キュウリのコナジラミ類及びうどんこ病について(PDF:331KB)

彩の国
埼玉県
病害虫防除情報
平成28年
4月21日
埼玉県病害虫防除所
コバトン
1 情 報 名 キュウリのコナジラミ類及びうどんこ病について
2 情報内容
(1)気象要因等について
4月14日に気象庁が発表した季節予報によれば、関東甲信地方の向こう1か月
の気温は平年より高く、降水量は平年より多いと予想されています。
気温の上昇に伴い、病害虫の活動を助長するような環境が続くことから各種の
病害虫の発生が増加すると考えられますので、早期発見・早期防除に努めましょ
う。
(2)キュウリのコナジラミ類
オンシツコナジラミは、ビートシュードイエローウイルス(BPYV、旧名キ
ュウリ黄化ウイルス)を伝搬し、タバココナジラミは、ウリ類退緑黄化ウイルス
(CCYV)を伝搬し、病気を発生させますので、早期発見・早期防除に努めま
しょう。
施設キュウリにおけるコナジラミ類の防除は、まず、施設の周辺に防草シート
等を設置するなど施設内外の除草を徹底して下さい。さらに、施設の開口部に目
合い 0.4mm 以下の防虫ネットを張り、外部からの侵入を防止し、施設内に黄色粘
着シートを設置し誘殺するなど耕種的防除を組み合わせるとより効果的です。ま
た、ウイルス感染が疑われる場合は、発病株を抜き取りビニール袋等に入れて、
完全に枯れるまで密閉してから施設外で処分してください。
なお、コナジラミ類は薬剤抵抗性がつきやすいので、薬剤の使用は必要最小限
とし、同一系統の薬剤の連用は避けましょう。
キュウリのタバココナジラミ
成虫(全長約 1.2mm)及び幼虫
キュウリ退緑黄化病の病斑
表1
キュウリのコナジラミ類の防除薬剤例
薬
剤
名
系
統
IRAC
コード
収穫前 使用
日数 回数
チェス顆粒水和剤
ピリジンアゾメチン
9B
1
3
モスピラン水溶剤*
ネオニコチノイド
4A
1
3
サンマイトフロアブル*
* 劇物
その他
21A
1
2
(使用基準は平成28年4月20日現在)
(3)キュウリうどんこ病
この病気は、糸状菌(カビ)が病原菌で、主に葉の表面にうどん粉のような白
い粉を生じます。発生の確認は容易ですが、葉裏にのみ白い粉を生じていること
もあるので、表面だけでなく裏面も確認が必要です。
高温乾燥条件で発病しやすくなりますが、発病後は多湿条件でもまん延します。
多発生すると、葉が枯れあがり著しく減収することがあるので、発生を確認した
ら薬剤による防除を行ってください。
なお、耐性菌を生じやすいので、同一系統の薬剤の連用は避けましょう。
キュウリうどんこ病
表2
キュウリうどんこ病
白い粉状のカビ
葉の病徴
キュウリうどんこ病の防除薬剤例
薬
剤
グアニジン
FRAC
コード
M7(多)
抗生物質
19(H4)
名
ポリベリン水和剤
系
統
ルビゲン水和剤
EBI
3(G1)
モレスタン水和剤
キノキサリン
ダコニール1000
有機塩素
M10(多)
収穫前 使用
日数 回数
1
2
1
3
1
3
M5(多)
1
8
(使用基準は平成28年4月20日現在)
3
IRACコード及びFRACコードの記載について
病害虫の薬剤抵抗性発現防止の観点から、IRAC(世界農薬工業連盟殺虫剤抵
抗性対策委員会)及びFRAC(同連盟殺菌剤抵抗性対策委員会)の農薬有効成分
作用機構分類コードを記載しています。農薬の使用にあたっては、同一コード薬剤
の連用を避けるよう心がけてください。
なお、IRACコード、FRACコード及び分類表については、農薬工業会ホー
ムページで最新の情報を確認できますのでご活用ください。
農薬工業会ホームページ
http://www.jcpa.or.jp/labo/mechanism.html
<農薬使用上の注意事項>
1
農薬は、ラベルの記載内容を必ず守って使用する。
2
剤の使用回数、成分毎の総使用回数、使用量及び希釈倍率は使用の都度確
認する。特に、蚕や魚に対して影響の強い農薬など、使用上注意を要する薬
剤を用いる場合は、周辺への危被害防止対策に万全を期すること。
3
農薬の選定に当たっては、系統の異なる薬剤を交互に散布する。
4
農薬を散布するときは、農薬が周辺に飛散しないよう注意する。
5
周辺の住民に配慮し、農薬使用の前に周知徹底する。
6
農薬の最新情報は、埼玉県農産物安全課ホームページをご覧ください。
http://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/a0907/index.html
問い合わせ先
埼玉県病害虫防除所
TEL:048-539-0661