2015 慶應義塾大学 経済学部 数学 解答例

2015 慶應義塾大学 経済学部 数学 解答例
[1]
(1)
(1) (2)
1
(2)
(3) (4)
2
(3)
2
2
(5)
6
(4)
(6) (7) (8) (9) (10)
4
−
5
9
2
[2]
(1)
(11) (12) (13) (14) (15) (16)
1
(2)
1
1
1
6
(17) (18) (19) (20) (21) (22)
1
(3)
0
2
1
1
1
6
(23) (24) (25) (26)
1
1
2
7
[3]
(1)
(2)
(27) (28) (29)
−
2
(30) (31) (32) (33) (34) (35) (36) (37) (38)
0
(3)
1
0
−
1
2
1
0
1
(39) (40) (41) (42) (43) (44) (45) (46)
3
3
2
6
1
1
1
8
1
[4]
(1)
pn =
( )n
(
)n ( )n
8
1
8
,qn = 1 − pn = 1 −
1−
=
9
9
9
::::::
:::::::::
(2)
( )n
( )n
8
8
1−
= 0.9 よって
5 0.1 9
9
常用対数をとると,
n (3 log10 2 − 2 log10 3) 5 −1
1
n=
= 19.5 · · · > 19
0.9542 − 0.9030
よって最小の n は 20
::
(3)
1
· 100.44
1000
< 100.4771 より 2 < 100.44 < 3 q50 = 1 − 10−0.0512·50 = 1 −
100.3010 < 100.44
1−
3
2
< q50 < 1 −
1000
1000
997
998
< q50 <
1000
1000
よって k = 997
:::
[5]
(1)
半直線 L1 : y = x(x ≧ 0) と,点 (1,2) の距離は √
|1 − 2|
=
√
2
であり,半直線
2
12 + (−1)2
√
|1 + 2|
3 2
L2 : y = −x(x < 0) と,点 (1,2) の距離は √
=
である.また,原点 (0,0) と点 (1,2) の距
2
12 + 12
√
√
離は 12 + 22 = 5 である.点 (1,2) が第 1 象限の y ≧ x の部分にあることに注意すると,r の値と円
(x − 1)2 + (y − 2)2 = r2 と L1 ,L2 の共有点の個数の対応は次の通りである.
r の値
√
2
0<r<
√ 2
2
r=
2
√
√
2
3 2
<r<
2
√ 2
3 2
r=
2
√
√
3 2
<r< 5
2
√
r= 5
√
r> 5
L1 との共有点の個数
L2 との共有点の個数
0
0
1
0
2
0
2
1
2
2
2
1
1
1
√
√
√
2
3 2
よって,
<r<
または r > 5 である.
2
2
::::::::::::::::::::::::::::
(2)
C2√2 (a,b) ⊂ D が成り立つには,点 (a,b) が不等式 y ≦ |x| で表される領域に含まれることが必要で
ある.半直線 L1 に垂直で,原点 (0,0) を通る直線の方程式は y = −x である.
( √ )2
2
2
C2√2 (a,b) ⊂ D となる条件は,折れ線 y = |x| と円 (x − a) + (y − b) = 2 2 の中心 (a,b) の最短
√
距離が 2 2 以上になること.
(ア)
a ≧ 0 かつ −a ≦ b ≦ a のとき
最短距離は点 (a,b) と直線 L1 との距離なので
√
|a − b|
√
≧2 2
2
12 + (−1)
a−b≧4
となる.
(イ)
a ≧ 0 かつ b ≦ −a のとき
最短距離は点 (a,b) と原点 (0,0) との距離なので
√
√
a2 + b2 ≧ 2 2
a2 + b2 ≧ 8
となる.
(ア),(イ)と対称性を考慮すると,次のような図になる.(ただし,境界はすべて含む)
[6]
(1) F (x) は x = β で極小となることより,ℓ の傾きは 0 である.よって,ℓ:y = F (β) となる.ℓ と y = F (x)
の共有点のうち B と異なるものが (γ ,F (γ)) であること,ℓ と y = F (x) は B で接すること,F (x) の 3 次の
係数は 1 であることに注意すると
F (x) − F (β) = (x − β)2 (x − γ)
:::::::::::::
となる.
(2) (1) より
F (x) = (x − β)2 (x − γ) + F (β)
与えられた公式より
F ′ (x) = (x − β)′ (x − β)(x − γ) + (x − β)(x − β)′ (x − γ) + (x − β)2 (x − γ)′
= (x − β)(3x − β − 2γ)
\ β なので
となる.F ′ (α) = 0 かつ α =
3α − β − 2γ = 0
γ=
3α − β
2
:::::::
となる.
(3) 3 次の項の係数が正である 3 次関数 F (x) が x = α で極大,x = β で極小となるので
α<β
となる.F ′ (α) = F ′ (β) = 0 より f (α) = f (β) = 0 なので
∫
S=
α
F ′ (x)dx
γ
α
= [F (x)]γ
= F (α) − F (γ)
{
} {
}
= (α − β)2 (α − γ) + F (β) − (γ − β)2 (γ − γ) + F (β)
)
(
3α − β
= (α − β)2 α −
2
=
(β − α)3
2
::::::::
となる.α,
β は F ′ (x) = 0 の解なので,解と係数の関係より
α+β =−2a
3
1
αβ = b
3
であるから,a − b ≧
3 にも注意して
2
(β − α)2 = (α + β)2 − 4αβ
= 4 a2 − 4 b
9
3
(
)
≧ 4 a2 − 4 a − 3
9
3
2
(
)2
4
3
=
a−
+1
9
2
≧1
よって
3
S ≧ 1 · 12
2
となる.等号成立条件は a − b =
3 かつ a = 3
2
2
a = 3 ,b = 0 のとき.
2
つまり
このとき
F ′ (x) = 3x2 + 3x
より,増減表は次のようになるから,確かに極大値と極小値をもつ.
···
−1
···
0
···
F (x)
+
0
−
0
+
F (x)
↗
x
′
よって,S の最小値は
1 となる.
2
::
↘
↗