NEWS RELEASE 2015年2月5日三菱瓦斯化学がJSPを連結子会社にし提携強化―両社の格付に響かず三菱瓦斯化学（証券コード：4182、発行体格付＝A-）は 4 日、株式公開買い付け（TOB）により持分法適用会社で発泡樹脂加工の大手、JSP（7942、BBB+）への出資比率を現在の 42％強から 50％強に高め、連結子会社にすると発表した。提携関係を強化しグループ価値の向上を図るのが狙いだ。買付価格は 2014 年末の JSP の 1 株純資産の 1.3 倍に当たる 2686 円で、三菱瓦斯化学が株式取得に要する金額は最大で約 75 億円。このほか、JSP の有利子負債約 200 億円が連結されることになるが、JSP は年間 100 億円を上回る EBITDA（利子・税金支払い前、償却前利益）を稼いでいる。三菱瓦斯化学の財務リスク評価に悪影響を及ぼすことはないと R&I はみている。一方、JSP の格付も変える必要はないと判断している。JSP は、三菱瓦斯化学の連結子会社となった後も上場を維持する方針で、経営の独立性は確保されるとみられる。事業面での両社の関係も深くはない。このため、JSP の格付は引き続き同社自体の収益基盤・財務基盤の評価を反映していく。両社は、資本・業務提携の強化をテコに、研究開発や製造、販売面などでの相乗効果発現を目指す。中期的には一定の成果が期待されるものの、両社の収益力・キャッシュフロー創出力の向上に結び付くまでには、少し時間がかかりそうだ。主任格付アナリスト：鈴木寺田 ■お問合せ先 ■報道関係のお問合せ先株式会社：インベスターズ・サービス本部：経営企画室（広報担当） TEL. 03-3276-3511 TEL. 03-3276-3438 格付投資情報センター〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1 俊行聡志 E-mail. [email protected] 日本橋一丁目三井ビルディング http://www.r-i.co.jp 信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性（信用力）に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付（変更・取り下げ等を含む）に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。 ©Rating and Investment Information, Inc.