高校生の生活や関心を入り口に科学的 社会主義について学ぶ新シリーズ「科学 は ら と み さとる の 目 」。 今 回 は「 働 く 」 と い う こ と か ら 資本主義社会のしくみを考えます。解説 は労働者教育協会常任理事の原冨悟さん です。 (高校生は仮名、松浦裕輝記者) 昔からあった労働 せん い 間の社会は労働なしでは成 り立たない」(原冨さん) 参加した朋子さんは「昔 の人がしていることは労働 というイメージがなかっ ないと気付いたし、生きる 「『 ブ ラ ッ ク 企 業 』 と か 植物から繊維を取り出して た。そもそも悪いことじゃ お 大 変 そ う 」( 朋 子 さ ん、 1 織り衣服を作るなど、人間 こ と が 増 え る 良 い イ メ ー し 生 み 出 し て き ま し た。 『ブラック企業』は矛盾し 労死するまで働かされる が生活に役立つように加工 ために働くということと過 ジ 」( 龍 平 さ ん、 1 年 ) 「自然に働きかけて生活に ているなと思った」と話し 年) 「 お 金 を 得 て、 や れ る 役立つように作り変えてい ―。「 働 く こ と、 労 働 っ て ます。 の中で農民が作った米から 人類の発展と生産 どんなイメージ?」と問い く。その行為が労働で、人 かけた原冨さん。歴史をさ かのぼり、人類が木の実を なで朝から晩まで精いっぱ 採ったり小動物を捕まえた りする時代から労働は存在 年貢を領主に支払うといっ し たずさ す る 時 代 」 で し た。「 物 を た封建制の社会が生まれま が い働いても、餓死をしたり 次に原冨さんは、労働に した。 していたと話します。人間 が生きていくために必要な 始まりは、集団で労働を 作るときに工夫をするよう した。 物 ) や そ れ を 分 け る こ と し、生産した物はみんなで になるのが、人類らしいと 食事や住む場所、着る服な よって生み出した物(生産 ころ」と原冨さん。集団で 領主が重い税金を取り立て 「生産に携わっていない 分けていた原始 共 産制の より大きな動物を狩猟した たりするのはおかしい」と げん し きよう さん どは「自然に勝手に存在す (分配)に注目して人類の 社 会 で す。 し か し、 「みん 「みんなが朝から晩まで働 良い生産方法を生み出し、 たりするなど、人類はより たり保管して冬を乗り越え り、作物を計画的に生産し ての生き方や思想を自由に り、誰もが平等に「人とし 義社会は身分制度がなくな と話した原冨さん。資本主 本主義社会に発展してきた 封建制が倒され、現在の資 しゆりよう る物」ではなく、木や葉っ 歴史の発展について話しま かなくても良いくらい」物 じゆ じゆつ した。そんな中で「誰でも を生み出せるように発展し 考えられる時代」になりま てきました。 原 冨 さ ん は、 呪 術 者 な 健康で文化的な最低限度の いう考え方が日本国憲法に れ、自分の取り分を多く求 発展した「個人の尊厳」と めて分配にも関わっていっ の財産をため込み、集団の 配などの)経済が歴史と密 龍 平 さ ん は「( 生 産 や 分 た」と話します。より多く 結実していきました。 指揮や命令をする人が現 れ、集団の中の役割分担で 接に関わっているという見 あった仕事が固定化し身分 方は驚いた」と話します。 (階級)となりました。そ (東京 にっちゃん) る高校生たちの姿に励まされます。 ぱを使って家を建てたり、 生活を送り」( 条) 「幸福 を追求する権利は最大限尊 ど を 例 に 挙 げ、 「経験や知 恵から天候を予測したり雨 重 さ れ る 」( 条 ) な ど、 を降らせたりする人が現 25 13 (6) 2016年11月28日(月曜日) 民 主 青 年 新 聞 (第三種郵便物認可) 資本主義経済と賃金 働くことは生きること 班会で一緒に考えてみよう 〇働くってどんなイメージ? メージ? 〇賃金はどうやって決まるの? て決まるの? 「第40回全国大会決議案」 (10月17日付)を読んで。新しい時代をつくってきた全国の民青のとりくみと主権者として声を上げ
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