基地の島で抵抗を学ぶ

の
こ
訓練をする軍隊が要らな
い」
くつさく
へ
ゲート前での昼食時、楽
(掘削)調査を再開。これに 前で監視します。
国の弾圧は突然に
しげな雰囲気は一転しまし
た。沖縄・北部国道事務所
人)として来た」と言うの
戦争と向き合える場へ
2月 日、汗ばむほどの
ぎ
ます。基地のフェンスに沿っ
示してきた民意は、安倍政権
てテント村が設営され、朝、
と米軍によって踏みにじられ
日中、夜の1日3回行動しま
ています。安倍政権は現在、
す(下写真)
。午前0時~9
工事のための海上ボーリング
時は交代で第1~3のゲート
ごうだつ
72年まで米軍は沖縄を占
領し、住民の土地を強奪し
きよ てん
て基地を建設。無法な戦争
年)は「楽しげな雰囲気が
朝の行動では、ゲート直
の出撃拠点としてきまし
り 現 場 に 浸 っ て、 学 び た 「 恐 怖 を 感 じ て 生 き て き
急に変わったからびっくり
き
)
。約3週間の
言います。朝夕などに米軍
島の子どもたちは傷つきな
ラックを見て泣いた。この
「子どもたちは人殺しのト
通ったことに触れ、女性は
積んだトラックが家の前を
話すのは東京から来た手塚 ベトナム戦争の時に弾薬を
力が許せなくて、居ても立 は爆撃機の爆弾を運搬させ
うんぱん
「海保による市民への暴 た。その中で辺野古の住民
い」と話すのは今春から専 た 」 と 言 い ま す。「 自 分 の
し
の対応は反対派が追い詰め
を強めます。
い」と手塚さん。
と い い ま す。 手 塚 さ ん は
に、占領を通じて戦争に加
担させられたという苦しみ
が、沖縄の人の『戦争の拠
手塚さんは座り込みをす 点にはならない』という反
万人もの県 性の底から上がってくるも
す。
(2面につづく)
民が命を落とした沖縄戦で の だ と 思 っ た 」 と 話 し ま
命からがら生き延びたとい
的な解決しかない」と語気 女性は砲弾の雨が注ぐ中、
る。対決点は明確で、政治
が続く中で本当に疲れてい 聞きました。
は年配の方も多く、緊張感 る女性に基地反対の思いを 戦思想になっている。人間
「ゲートを封鎖する人たち
ふう さ
ッターで発信しています。
説をユーストリームやツイ 人 間 の 生 活 と は 調 和 し な
球 新 報 」 な ど の 記 事 の 解 属 音 を 聞 き ま し た。「 到 底
きゆう
して、朝の阻止行動や「琉 ギュラ」という暴力的な金 「沖縄戦の犠牲になった上
りゆう
( e x ― S A S P L )」 と する時には「ギュラギュラ
主義のための学生緊急行動 の軍事車両が基地に出入り がら育っている」と話した
(大学3年)
。「自由と民主
京 か ら 来 た 奥 田 愛 基 さ ん をかき乱すか分かった」と
あ
ている証拠」と話すのは東 がいかに人間の自然なもの
テント村での生活で「基地
参 加 者 も い ま す。「 機 動 隊 空 さ ん(
る強制排除を受け負傷した
そ
前で工事車両などの進入を
ない。そもそも人格否定の
した。国からの攻撃はいき
んは昨年 月から沖縄を訪
れ映像や写真を撮っていま
す。高校2年の時に第2次
安 倍 政 権 が 発 足 し、
「戦争
になるかもしれない。反対
するために戦争と向き合え
る場所に行きたい」と思い
を深める中で辺野古にたど
り着きました。座り込みに
来た女性から沖縄戦の体験
を 聞 き ま し た。「 戦 場 で 食
べ物を探して、やっと見つ
けた水たまりが、血で真っ
と。 基 地 の 前 で 聞 い た か
赤だったと。それを飲んだ
ら、余計に戦争の怖さを感
じた」
「ウチナーンチュ(沖縄
岸から出発しており、同基地
ふ てん ま
員はキャンプ・シュワブの海
の わん
建築資材や作業員、海保職
陽気の下、第2ゲート前に は米軍普天間基地のある宜
動が問題になっています。
は青年・学生を含めた約1 野湾市から参加している福 が第3ゲート前で「国道の
拘束するなど暴力的な警備活
立札を外している」と連絡
引に乗り込み抗議の参加者を
せ
こうそく
ち
が、海上保安官が抗議船に強
います。戦後直ぐから19
抗議行動を連日行っています
。
田 知 世 さ ん( 大 学 2 年 )
行動や座り込みが行われてい
知事選挙や衆議院選挙などで
門学校に進学する川村博樹 体が狙われる対象になるの
作業を海上で阻止・監視する
5 0 人 が 集 ま り ま し た。
「新基地反対」
「 海 を 殺 す 基地の存在におかしさを感 が入り、参加者は現場へ急
な」などのプラカードを掲 じつつも、いつしか「慣れ 行。同事務所は米軍敷地と
くい
た」として、旧い境界杭を
ふる
げ、沿道の芝生に張り出さ ていった」と言います。大 国道の境界に「誤りがあっ
れたテントの中やいすに座 学で平和学を学ぶ中で「当
撤去しようとしていたので
てつきよ
たり前でいいの?」と自問
り、活動の報告や参加者の
す。これに対し、参加者は
した福田さんは昨年夏、基
決意表明などを聞きまし
境界変更だ」と反発。同事
「抗議を締め出そうとする
よ
の資料を示せず、撤収を余
ぎ
儀なくされました。兵庫か
い」―。沖縄県民が昨年の県
基地は人と調和しない
ゲート前ではこれを阻止する
阻止する中で、機動隊によ ってもいられなかった」と られることもありました。
した花村鈴音さん(大学4
「辺野古に新基地は要らな
なり来る」と言います。
踏みにじられてきたことに
少女暴行事件などで人権が ら民青の学生ツアーで参加
福田さんは、米兵による
てつしゆう
誘われゲート前の抗議に通 務所は「誤り」という根拠
た。日中の抗議行動はゆっ 地反対の活動を続ける母親
す。時折、参加者による沖
たりとした雰囲気で進みま から「行ってみない?」と
みんよう
ゆびぶえ
縄民謡や社交ダンスなどが うようになりました。
ひ ろう
披露されると、笑いや指笛
が起こります。
「学生の今だからどっぷ
ゲート前の抗議行動とは
さん。東京から来た川村さ は人格否定以外の何物でも
ゴを破壊しています。住民は
20
ひた
関連して巨大なコンクリート
24
沖縄・新基地ノーの抗議に集う青年たち
▲辺野古の砂浜を分断する米軍フェンスと基地建設反対
の横断幕を見学する民青学生班のメンバー(2月21日)
(10、11面)
若者よ、マルクスを読もう
「戦争の道具になる基地に反対」「きれいな海を
壊さないで」
。沖縄・辺野古への米軍新基地建設に
反対する住民は昨年7月から、建設資材などが運び
国の横暴・工事強行に
日、キャンプ・シュワブ第2ゲート前)
ブロックを海中に投下しサン
10
3 30
込まれている辺野古の米海兵隊基地キャンプ・シュ
ワブのゲート(通称)前に座り込んで抗議行動を続
けています。日本国と米軍による度重なる弾圧に屈
せず、
「基地は要らない」と民意を掲げ続ける抗議
▶﹁止めよう辺野古新基地建設
!
たち(2月
抗議する県民集会」で「新基地ノー」の思いを固める学生
22
10
の現場には、共感や関心を持った青年が集っていま
す。
(文中は一部仮名、日隈広志記者)
基地の島で抵抗を学ぶ
隔週月曜日発行
2015年 月 日(月) 号
2939
1953年6月16日 第三種郵便物認可
新学期・新入学 応援!
(6、7面)
政治をゆがめる「カネ」
(3面)