2015年2月20日 情報提供資料 2 予想外の利下げで 国内景気を刺激 月号 1年半ぶりに政策金利を引き下げ オーストラリア準備銀行(以下RBA)は2月3日の金 融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き下げ 2.25%とすることを決定しました。利下げは2013年8 月以来、1年半ぶりとなります。大方の市場関係者 は金利据え置きを予想していたため、予想外の利 下げとなりました。 RBAはオーストラリアの経済成長率がこれまでの想 定よりもやや長い期間にわたってトレンドを下回る 水準で推移し、失業率が想定よりも高い水準へ上 昇しそうだと指摘しています。 RBAによるGDP成長率見通し (%) 5.0 成長率は足元下振れもその後は加速 RBAが2月6日に発表した四半期の金融政策報告 によると、オーストラリアの経済成長率は前回 (2014年11月)の見通しと比較すると2015年の成長 率見通しが小幅ながら引き下げられています。 2015年6月時点の成長率は+2.5%から+2.25%に、 2015年12月時点の成長率は+3.0%から+2.75%へ引 き下げられました。 一方、2016年6月と12月時点の成長率は前回の見 通しを維持しているのに加えて、2017年6月時点の 成長率は+3.75%と引き続き緩やかながら成長が加 速すると見込んでいます。これらの予想の前提とし て、金利は足元の市場金利水準(あと1回0.25%の 利下げを織り込む)が続く前提を用いており、今後、 利下げを続けなくても経済成長率が改善すると見 ていると言えます。 低金利が国内景気を刺激 オーストラリアの株価指数は利下げが決定されると 大きく上昇し直近の最高値を更新しました。また、 過去最低の金利水準が続くことから住宅市場が一 段と活況となることが予想されます。これら資産価 格の上昇による資産効果や、足元のガソリン価格 の下落による実質可処分所得の増加などから、弱 含んで推移していた個人消費は力強く回復していく ものと予想されます。低金利が内需を刺激し国内 景気の回復が期待されます。 4.5 (2014年12月~2017年6月) 予想レンジ 2014年11月時点 中心値 2015年2月時点 中心値 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 14/12 15/6 15/12 16/6 16/12 17/6 (年/月) 出所:オーストラリア準備銀行 オーストラリア株価指数の推移 6,000 (2014年10月1日~2015年2月18日) 5,800 5,600 5,400 5,200 S&P/ASX200指数 5,000 2014年10月 2014年12月 利下げ決定 2015年2月 出所:Bloomberg 〈ひとつぶ豆知識〉オーストラリアは世界最大のオパールの 生産国です。1970年に南オーストラリアのアンダームーカで 6,800グラムの世界最大のオパールが発見されました。 ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投 資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。■当資料は 各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証 するものではありません。■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、作成日現在 のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績 等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではあり ません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではあり ません。
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