彩の国 埼玉県 病害虫防除情報 コバトン 平成27年 2月12日 埼玉県病害虫防除所 1 情 報 名 2 情報内容 チャのチャトゲコナジラミについて (1)気象要因について 2月5日に気象庁が発表した季節予報によれば、関東甲信地方の向こう1か月 の気温、降水量はともに平年並と予想されています。 (2)チャトゲコナジラミ チャトゲコナジラミは平成21年に本県で発生が初めて確認され、その後発生が 拡大しており、夏から秋にかけてたくさんの成虫が飛んでいる茶園が多く確認され ています。 前年に葉表にすす病が見られた場合や、茶園の周縁部のすそ部などの葉裏を観察 し、黒い幼虫が確認されたほ場では、マシン油乳剤を葉裏や茶株の中まで十分かか るように丁寧に散布してください。できるだけ2回以上散布を行い、防除効果を高 めましょう。 葉裏にいるチャトゲコナジラミ幼虫 (黒色に白いふち) 表 チャトゲコナジラミによるすす病 の発生した茶葉 チャトゲコナジラミの防除薬剤例 薬 剤 名 系 統 IRAC コード 使用時期 使 用 回 数 希釈倍数 ラビサンスプレー その他 10~3月 ― 75倍 トモノールS その他 10~3月 ― 50~100倍 (使用基準は平成27年2月9日現在) 3 IRACコード及びFRACコードの記載について 病害虫の薬剤抵抗性発現防止の観点から、IRAC(世界農薬工業連盟殺虫剤抵 抗性対策委員会)及びFRAC(同連盟殺菌剤抵抗性対策委員会)の農薬有効成分 作用機構分類コードを平成26年度から新たに記載することとしました。農薬の使 用にあたっては、同一コード薬剤の連用を避けるよう心がけてください。 なお、IRACコード、FRACコード及び分類表については、農薬工業会ホー ムページで最新の情報を確認できますのでご活用ください。 農薬工業会ホームページ http://www.jcpa.or.jp/labo/mechanism.html <農薬使用上の注意事項> 1 農薬は、必ず最新のデータ及びラベル等を確認の上、使用する。 2 剤の使用回数、成分毎の総使用回数、使用量及び希釈倍率は使用の都度確 認する。特に、蚕や魚に対して影響の強い農薬など、使用上注意を要する薬 剤を用いる場合は、周辺への危被害防止対策に万全を期すること。 3 農薬の選定に当たっては、系統の異なる薬剤を交互に散布する。 4 農薬を散布するときは、農薬が周辺に飛散しないよう注意する。 5 周辺の住民に配慮し、農薬使用の前に周知徹底する。 問い合わせ先 埼玉県病害虫防除所 TEL:048-525-0747
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