第５６号２０１４年５月（月１回発行）半田市立図書館 ℡２３－７１７１伝説のエンドーくん青春×汗×涙「輝け運動部！」しめる読み物もあります。また、図書館のホームページから、蔵緑山中学校には、「ここの卒業生に“エンドーくん”という無敵のヒーロー書の検索ができます。登録をすれば貸出中の本はｗｅｂからも予がいた」という伝説があります。どれだけ無敵かというと、成績優秀、スポー約ができますので、ぜひご利用ください。ツ万能、正義感があって学校紛争を止めたとか…。体育教師として着任した清水勇気は、新学期早々生徒たちの前で大恥をかいてしまいました。落ち込む彼草野たき／著講談社は、ふと目にした“エンドーくん”関連の落書きにヒントを得て、クラスをま（Ｔアカ／ク）とめようと奮い立つのでしたが…。校内のあちこちで噂され、不思議な存在感あなざーを放つ“エンドーくん” 。果たして彼は何者なのでしょうか？中学三年生の水上果豆子ことカズがキャプテンをつとめるソフトボール部の部員は５人。試合はせず、部室に集まってはおしゃべりばかりしていて、「ハチミツすぐ読める！気軽に読める！ドロップス」と呼ばれている。「部活の甘くておいしいとこだけを味わってるやつ忙しいあなたに贈る一冊！ら」という意味だ。ところが、カズの妹チカちゃんをはじめとするやる気にあふれる新入生たちが入部してきてから、ソフトボール部は熱血練習部に変わってしいつでも会えるまった。居心地のいい部活を奪われてしまったハチミツドロップスのメンバーたあなざー小学館（Ｔアカ／マ）図書館には、ライトノベルなどをはじめ、中高生のみなさんが楽ハチミツドロップスまはら三桃／著菊田まりこ／著学習研究社（E キン／イ）ちはどうなる…？主人公は、犬の「シロ」。飼い主は、「みきちゃん」という女の子。シロは、みきちゃんにいつでも会えると思っていたけれど…。桐島、部活やめるってよこの作品は、１０年以上前に松嶋奈々子さん出演のＣＭに登場して話題にな浅井リョウ／著集英社あなざー（Ｆアサ）った一冊です。また、著者の菊田まりこさんが、１９９０年にボローニャ児童賞・特別賞を受賞した作品でもあります。作品自体は短いけれど、年齢に関係桐島はバレー部のキャプテンで、実力もリーダーシップもあります。部員にはきなく楽しめ、そして心温まるそんな一冊です。ついことをきつい言葉でたくさん言うけれど、それはチームのためだとみんなもわかっていました。でも、桐島だけぽかんと浮いていたのも事実で、本人もそれに気づいたのでしょうか、部活をやめることに…。教室でも生徒たちのあいだには格差があります。明るくて元気なのかそうでないのか、そして似た者同士がグループを＊「ＹＡ図書を読む会」作って共に行動するのです。この状況が卒業まで続き、中高生にとっては長い戦いの課題の図書ナゲキバトラリー・バークダル／著片岡しのぶ／訳あすなろ書房（Ｊミドリ／ハ）といってもいいでしょう。そんな中での思いやりや優しさはとてもまぶしく感じま “ナゲキバト”とはアメリカ全土、キューバ、メキシコなどに棲息するハト科のす。リアルで甘酸っぱい、桐島たちの青春ストーリー。野鳥。鳴き声がなげき声（mourning）に似ていることから名づけられたそうです。物語は９才の少年ハニバルが好奇心からナゲキバトの親を射殺してしまうこコカンセツ！あなざー南々井梢／著徳間書店（Ｆ／ナナ）「さよなら新体操！」わきおこる嘲笑、悲鳴、そして「キモい」という破滅の呪文。高校二年の夏休み、我が男子新体操部はクーデターを開始した。白いレオタードを脱ぎ捨て、新体操部をかっこいいＨＩＰＨＯＰ部に変えてしまうのだ。チャンスはキャプテン不在の一週間。ところが、そのキャプテンが、インターハイで優勝してしまって…。普通の高校生たちの、ゆるくてあつーい物語。とからはじまります。自動車事故で両親を亡くし、田舎のおじいさんに引き取られて生活しているハニバルに、鳩の事件を始めとして、子牛との別れ、友達との争いなどなど、数々の辛く悲しい出来事が襲います。亡きお父さんお母さんとの思い出もまた、幼いハニバルの心を苦しめます。そんな時、ハニバルに寄り添い、いつも変わらずやさしく励まし続けるおじいさんの数々の言葉が、ハニバルの心を温かく包みこみます。だれでも、傷つくことはある、でも、そこから立ち直り、前に進む力をどのように得ていくのか？この小説はそんな質問に、静かで確実な一つの答えを与えているように思います。＊「ＹＡ図書を読む会」では半田市立図書館で２ヶ月に１回、読書会を行っています。