2
農山漁村被災者受入円滑化支援事業実施要綱の制定について(平成 24 年4月6日付け
23 農振第 2713 号農林水産事務次官依命通知)により平成 24 年度以前に採択された事業
については、なお従前の例によるものとする。