現地報告 その2(詳細のつづき

く5)失諒年月日:1978(昭和53)年9月22日
(6)失躁場所:群馬県群馬郡群馬町北原(現:高崎市北原)
(7)これまで明らかになっていた失踪状況
当日早朝、長女が母親(八重子さん)の部屋を見たら姿がなかった。夫は夜勤
で不在。
前夜は二人の子供とともにテレビを見ていて、子供は午後十時過ぎに就寝し
ている。
部屋は変わった様子がなく、本人のパジャマを除いて、現金、履物、衣類、
艶など何もなくなっていない。高崎署は事件の可能性も含め捜査を行ったが、
全く手がかりが掴めなかった。
(18)参考
数日前に夫が勤務先で自宅の鍵が付いた車のキーを盗まれている。
漢調査結果
八重子さんの娘さん(長女)と前橋市内で面会し、当時の状況について細部
の聴取を行うとともに高崎市内の自宅周辺と当時の勤務先周辺の視察を行っ
た。
(1)当時、加藤家では車を2台所持し1台はご主人が使用しもう1台は八重子
さんが使用していた。行方不明となった際、八重子さんの車は自宅敷地内
に置かれたままであった。
(2)八重子さんの行方不明に最初に気付いたのは長女で午前5時半過ぎ自分の
寝室からトイレに行って、そのまま八重子さんの布団に入ろうと思い、八
重子さんの寝室に行ったが本人の姿はなかった。
(3)当時八重子さんは家計簿にその日の出来事などの概略を日記風に記載して
いたが、その内容に自らの失踪を窺わせるような内容の記述はなかった。
4 参考
(1)悪癖菜高崎市で失蒜した加藤八重子さんの勤務先に題遷して、B子さんと
いう加藤さんの後輩が加藤さんより3年もしくは5年前に失蘇している。
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(2)横田道人さんが失踪した1970(昭和45)年は勤務先の会社が後の「安中
公害訴訟」に関連して工場の違法増設が前年に発覚したことから通産省に
・よって工場の増設許可が取り消されたり、「鉱山法違反」で幹部2名に有
罪判決が下るなど、会社側の違法性が明らかになった年でもあった。
(3)現韻実施中、テレビの報道を見た人から別の失疎音についての情報提供
があった。
■しおかぜ近況報告
専務理事 柏尾建見
7月23−24日に実施した第27回1万キロ現地調査(埼玉。群馬)に参加され
たご家族より「しおかぜ」メッセージの収録を行いました。
はじめに埼玉県朝霞市の居住地跡で種橋昭子さんの兄〃種橋誠治さんから、
次に群馬県安中市の目撃されたバス停付近で横田達人さんの姉。貴需真由美さ
んから、最後に群馬県前橋市で加藤八重子さんの娘“松岡尚美さんからそれぞ
れ収録させて頂き、マイクに向うご家族は当時の事を胸に溢れる涙を抑えなが
ら懸命に訴えてくれました。
今回の現地調査はマスコミの取材も多く地元での関心はかなり高いようでし
たが、現場の聞き込みや連日のテレビ、新聞報道に新たな情報も収集さられる
など、成果のある結果となりました。収録させて頂いたメッセージは8月8日
22:30−初回放送を開始し、その後ランダムでリピート放送させて頂きます。
収録にご協力下さった皆様に感謝申し上げます。
調査2日目の24日には群馬県菩本部を訪問し外事課長等と面会を行い、また、
その後の記者会見では大津群馬県知事への「しおかぜ」メッセージ収録も要
諦、直後に副知事と面会、大澤知事のご協力を改めてお願いしました。
今回地元でご尽力頂いた「救う会群馬」大野事務局長によれば、群馬県庁は
拉致問題について熱心に取組んで下さるとお聞きしています。
また、大澤知事は海上自衛隊のご出身だそうですから、きっと力強いメッセー
ジを頂けると期待しています。
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