「和食」の保護・継承に向けた報告書の方向性(案)(PDF:727KB)

資料 6
「和食」の保護・継承に向けた報告書の方向性(案)
和食の保護・継承の対象範囲について①
○「和食」の保護・継承の対象範囲(What、When)は、保護・継承に取組む意義・理由や誰が中
心的に取組むことを想定するか(Why、Who)等に影響を受ける。
○「和食」をどのような場でどのようにして保護・継承していけば良いか(Where、How)につい
ては、「和食」の保護・継承の対象範囲(What、When)と密接に関連。
Why
(なぜ保護・継承するのか)
What
(When)
Who
(誰が中心となって保護・継承するか)
(保護・継承に取組む「和食」とは何か)
Where
(どのような場で保護・継承に取組
めば良いか)
How
(どのようにすれば保護・継承できるか)
和食の保護・継承の対象範囲について②
○「和食」をなぜ保護・継承するのか、誰が中心となって保護・継承に取組むべきかを考えた時、ユネスコ無形
文化遺産登録に基点を置き過ぎると、取組対象が狭まり、保護・継承の取組自体に広がりがなくなる懸念。
○ユネスコ無形文化遺産自体は、あくまで保護・継承に取組む「きっかけ」と位置付けた上で、より本質的な視
点から広がりのある取組を実施するために、「和食」の対象範囲を考える上で必要なポイントを整理。
<Why>
「和食」をなぜ保
護・継承するのか
×
<What(When)>
・ユネスコ無形文化遺産に登録されたから
<それぞれの立場で異なるが…>
○
▶世界中がヘルシーでおいしいと絶賛する「和食」の母
国として、変化の激しい時代にあっても、次世代に自
慢の食材、技と知恵、作法等をつなげ、将来にわたり
世界に一目置かれるおいしく健康な国にしたいから。
▶「伝承の味(おふくろの味)」のバトンの受け渡しが家
族の絆、地域の絆を強めることにつながるから。
<Who>
「和食」は誰が中
心となって保護・
継承に取組むべ
きか
○
▶「和食」を日常食とする日本人全体である。特に次代
を担う子供とそれを育む親など、家庭において「和
食」の作り手、伝え手、食べ手となる人(和食アマ)
△
・ユネスコ無形文化遺産登録に熱心に携わった日本
料理関係者、料理学校、和食研究家など、和食の作
り手や普及者(和食プロ)
保護・継承に取組む
「和食」とは何か(考え
方)
✓ユネスコ登録申請時
の「和食」の4つの特
徴は普遍的なものと
して留意
✓多くの人が保護・継
承に主体的に取組め
るようにするために
は、
-現実の食生活との
関連性に配慮が
必要
-共有化しやすい
わかりやすさが
必要
和食の保護・継承の対象範囲について③
○ユネスコ申請登録の際の「和食」の4つの特徴を分かりやすく置きかえ、例えば、「食材」と「調理」と「食べ
方」等に分類した上で、要素の強弱の組合せで、「和食」のコア要素から周辺要素までを分かりやすく、現代
の食生活も踏まえた上で整理できるのではないか。
○整理に際しては、皆が取組みやすいよう、スコアー化してはどうか。
○どのような場面で、どのように保護・継承すると最も効果的かについては、これらのスコアーを基に和食、
和風、その他に分けて検討。
<Where・How>
<What(When)>
どのように継承するか。
保護・継承に取り組む「和食」とは何か。
<コア要素の4つの特徴>
<スコアー化>
A
①多様で新鮮な食材と
素材の味わいを活用
食材
②バランスが良く、健康
的な食生活
③自然の美しさの表現
④年中行事との関わり
伝
統米
野
菜
パ
ス
タ
A + B + C =9
3
3
和
3
A + B + C =8 食
B
調理
<周辺要素=進化形・外
国文化取込系>
コ
ン
ソ
メ
顆
粒
だ
し
鰹
節
だ
し
3
3
A + C
3
2
=5
2
○ライスバーガー
○たらこスパゲッティ
○ラーメン
○おろしハンバーグ
○ギョーザ
C
食べ方
ワ
ンスフ
ププォ
レーー
ーンク
ト
B
=3
和
風
○学校給食での和食
の提供
○親が和食を作る機
会の拡大
○若者との伝統行事
の実施、郷土食の
伝承 等
○新たな「和食」の要
素の組合せの開発
○加工・調理の簡便
化 等
3
食箸
器
そ
=0 の
他
○かっこいい「和食」
イメージ作り
○「和食」の要素の取
り込み 等