座右の銘/博多港ふ頭・江頭 和彦 社長

座右の銘
あきら
博多港ふ頭 社長
江頭 和彦
運輸省にいる時に先輩から教えられた
言 葉で、国 内 外の治水工事に功績をあ げ
た青山士が後世に残した。
青山士は、明治末期に唯一の日本人技師
としてパナマ運河の建設に加わり、荒川放
水 路の建設工事を手掛けた後、昭和初期
せき
に信濃川の大河津分水路で当時国内最大
といわれた可動堰の改修工事を指揮した。
その完 成 後、現 地の記 念 碑に日 本 語とエ
スペラント語で記したのがこの名言だ。
私には、この世 界には森 羅 万 象がある
が、その「天意」を真摯に受け止め、学び、
研 究しなければならないという 訓 戒に聞
こえる。別の碑文に「人類の為、国の為」
と続くのは、彼の眼中に「地球」
「人」が
あり、何のための事業なのかを説きたかっ
たのではないだろうか。
160
Zaikai Kyushu / FEB.2015