シャッター構成部材に関するJISを改正(PDF形式:45KB)

資料2
シャッター構成部材に関する JIS を改正
−シャッターの安全性向上を目指して−
平成27年2月20日
シャッターによる挟まれ事故の発生等を受けて、シャッターの安全性向上のため、軽量シャッ
ター構成部材(JIS A 4704)及び重量シャッター構成部材(JIS A 4705)の規格において、障害物
感知装置が作動する最大荷重の見直しや開閉繰返し試験の追加、急降下防止装置の性能規
定の追加など、安全性に関する規定の見直しを行いました。
<規格改正の主なポイント>
1. 障害物感知装置(一般型)が作動する最大荷重の厳格化
障害物感知装置(一般型)について、転倒時等に頭の前後が挟まれる状況を想定し、
作動に必要な荷重の最大値を「1.4kN 以下」から「700N 以下」に引き下げるとともに、
最大荷重の測定時間を「1/100 秒」とすることを追加しました。
2. 開閉繰返し性能の基準値を追加
シャッターの性能として、
新たに開閉繰返し性能の基準値と試験方法を追加しました。
軽量シャッターでは 10 年間程度の使用を想定し「5000 回」
、重量シャッターでは 15
年間程度の使用を想定し、手動式は「500 回」
、電動式は「10000 回」の開閉繰返しで
円滑に作動することと規定しました。
3. 急降下防止装置の動作性能に関する規定を追加(重量シャッターのみ)
重量シャッターが制御不能となり異常降下した場合に最低限の安全性を確保するため、
新たに急降下防止装置に関する規定を追加しました。急降下停止装置の作動位置から
シャッターカーテンが停止するまでの距離を「30 cm 以下」とするとともに、作動時
の平均降下速度を規定しました。
<参考:シャッターの例>
軽量シャッターの例(住宅用車庫、小規模店舗の出入口などで使用)
重量シャッターの例(建築物の外壁開口部、防火区画などで使用)
【担当】
産業技術環境局 国際標準課(03-3501-9283、内線 3426∼3427)
(課長)福田 泰和
(補佐)吉澤 由香
製造産業局 住宅産業窯業建材課
(課長)寺家 克昌
(補佐)横瀬 栄二