解答と解説 - 難関私大文系専門 増田塾

2015 入試解答速報
難関私大文系専門予備校
2月3日
上智⼤学(TEAP利⽤⼊試)日本史
解答と解説
解 答
(満点︓100 点)
問 1(21 点 各 7 点×3)(A) ③
(B) ②
(C) ③
問 2(21 点 各 7 点×3)(1) ②
(2) ①
(3) ①
問 3(28 点 各 7 点×4)(1) ③
(2) ①
(3) ③
(4) ②
問 4(30 点)
いずれの被害でも共通点は焼失率や焼死率が⾼くなっていることである。
日本橋区・浅草区・本所区・深川区などは、東京の他の地域と比較して低地であり、
世帯数・人口ともに多いという特徴を持った地域だったので、
住宅が密集した中での⽕災による延焼などで多くの犠牲者が発⽣してしまったと考えられる。
(※配点は予想配点です)
解 説
【解説】
問1
(A) 例題⽂中の「千載和歌集・新古今」、
「右京はすでに荒(れ)て、新都はいまだ成らず」などから
平安時代末期の時期と判断する。
選択肢はいずれも頻出の史料だが、①は 14 世紀前半南北朝期の北畠親房の『神皇正統記』
、②は 10 世
紀後半成⽴の源信の『往⽣要集』、③は 13 世紀初頭に成⽴した鴨⻑明の『⽅丈記』
。
(B)
鴨⻑明は神社の神職の家出⾝である。
(C) ⽂中の「全部が焼き尽くされた⼟地に、その店の⼀画だけがぽつんと「⽴体的」に⽴っていた〜」
や「焼き尽くされた都にたまさか残された家屋の⼀群の「⽴体的」イメージ〜」などから判断する。
1
解答速報の著作権は増田塾に帰属します。許可無く⼀切の転⽤・転載を禁じます。
2015 入試解答速報
難関私大文系専門予備校
問2
(1) 「今回の震災」という部分から 2011 年 3 月 11 ⽇の東北地⽅太平洋沖地震による東⽇本⼤震災
と判断できる。東北地⽅の福島県・宮城県を中⼼に津波で⼤きな被害が発⽣した。①の南海地震は近畿
から四国の範囲。③の東海地震は静岡県などの東海地⽅。④も東海から四国。⑤については、東北地⽅
での被害だが、明治時代ですでに国という区分は存在しない。②は清和天皇の 869 年に発⽣した貞観地
震と呼ばれる地震で、現在の宮城県沖の海底を震源とした地震。
(2) 東北地⽅に関する設問と判断できれば、多賀城の説明に該当する①を選べる。②は江⼾城、③は
姫路城の説明である。貞観地震では多賀城も津波の被害を受けたと推定されている。
(3) 清和天皇の時代に発生した貞観地震の記述は、清和・陽成・光孝天皇の時代について編纂された
『⽇本三代実録』に記録されている。
『類聚国史』は『⽇本書紀』から『⽇本三代実録』までの六国史を
部門別に分類したものである。②は『読史余論』、③は『遠野物語』。
問3
(1) ①は東⽇本⼤震災発⽣直後の⽯原慎太郎東京都知事の発⾔。②は選択肢の⽂中に「⼈造の災」や
「人ノ災スルニアリ」などから自然災害の地震には該当しない。③の有島事件とは 1923 年の関東⼤震
災の直前に有島武郎が自殺したことなどを指す。
(2) 内村鑑三は有島武郎のキリスト教⼊信に影響を与えた師にあたる⼈物。②は⾜尾鉱毒事件で奔⾛
した⽥中正造、③は⽯原慎太郎の説明である。
(3)
⽂中の「⾃⼰保存を目的とした〜」の部分が参考になる。
2
解答速報の著作権は増田塾に帰属します。許可無く⼀切の転⽤・転載を禁じます。