２ 16 世界的ベストセラー『資本主義に民主的規制を世紀の資本』著者富める者はさらに富み、貧しい者はますます貧しくなる―。資本主義の下での（文中は一部仮名、日隈広志記者）政治で「資本」に規制を「この数十年間、不平等データを整理し分析したピケティ氏は、資本主義の歴格差は１９８０年代以降、急激に拡大しますが、ピケティ氏は背景に、米英の政権が所得税の最高税率の引き下げなど富裕層を優遇したことがあると政治の責任を指摘。格差の拡大を是正するために、所得や資るいしん産の額に応じて税金を納める累進課税制が「最も透明性が高く、民主的な制度」と述べ、教育予算の増額など、政府や国際機関が資本主義に民主的な規制を掛けるべきとうったえました。「話題になっているピケ「家計が別について学ぶ中島百合さ苦しむ人がおり、た友だちもいる」と中島さティの話を直接聞けて良かん（大学２年）は「経済の大変で大学進学をあきらめった」と言う松田康さんん。「勉強したいのに大学格差を具体的に知れて新（大学４年）は大学で資本鮮。経済のしくみを学びた主義経済について学んでいい」と言います。ピケティに行けないのはおかしい。が拡大している」「富の拡大をとどめる自然な力はな史では例外的な一時期を除がるという考え方が面白んなに関わる。声を上げる得た収入などの成長率を常ど、平等が経済成長につなを受け、「格差や経済はみち、別の道を模索する青年安倍政権に批判の目を持と語気を強めます。付き物だと思っていたけしている」と発言したことほしい」政治は教育予算を増やしてます。「資本主義に格差は氏が「経済の民主化を目指日、来日し手にしたもうけが、働いてい。政治による規制が必要いて、株式などの資産を元だ」―。１月町での講演会とシンポジウに上回り（右下図）、富裕もピケティ氏に関心を寄せています。東京・新宿の書店前で取材に応じた女性（大学３年）は「消費税は誰からも取る税金で、格差が広がっているのに所得の向でない。低所得者への課と言います。１月日の東所得税を上げた方がいい」ことが大事」と批判し、消い。ピケティの言うようにシンポジウムでは日本ののかが問題。賃金を増やす低い人から取るのは良くな格差是正あきらめないのは大事」と話します。い」と話します。大学で差脅威になるといいます。きよういカ平等が拡大し、民主主義の々と、時に熱く語り掛けまた。それを放っておけば不した。数世紀にわたる国の経済統計など、大量の内閣官房副大臣が「日本のた。パネリストの西村康稔費税については「正しい方やすとし格差拡大も話題になりまし ▲ピケティ氏の書籍コーナーが特別に設けられた（２月４日、東京・八重洲ブックセンター）すべきだ」としました。男性（大学３年）は「アベ前出の中島さんは、「累ノミクスで景気が回復せるより紙幣を刷る方が楽だ政策について「税制を変え反論。安倍政権の金融緩和の格差はかなり大きい」と支えるためにアルバイトで活保護を受ける人や家計をします。（２面につづく）話します。友人の中には生う意見に励まされた」と話いる人に回してほしい」と政治の力で規制できるといでいる人は、生活に困って観していた。格差の拡大はしへいが、そのお金がどこに行くいるとデータを示し「日本に困らないだけの額を稼い格差は仕方がないのかと悲で、富裕層が富を増やして進課税の強化に賛成。生活ず、日本はどうなるのか、氏は日本経済が低成長の中したことに対し、ピケティ格差は大きくない」と発言税を減らし、富裕層に課税京大学での講義に参加した 31 が拡大する傾向を示しましムで、熱心に耳を傾ける７層と一般国民との間で格差たピケティ氏は東京・有楽 29 ピケティの警告歴史的な格差の拡大を示し、「民主主義にとって脅威」「たたかってください」とうったえるフランスの経済学者トマ・ピケティ氏が世界各国で話題です。著作『世紀の資本』は世界で１５０万部、日本でも昨年月以来万部を売り上げ、テレビや雑誌で特集が組まれていま 13 す。「ピケティ・ブーム」の背景に何があるのでしょうか。 12 20 21 ００人の参加者に向けて淡 ▲講演するトマ・ピケティ氏（１月29日、東京・有楽町朝日ホール）隔週月曜日発行 2015年　月　日（月）号 2936 1953年6月16日　第三種郵便物認可いっせい地方選挙アピール（４面）都道府県委員会・地区委員会の皆さんへ（５面）国際社会の結束でテロ根絶を（３面） 21