前橋駅前校 林 俊夫 「センター対策・数学」年間の流れ 基礎力向上期間を

前橋駅前校
林 俊夫
「センター対策・数学」年間の流れ
◆基礎力向上期間を設定しよう。(春~夏)
例年、センター試験の数学は、必ず教科書各章から最低一つは公式・知識を使うよう設問※1が工夫
されています。また出題内容については、奇抜な着想を必要としない、良質な問題※2ばかりです。こ
れらのことから「すべての単元をきちんと基礎から勉強してほしい」という意図がうかがえます。
この意図に沿って、まずは基本の確認から始めましょう。夏休みまでに教科書傍用問題集の基本問題
が完答できるようにしてください。問題数が多くて大変なら、『センター試験必出数学公式180』(旺
文社)等のまとめ参考書を活用し、知らない公式や使えない公式を無くしましょう。(高1・高2は、
直近の定期テストでの高得点を目指しましょう。)
※1
例えば平成27年・数学Ⅱ・Bで「指数関数の問題の中で、相加平均と相乗平均の関係を使った
のは「式と証明」の内容を入れるためと思います。
※2
平成27年数学Ⅱ・Bは平均点(中間発表 39.28 点)が低かったことが話題になっています。し
かし、良く見れば導き方の記述もかなりあり、決して出題者が意地悪しているのではないと分か
るはずです。
◆本番形式の練習をしてみよう。(夏~冬)
平成27年の大問は、数学Ⅰ・Aが5問で数学Ⅱ・Bが4問。これを各60分で解くということは、
単純計算で1問12分~15分のペースになります。
これがいかに短いかをこの時期に実感しておくことは必須と言えます。センター試験形式の問題集や
過去問を使い、時間を測って練習しましょう。練習の数(失敗の数)で得点力は決まります。もし、一
度の勉強でまとまった時間がとれないなら、大問1問を12~13分でどこまで解けるかやってみると
よいと思います。センター型の模試は積極的に受験し、実践で練習の成果を試して見てください。
センター練習のコツ
① 大問ごとに時間配分を意識する。
理想の回答時間(分)
=
配点/100点 ×60(分)
出来るようになったら更に ×0.9で時間短縮
② わからない問題はとばす。
別の問題をやって、頭をリセットすると解けることも。次に移るタイミングをつかみましょう。
③ 計算には細心の注意を払う。
やることの大半は計算。家庭教師や解説書を使って、正確で早い計算のコツを習得し、計算力の
強化を目指そう。平易な問題ほど確実に拾っていく力を!
◆反復学習で実力増進を実感しよう。(本番1か月前~)
直前期は、今までにやったセンター試験形式の問題(過去問、模試の問題、問題集)をもう一度解き
直してみましょう。当然、初めてやった時より正確に早く解け、自信が出てくると思います。入試直前
の不安を打ち消しましょう。一定の自信を持ったところで、入試本番に臨んでください。