特別支援学校専門支援員の役割等(案) ○ 専門支援員は、管理職の指導・指示や特別支援教育コーディネーター等と連携の上、幼児児童生徒(以下「児童 生徒等」という。)への教育について学級担任等の補助をすることが基本的な役割です。 ○ 専門支援員を特定の児童生徒等の単なる世話役としてだけで活用すると、学校全体の対応とかけ離れがちになり、 効果的な支援ができなくなることから、次のような体制整備や連携を行う必要があります。 [学校内における連携] ・学校組織における位置付けや役割を明確にし、専門支援員を含めすべての職員が理解すること。 ・学年や学部の打合せ等に積極的に参加できる体制を整備すること。 [学級担任等との連携] ・個別の指導計画等を活用して、支援の必要な児童生徒等の特徴や困難さを示す要因、 授業や生活指導での内容や支援の進め方、学級経営方針等を、学級担任や保護者及び 専門支援員が共通理解すること。 ・日常生活の指導や各教科の授業等の各学習活動において、どのような場面でどのように 動くかなどを事前に打合せ、情報交換を行うこと。 特別支援学校専門支援員の業務の例 (業務の例を参考に各学校長が定める。) ①基本的生活習慣確立のための日常生活上の介助 (例) ・衣服等の着脱の介助 ・排泄の介助 ・食事の介助 など ③学習活動、教室間移動等における介助 (例) ・音楽、体育等の特別教室への移動介助 ・校舎外での活動時の介助 ・登下校時の介助 など ②児童生徒等に対する学習支援 (例) ・立ち歩きの制止、教室外へ出て行く児童生徒の居場所 確認等 ・教師の指示の繰り返しや教材の提示・指差し ・適切な姿勢の保持や学習用具の使用に係る補助 ・教材作成や実習等における授業準備の補助 など ④児童生徒等の健康・安全確保関係 (例) ・授業中等の様子や体調の把握、報告 ・作業学習等における用具使用時の安全確保 ・他傷や自傷などの危険行為防止の安全配慮 ・避難訓練、災害時の避難の介助 など ⑤学校行事における介助 ⑥その他校長が必要と認める介助・支援等 (例) ・運動会・学習発表会等における児童生徒等の動作 の個別介助 ・遠足などで移動や乗り物への乗降の介助 など ※専門支援員は、教員免許状保有者であっても、 教諭又は講師として配置されているわけではありませ んから、単独で学級担任等の授業を引き継いだり、 代替として授業そのものを行うことはできません。 また、日常の生活の指導に関する内容をはじめとし て、各教科等の授業場面における学習支援や介助等は、 その全てが、学級担任等が作成する個別の指導計画や学 習指導案等に基づく事前の打合せやその場における指示 ・連絡によって行われなければなりません。
© Copyright 2025 ExpyDoc