2015年2月号

一人暮らしの方のごみ屋敷の片付けの場合は
スタッフとお客様と汗を流し、ごみを取り除
き「床が見えて来た!」と喜びドンドンきれ
いになってくるのでむしろ楽しくなるくらい
です。
スタッフもお客様も胸が「すっとする、気持
ちいい」と前向きで達成感があります。
要るモノ要らないモノの判断も自分の物だけ
なので家の中には(本人的には)要るモノだ
け、それの収納場所を決めて行くだけです。
先日年明けに3日連続3人スタッフで一軒家の
お宅に伺いました。
ご依頼はお母さんです、事情があり離れて暮
らしておられます。
洋服が10センチくらい積もった部屋。
中身の入ったペットボトル、ジュースの缶、
お菓子の袋でいっぱいの子供部屋。
キッチンは床までモノとゴミチラシで溢れて
います。食卓テーブル、リビングのテーブル
などすべてにモノが溢れています。
家がごみ屋敷になる原因は1つしかありませ
ん。ごみを家の外に出さないからです。
当たり前ですが、『ゴミはゴミ箱に』
『洗濯は洗濯カゴに』
『食べたら、食器は洗う』
『要らない物は直ぐにゴミとして出す』
この当たり前を繰り返すだけです。
特に子供さんには学校で使うモノが分からな
くなっていました。
教科書、勉強で使う道具、体操服、水着名
札、…。
何かある度に忘れ物をしているであろう子
供さんの事を考えると胸が痛みました。
ヒダがない汚れた制服のスカート、鼠色に
なった白いポロシャツ、片方しかない靴下
が45Lの袋に二つ…。
特別にきれいなモデルハウスのような家に
住まなくても、健康に安心して暮らせる家
を作るのは大人の役目だと思います。
家をきれいにする、ちゃんと掃除をするの
は住んでいる家族が気持ちいいように、こ
の家が好きだから、もっと良くしたい、そ
の気持ちがそうさせるのだと思うのです。
ベネッセ教育研究開発センターが小・中学
生を持つ保護者にしたアンケートでは
子どもや子育てについての気がかりは学習
や友達関係に関わる項目を差し置いて、
「整理整頓・片付け」がトップになりまし
た。「ほめ方・しかり方」や「食事のしつ
け」などは低学年に、「子どもの進路」
「受験準備」などは中学生に多くなるなど
ありますが、「整理整頓・片付け」はどの
学年でも過半数で一番になっています。
今年の目標にダイエット、会社の売り上
げ、それぞれ皆さん目標を持っておられる
でしょうが、片付けの習慣をつける事を、
家族で、職場の皆さんで目標にしてみてく
ださい。きっと色々なことが良い方向に回
り始めるはずです。
モノの片付けは心の片付け
心の片付けは暮らしの片付け
暮らしの片付けは生き方の片付け
今年もよろしくお願いします。
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