米国 マーケット・コメント (15/1/23~15/02/05)

2015/02/06
大和証券・債券部
米国 マーケット・コメント (15/1/23~15/02/05)
◇ これまでのポイント
○
弱い経済指標や各国中銀による金融緩和等で金利低下が続くも、原油反発もあり調整
ECB による量的緩和は欧州コア国債からより利回りの高い債券への資金シフトを促した。
米国国債10年金利(1/2~2/05)
%
2.20
2.15
ギリシャ総選挙にて急進左派の SYRIZA が勝利を収めたことでギリシャ救済プログラムの
交渉が難航し、質への逃避が加速した。そして、1 月 30 日に発表された米第 4 四半期 GDP
2.10
2.05
2.00
は前年比+2.6%と市場予想(同+3.0%)を下回るなど、各種経済指標から米国経済の力
1.95
強さを確認することができず、株式から債券への資金シフトを促した。
1.85
1.90
雇用統計前に原油と
ともに金利反発
1.80
これらの事象が複合的に発生したことで 1 月末にかけて米国金利は大幅に低下し、一時
実質金利がマイナスになる場面があった。
しかし、1 月 30 日に米ベーカーヒューズ社が公表した米国内の石油用掘削装置稼動数が
1.75
1.70
雇用統計だけで
なく、小売も失望
1.65
1.60
01/02
ギリシャ総選挙後、米
GDPが軟化したことで、
1.63%台まで低下
01/13
01/22
02/02
出所:大和証券債券部作成
3 年ぶりの水準まで減少したことで、原油の生産調整が進むとの見方から、原油価格が急
反発した。これまで原油安によってインフレ期待低下・株安が進んでいたために、2 月に
米国10年実質金利と原油価格 (11/28~2/05)
%
ドル/バレル
0.6
75
0.5
70
0.4
65
0.3
60
各国中銀による緩和戦争は終結を迎えつつある。また、前述のとおり、原油の生産調整が
0.2
55
確認されたことで、原油価格の反発が期待される。このことは米国金利が低下する要因の
0.1
入ってから米国 10 年債利回りは 1.80%台まで上昇した。
◇ 今後の注目点
昨年後半から始まった原油価格下落が支配する相場は終わったのか?
2 月 3 日にオーストラリア中銀が政策金利の引下げを行ったことで、原油安に端を発した
多くが失われたことを意味する。
依然として原油価格の動向には注意が必要であり、ギリシャによる欧州危機再燃といった
リスク要因も存在するが、2 月 6 日発表の米 1 月雇用統計後に現在の調整圧力が本物かど
米国10年実質金利(左軸)
50
原油先物価格(右軸)
0
-0.1
11/28
うか、確認できるのだろう。
この資料は、投資判断の参考になる情報提供を目的としたものです。投資判断に関する最終決定はお客様御自身の判断でお願い申し上げます。
45
40
12/8
12/18
12/28
1/7
1/17
1/27
出所:大和証券債券部作成
大和証券
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