2016年8月29日 情報提供資料 8 好調な 豪州新車販売 月号 2016年は過去最多が視野に オーストラリア自動車産業会議所(FCAI)が毎月公 表する新車販売統計によると、7月の新車販売台 数(商用車含む)は9万1331台で、7月のデータとし ては2015年7月の9万2308台に次ぐ過去2番目の高 水準を記録しました。 年初来(1月-7月)では68万9471台と前年同期(67 万735台)を約3%上回っています。2016年は、暦年 ベースで1994年の統計開始以来過去最多の記録 が視野に入る水準で推移しています。 年間新車販売台数の推移 (万台) 日本車メーカーの台頭 1月-7月 120 7月の新車販売台数を自動車メーカー別に見ると、 上位をトヨタ、マツダの日本車ブランドが占め、日本 にとって豪州は米国に次ぐ自動車輸出相手国とな っています。日本車は品質と性能の高さに加え、原 則右ハンドルという法律上の共通点もあり、根強い 需要があります。 また、昨年発効した日豪経済連携協定(EPA)で完 成車輸出額の大部分の関税が即時撤廃され、一 部日系メーカーが新車販売価格の値下げを行った ことも、日本車の台頭に繋がったと考えられます。 旺盛な新車購入意欲 豪調査会社ロイ・モーガンによると、豪州人口の1 割にあたる230万人が、2020年までに「新車を購入 予定」としています(2016年6月時点)。 資源ブームが一巡した豪州経済は、観光や教育な どの非資源セクターが成長の新たなけん引役とし て期待され、2015年の設備投資額は資源セクター を上回る状況です。また、移民を積極的に受け入 れ、新興国並みの人口増加率を維持しています。 就業者の増加や若年層の厚さが、消費を支える要 因の一つとなっています。 8月-12月 (2006年~2016年) 100 80 60 40 20 0 2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年) 出所:FCAI 7月の新車販売台数上位5社 (メーカー別) 順位 メーカー 1 トヨタ 17,465 19.1 2 マツダ 8,460 9.3 3 現代 7,603 8.3 4 ホールデン 7,071 7.7 5 フォード 6,894 7.5 ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投 資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。■当資料は 各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証 するものではありません。■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、作成日現在 のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績 等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではあり ません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではあり ません。 台数 シェア(%) 出所:FCAI
© Copyright 2024 ExpyDoc