「宮城南部国有林の森林計画に関する住民懇談会」を実施

「宮城南部国有林の森林計画に関する住民懇談会」を実施
国有林では住民参加の森林づくりを進める一環として、地域の皆様方からご意見ご要望をいた
だく宮城南部国有林の森林計画(平成28年4月1日~平成33年3月31日)に関する住民懇
談会を1月27日(火)メルパルク仙台にて開催しました。
当日は、管内市町からの一般応募の参加者と森林計画検討委員、国有林モニター、宮城県及び
市町の担当者にご参加いただき意見交換を行いました。
はじめに、主催者である小澤眞虎人仙台森林管理署長より、日頃の業務運営や国有林野事業へ
の協力に対し御礼を述べるとともに、現行計画の中での仙台森林管理署の取組、海岸防災林の復
旧、民国連携した森林整備等を紹介しつつ、本住民懇談会で地域の皆様からの忌憚のないご意見
をいただき次期5ヵ年の森林計画の策定の参考にしたいとの挨拶のあと、東北森林管理局計画課
長による住民懇談会開催趣旨の説明、そして森林計画等についてパワーポイントによる説明を行
いました。
懇談会全景
意見交換においては、出席者の皆様からご発言があり、海岸防災林の復旧やその他蔵王の火山
対策など山地災害への対応、森林病虫害・獣害対策の推進、森林整備と一体となった路網の整備、
広葉樹林での施業の検討要望が出されたほか、宮城県産材の利用促進と供給体制の整備、今後の
森林施業として人工林主伐後の伐採跡地対策、生物多様性への配慮等について意見が出されまし
た。
意見交換の最後に、各参加者からご感想をいただいたあと森林計画検討委員である親川氏から
国有林の技術・実施体制の維持向上に対するご意見、浅野氏から民有林における取組や木材利用に
関する情報等をいただくとともに、同じく検討委員である東北大学大学院教授中静氏から生物多
様性の確保と共存できる森林施業やモニタリングの重要性について発言があったほか「本日の皆
様からの意見を参考に、民有林など外部とも協力して柔軟な対応ができるような森林計画を策定
できるように考えてもらいたい」とのご発言がありました。
最後に、関口東北森林管理局計画保全部長より海岸防災林の復旧にあたっては林野庁として全
力で取り組んでいくこと、出された意見を踏まえ次期計画の作成にあたること等を述べ住民懇談
会を締めくくり終了しました。
質疑応答
中静検討委員の感想