*グローバル投資環境 No.897* ご参考資料 髙木証券投資情報部 ユーロ圏の第4四半期GDPは前期比0.3%増~ドイツが成長を牽引 2015年2月16日作成 欧州連合統計局が13日に発表したユーロ圏の昨年第4 四半期のGDP(速報値)は前期比0.3%増となり、市場 予想(0.2%増)を上回った(第3四半期の成長率は 0.2%増)。前期比でのプラス成長は7四半期連続で、 2014年通年の成長率は前年比0.9%増となった。また、 第4四半期のGDPを前年同期比でみると0.9%増であっ た。 《ユーロ圏と主要国の成長率の推移》 (前期比、%) 1Q 2Q 3Q 4Q ユーロ圏 0.3 0.1 0.2 0.3 ドイツ 0.8 -0.1 0.1 0.7 フランス 0.0 -0.1 0.3 0.1 イタリア 0.0 -0.2 -0.1 0.0 スペイン 0.3 0.5 0.5 0.7 成長を押し上げた主な要因は、ドイツの成長率が第 3四半期の前期比0.1%から第4四半期は0.7%増に加速 したことである(ドイツの通年の成長率は前年比1.6% 増)。ドイツ連邦統計局が同日発表したリリースよる と、第4四半期の成長に寄与したのは主に国内需要で あり、とりわけ家計消費が再び目立って増加したほか、 機械、装置や中でも建設などの固定投資にもポジティ ブな変化がみられたと指摘している。一方、輸出も相 当に伸びたが、輸入も同様に拡大したと述べており、 このことは純輸出はさほど成長に寄与していないこと を示している。 《欧州委員会の成長見通し》 (%) 2015年 2016年 11月時点 2月時点 11月時点 2月時点 ユーロ圏 1.1 1.3 1.7 1.9 ドイツ 1.1 1.5 1.8 2.0 フランス 0.7 1.0 1.5 1.8 イタリア 0.6 0.6 1.1 1.3 スペイン 1.7 2.3 2.2 2.5 欧州委員会は5日に発表した「冬季経済見通し」に おいて、2015年のユーロ圏の成長見通しを昨年11月 時点の1.1%から1.3%へ、2016年についても1.7%から 1.9%に引き上げたが、上方修正の要因としては、①原 油安、②ユーロ安、③ECBによる量的緩和等を挙げて いる。 3月からECBによる量的緩和が開始されることは、 ユーロ圏の株式市場にとってポジティブだが、とりわ けドイツの株式市場は年率に換算すると3%近い高成 長下での超緩和的な金融政策という好ましい環境にあ るといえるだろう。 また、通貨ユーロはECBが1月22日に量的緩和の実 施を決めた直後に一段安となった後は底堅く推移して いるが、量的緩和が始まれば再び売り圧力がかかる可 能性もあろう。一方で、ユーロ圏の成長モメンタムの 緩やかな拡大が継続すれば、量的緩和開始による売り 圧力をある程度相殺する方向に働こう。 (文責:勇崎 聡) (出所:欧州連合統計局、ドイツ連邦統計局及びBloombergデータより髙木証券作成) 当資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資の最終決定はご自身でなさるようお願いいたします。当資料は信頼できると思われる各種 データに基づいて作成されていますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。株式への投資は、価格の変動や発行者の信用状況の悪化等により 投資元本を割り込むおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引をご利用いただく場合は、所定の委託保証金または委託証拠金をいただきます。また、信 用取引ではその損失額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。国内株式取引の委託手数料は、約定代金に対して最大(税込)1.19664%【2,700 円に満たない場合は2,700円(現物取引買付および信用取引売買)】になります。株式を募集等により取得する場合には、購入対価のみをお支払いいただきます。 外国株式を委託取引により購入する場合は、所定の委託手数料をいただきます。外国株式の委託手数料は国や市場により異なります。外国株式を店頭取引によ り購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。債券をご購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。(経過利子をお支払いいただく 場合があります)。債券は、市場の金利水準の変動等により価格が変動しますので、損失が生じるおそれがあります。また、発行体の信用状況や財務状況によっ ても価格が変動し、利金や償還金の支払遅延や不履行となる場合があります。また、倒産等により元本損失が生じる場合があります。投資信託は、主に国内外の 株式や債券を投資対象としているため、基準価額は組み入れた株式や債券の動き、為替相場の変動等の影響により上下しますので、これにより投資元本を割り 込むおそれがあります。投資信託はファンドごとに設定された購入時手数料をご負担いただきます。また、投資信託を保有期間中に間接的にご負担いただく費用 として、ファンドごとに設定された運用管理費(信託報酬)のほか、運用成績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。外国株式や外国債券、外国投資 信託への投資は、上記に加え為替相場の変動等により損失が生じる場合があります。また、通貨発行国の国情の変化により投資元本割れや途中売却ができなく なるおそれがあります。当社で取り扱う商品等へのご投資には、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、お客様向け資料等をよく お読みください。 商号等:髙木証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第20号加入協会:日本証券業協会【広告審査済】 髙木証券インターネット ホームページ:http://www.takagi-sec.co.jp/
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