Today’s Headline ご参考資料 ご参考資料 “ジュネーブから今を見る” 今日のヘッドライン “ジュネーブから今を見る” 今日のヘッドライン 北米 2015年2月9日 やはり強い米国経済、利上げ時期のポイント 今回の米雇用統計は改めて米国の景気回復の強さを確認する内容で、特に非農業部門雇用者数の増加と、平均 時給の上昇に「強さ」が示されていることから、年初に見られた利上げ時期の後退観測は遠のいた模様です。 米雇用統計2015年1月:非農業部門雇用者 数、予想上回る25.7万人増-賃金も伸びる 米労働省が2015年2月6日に発表した1月の雇用統計による と、非農業部門雇用者数は前月比25.7万人増加と市場予想 (22.8万人増)を上回りました(図表1参照)。前月2014年12月 は32.9万人増、11月は42.3万人増と前回からそれぞれ7.7万 人、7万人上方修正されました。家計調査に基づく失業率は 労働参加率の上昇などを背景に5.7%へと上昇しており「良 い」上昇と思われます。ISM 製造業指数や耐久財受注、輸 出関連など弱含む指標が散見される中で、今回の雇用統計 は米国景気の基調の強さを確認する内容と見られ、市場で は国債利回りの上昇(価格は下落)、ドル高が進行しました。 どこに注目すべきか 米雇用統計、平均時給、辛抱強く、ドル高 今回の米雇用統計は改めて米国の景気回復の強さを確認 する内容で、特に過去の上方修正分も含めた非農業部門 雇用者数の増加と、平均時給の前月比+0.5%の上昇(図表2 参照)に「強さ」が示されていることから、年初に見られた利 上げ時期の後退観測は遠のいた模様です。 まず、米雇用統計を受けた市場の反応ですが、利上げ時期 との感応度が高いと見られる米国2年債利回りは雇用統計 公表後2014年末の水準に戻っており、原油価格下落やドル 高を背景に2015年年初から市場で見られた利上げ時期の 後退観測は影を潜めた格好です。 次に、米国雇用市場の回復を示したポイントをあげると、ま ず目につくのが雇用者数の増加です。毎年、この時期の雇 用統計は事業所の開業・廃業を考慮した修正が行われてお り変動を考慮する必要がありますが、過去1年の毎月の前 月比平均は26.7万人と高く、テクニカルな調整の影響もあま り気にならない水準と思われます(図表1参照)。 平均時給が前月比+0.5%と大幅に改善したことも景気の強さ を見る上で、安心材料と見られます(図表2参照)。ただし、過 ピクテ投信投資顧問株式会社 去において、平均時給データは単月の振れが大きく、確信を 得るには一段の落ち着きが必要と見られます。 最後に今後の注目点を2つ上げると、1つ目は米連邦公開市 場委員会(FOMC)が「辛抱強く」という表現をいつ削除するか です。削除の2会合後に利上げ(仮に3月会合で削除したら6 月)という形で市場は利上げ時期を織り込むと見られます。 2つ目のポイントは今後想定されるドル高の影響を米国当局 がどの程度許容するかです。2月5日米国のルー財務長官は 上院の財政委員会で、日本や英国の資産購入は不正な為替 政策を行っていないとの認識を示しましたが、一方で貿易を有 利にするための為替介入に反対とも述べています。目先、本 日からのG20(財務相・中央銀行総裁会議)での通貨に関する 議論に注目しています。 図表1:米非農業部門雇用者数(前月比) の推移 (月次、期間:2010年1月~2015年1月) 60 万人 40 ①:2013年2月~2014年1月 ②:2014年2月~2015年1月 ① ② 平均19.6 万人 平均26.7 万人 20 0 -20 10年1月 非農業部門雇用者数(前月比) 11年1月 12年1月 13年1月 14年1月 15年1月 図表2: 米平均時給 (全雇用者民間合計)月次変化率 (月次、期間:2010年1月~2015年1月) 0.5 % 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 -0.1 -0.2 10年1月 11年1月 12年1月 平均時給 (前月比) 13年1月 14年1月 15年1月 出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的と したものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用に よる損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆 あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、 その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、 作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。●投資信託は預金等ではなく元本およ び利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構 の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりませ ん。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するも のではありません。
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