〈指導者の言葉〉 本校は読書の取組として,学年ごとに「おすすめブックリスト」を作成し て,バランスよく質の高い読書をめざしたり,多くの本との出会いをさせる ために,読書貯金で読書意欲を伸ばしたりしている。この作品は,夏休みの 読書活動の一貫として,読書感想文に取り組んだ時のものである。 この作品は,今まで書き溜めてきた日記と読書活動を関係付け,自分自身 と対話させてできた作品である。 自分自身の心の揺れと,読書を通して出会った言葉を結びつけることを通 して,前向きに生きていこうとする姿を表現させ,1冊の本が自分を成長さ せたことを自覚させたいと考えたからである。 指導に当たっては,主に①自分の弱さをありのままに書ききる②言葉との 出会いの「時」 「場」「状況」を分析させる③心にヒットする言葉と出会った ときの感動をメモで整理する,の3点に留意し,その中から,題材を絞らせ た。その結果,運動会の応援団長の体験とその時支えてくれた言葉を選び, 自分自身の変容をまとめることができた。 この読書感想文は,言葉との出会いを通して自分を育てることができた感 想文である。
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