参 考 愛知県がん診療拠点病院指定制度見直しの概要 国が指定する地域がん診療連携拠点病院については、平成 26 年 1 月に「がん診療連携 拠点病院等の整備に関する指針」 (以下、国整備指針という。)が見直され、診療機能、人 員配置、相談支援体制等の各項目が厳格化されるとともに、新たに手術件数等の診療実績 の要件が盛り込まれた。 県が指定する愛知県がん診療拠点病院は、これまで、「国整備指針の必須要件を充足し ていること」を指定基準としてきたことから、引き続き、国の必須要件に準じた基準とし ていくこととし、以下のとおり指定基準を改正する。なお、指定期間は、国指定と取扱い を合わせ、4 年間とするが、平成 28 年度以降の新規指定は平成 31 年 3 月末までとする。 <県指定の新たな指定基準> ①国整備指針の必須要件のうち、診療実績以外は全て国の必須要件と同様とする。 ただし、既指定病院については、一部の人員配置要件について、1 年間の経過措置 を設ける(国指定と同様の措置、1 年間の指定更新を行い、平成 27 年度現況報告書 において充足状況を確認)。 ②診療実績については、国の 4 つの要件のうち、院内がん登録件数のみを「必須要件」 とし、悪性腫瘍の手術件数、化学療法ののべ患者数、放射線治療ののべ患者数につ いては「望ましい要件」とする。 (理由)手術件数等の診療実績は期間により数値が変動することもあり、また、病院 が必須要件の人員体制を整えていても、何れかの基準が満たせない場合もあること から、一定の治療件数(院内がん登録件数(自施設初回治療分)年間 500 件以上) があり、診療機能、人員配置、相談支援体制等について国指定と同等の水準を確保 する病院を指定していくことが、本県のがん医療の充実に繫がると考えるため。 ※なお、診療実績については、今後、各病院から毎年提出される現況報告書を県のホー ムページに掲載することにより、県民に情報提供する予定。 <診療実績要件に係る国指定との比較> 国指定の要件 県指定の要件 ①又は②を概ね満たしている。 (必須) ①又は②を満たしている。 (必須) ①・院内がん登録数年間 500 件以上 ①院内がん登録数年間 500 件以上 ・悪性腫瘍の手術件数年間 400 件以上 ②当該 2 次医療圏に居住するがん患者のう ・化学療法のべ患者数年間 1,000 人以上 ち 2 割以上について診療実績がある。 ・放射線治療のべ患者数年間 200 人以上 ②当該 2 次医療圏に居住するがん患者のうち 2 割程度について診療実績がある。 次の要件を満たしていることが望ましい。 ・悪性腫瘍の手術件数年間 400 件以上 ・化学療法のべ患者数年間 1,000 人以上 ・放射線治療のべ患者数年間 200 人以上
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