第2回工業部会開催報告

工業部会長報告
第 2 回工業部会は、9 月 24 日に秋田製錬㈱飯島製錬所を視察し、部会員 17 名が参
加しました。
当日は、鈴木社長から企業概要を説明いただき、工場内施設を視察した後、意見
交換をいたしました。
企業概要および視察内容は下記のとおりです。
【企業概要】
・当社は、昭和 46 年に設立。DOWAメタルマ
イン㈱および住友金属鉱山㈱の出資会社であ
り、最純亜鉛合金やダイガストを製造している。
・原料調達については、海外から行っておりボ
リビア・米国・メキシコなどが主要国となる。
・亜鉛生産能力量は、年間 21 万tで日本 No.1。
・有価金属回収率は、独自のヘマタイト工程に
より世界 No.1を誇っている。
〈会議室で事業概要を説明〉
・公害を未然に防ぐため、場内の二酸化硫黄濃度
および排水亜鉛濃度については監視体制を強化している。
・人材育成の取り組みとして、改善提案活動や自主保全活動なども実施してお
り、その取り組みが企業の成長にも繋がっている。
【工場内視察】
・一連の工程(焙焼工程、硫酸工程、浸出工程、浄液工程、カドミ工程、電解工
程、ヘマタイト工程)に係る設備を見学した。
・また、平成 28 年 11 月稼働予定の焙焼炉の建設状況について説明を受けた。
【質疑応答】
Q.どの程度の電気を使用しているのか?
A.1t生産するために4,000Kw使用するため、変動費の約 7~8 割が電気代
Q.廃棄物ゼロを実現できている理由は?
A.ヘマタイト工程により有価金属の回収率が高く、回収された鉄についてもセメ
ント原料として販売しており、廃棄物ゼロを実現している。
Q.稼動時の設備トラブルに対する対応・体制はどうしているのか?
A.メンテナンス部門があり24時間体制で対応している。トラブルが発生しない
よう、未然に防ぐための点検を強化している。
Q.安全体制についてはどのようになっているのか?
A.環境安全部門に人員を5名配置して、環境と安全面の様々な施策を行っている。
また、毎月1回環境安全衛生委員会を開催しており、各職場から専任された環
境安全委員以外にも、協力会社の方々からも参加してもらい、情報共有を図っ
ている。
以上が工業部会からの報告です。