2015年2月10日 カナダの金融市場動向 Weekly Report 【2015年1月31日~2015年2月6日の推移】 【1】為替動向 先週のカナダ・ドル円相場は上昇しました。週初、 原油価格が反発したことで、カナダ・ドルは上昇し て始まりました。その後、ギリシャの銀行に対する信 用不安からリスク回避的な動きとなり、カナダ・ドル は一時上昇幅を縮めました。しかし、貿易収支が 市場予想よりも改善したことや、米国とカナダでとも に雇用者数が市場予想を上回ったため、対円でカ ナダ・ドルは再び上昇しました。 今週は、米国では小売売上高、カナダでは住宅 関連指標が発表されます。米国の雇用者数や賃 金が堅調な伸びを見せたことで、米国の利上げ観 測が高まっているため、米ドル高になりやすいとみ ています。ただし、原油価格の下げが止まっている 環境では、カナダ・ドルは下支えされそうです。 【カナダ・ドル 為替推移】 (2015年1月9日~2015年2月6日) (円/カナダ・ドル) (カナダ・ドル/米ドル) 106 1.14 円/カナダ・ドル(左軸) 104 1.16 カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転) 102 1.18 100 1.20 95.12 98 カナダ・ ドル 高 1.22 96 1.24 94 1.26 92 90 1.28 1.25 88 安 1.30 1/9 1/16 1/23 1/30 2/6 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【2】金利動向 先週のカナダ5年国債利回りは上昇しました。週 初は、原油価格が上昇したことを受けて、リスクセン チメントが改善し、株高債券安となりました。その後、 ギリシャ懸念によりセンチメントが悪化し、カナダ国 債利回りは上昇幅を縮める場面もありましたが、週 末の米国雇用統計の堅調な結果を受けて、米国債 とカナダ国債はともに利回りがさらに上昇しました。 今週は、カナダでは住宅関連指標が発表されま すが、海外で大きなイベントなどがないため、材料 になりにくいとみています。足元では、米国の利上 げ観測の高まりが、カナダの金利上昇要因になると 考えます。いったんの米国要因の金利上昇をこな した後は、原油価格やギリシャ情勢に対する懸念を 背景に、債券を買いなおす動きも徐々に出やすく なるとみています。 【カナダ 金利推移】 (2015年1月9日~2015年2月6日) (%) 1.4 1.2 1.0 0.8 0.78 カナダ5年国債 0.6 0.4 1/9 1/16 1/23 1/30 2/6 【3】主要経済指標 発表日 発表頻度 期間 指標名 データ (参考)前回 2/5 2/6 2/9 2/12 2/13 毎月 毎月 毎月 毎月 毎月 2014年12月 2015年1月 2015年1月 2014年12月 2014年12月 貿易収支(実額) 雇用者数(前月差) 住宅着工件数(年率、件数) 新築住宅価格指数(前年同月比) 製造業売上高(前月比) -6.5億カナダ・ドル 35.4千人 187.3千件 - -3.4億カナダ・ドル -11.3千人 179.6千件 1.7% -1.4% (出所)Bloombergより大和投資信託作成 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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