イイノマリンサービス(株)の品質・環境マネジメントシステム ■ ISO9001 に移行)。また、2002 年に環境マネジメントシステム の ISO14001 の認証を取得しました。 現 在 で は、これら の マ ネ ジメントシ ステ ム を 個 々 に 運 用 マネジメントシステム認証取得状況 船舶管理会社であるイイノマリンサービス (株) ( 以下、IMS ) ( H e a l t h , S a f e t y, する の で は なく、 「 H・S・S・E 基 本 方 針」 (国際安全管理規則)に適合する安全 は、1994 年に ISM コード Security, Environment )のもとに統合し 、一体的な運用と マネジメントシステムを構築し、日本の海運会社で 2 番目に適 改善を推進しています。なお、品質マネジメントシステム、環 合証書を取得しました。 境マネジメントシステムの適用範囲は、IMS 全社および全管 同 時 期に品 質マネジメントシステムを構 築し、日本 の 海 運 会 社 で 初 め て I S O 9002 の 認 証 を 取 得しました( 2002 年 に 理 船 舶となって います。2012 年に設 立した IINO MARINE SERVICE BUSAN CO., LTD. も対象としています。 イイノマリンサービス(株)品質マネジメントプログラム 分野 目 的 目標項目 タンカー 0.50 以下 (0.52) 全労働災害の発生頻度 < 船員百万時間当たりの発生数:TRCF(Total Recordable Case Frequency)> タンカー 1.20 以下 (2.51) 衝突事故防止 衝突・座礁事故 ( 岸壁接触、船底接触を含む ) <1 航海当たり件数 > 機関故障防止 船舶の設備・機器に関する故障・損傷 <1 航海当たり件数 > 荒天回避 荒天遭遇による船体・機器損傷事故 <1 航海当たり件数 > 健 労働損失を伴う死傷の発生頻度 < 船員百万時間当たりの発生数:LTI(Lost Time Injury)> 康 職務傷の防止 安 全 トップマネジメント ( シニアクラスを含む ) の 訪船による安全啓蒙活動 安全意識向上 保 安 保安侵害の未然防止 品 質 顧客の満足度向上 貨物船 0.50 以下 (0.54) 結 果 × × × 0.57 0.58 1.26 2015年度目標 0.50 以下 1.20 以下 ○ 1.16 0.0015 (0.0040) ○ 0.0015 0 0.005 以下 (0.0086) × 0.0098 0.005 以下 × 0.0015 0 ○ 30 隻 30 隻 以上 貨物船 1.20 以下 (0.54) 0 (0 ) 30 隻以上 (21 隻) Best Practice を収集する 30 件以上(-) × 28 件 30 件以上 Near Miss Report の提出 <1か月、1 隻当たり件数 > 3 件以上 (3 件 ) ○ 3件 3 件以上 外部審査(PSC,SIRE 等)指摘 項目数 < 審査・検査 1 回当たり > 0 (0) × 0.018 0 海賊被害発生件数 0 件 (0 件 ) ○ 0件 0件 盗難被害発生件数 0 件 (1 件 ) × 3件 0件 海難事故(衝突・岸壁接触・火災・座礁・船底接触・漏油)件数 <1 航海当たり件数 > 0.0025 以下 (0.0060) × 0.0039 0 石油メジャーによる検船の不合格をゼロにする 0 件(0 件) × 2件 0件 石油メジャーによる検船でのハイリスク (Risk Point 5) の指摘数 0(-) × 2 0 × 0.0039 0.0030 以下 設備・機器の故障・損傷件数 ( 運航スケジュール・環境・荷役に影響を与えるもの ) < 船舶 1 隻当たり件数 > 5 2014年度目標(2013年度結果) 0.0030 以下 (0.0060) 設備・機器の故障・損傷を原因とする不稼動合計時間 320 時間以下(864 時間) × 953 時間 320 時間以下 2 年を越える全士官のリピーター率 85% 以上 (86.43%) ○ 90.01% 90% 以上 2 年を越える幹部船員(トップ 4)のリピーター率 85% 以上 (84.89%) ○ 92.43% 90% 以上 顧客満足度評価の平均点 3.3 以上 (3.2) ○ 3.3 3.3 以上 内地における出港遅延件数をゼロ 0 件(0 件) ○ 0件 0件 滞留債権をゼロ 0( 0) ○ 0 0 InmarsatFBB の導入 4 隻以上 ○ 53隻 全管理船に導入 船内インターネット環境の構築 22隻(12隻) ○ 26隻 30隻以上 飯野海運 経営報告書 2015 安全確保・品質向上・環境保全に向けた取り組みと結果 3. 品質方針・品質目標の意義と各自の果たす役割を正しく理解 するため、教育・訓練を適宜実施する。 IMS は前述した ISO9001 、ISO14001 の仕組みにより、健康・ 安全・保安・品質・環境の 5 つの分野でそれぞれ目標を設定し、 PDCA サイクルに基づき取り組みを推進しました。 環境方針 安全・品質に関する目標である、海難事故発生件数と設備機器 1. 船舶の航行における海洋環境保全活動、および事務所におけ の故障・損傷の削減に関しては、前年度実績を踏まえた目標値を る環境保全活動を対象とする環境マネジメントシステムを構 設定していましたが、未達成となりました。事故削減に向けては 築し、文書化し、これに従い行動し、汚染の防止に努めると共 過去から継続して取り組み、数年来その成果により高い水準の目 に、システムの有効性を継続的に改善する。 標となっていたこともありますが、引き続き目標達成に向けた原 因究明と改善、効果測定を進めていきます。 健康の面では、タンカーの全労働災害の発生頻度が 2013 年 度に引き続き目標未達成となっていることから、個々の健康管 2. 船舶の運航において適用される環境の法規制、並びに会社が 同意したその他の要求事項を遵守する。 3. 環境保全活動においては、環境方針に沿った環境目的および 目標を設定し、行動する。また、環境方針、環境目的、手順の 理を含めて対策を進めていきます。 環境の面では、エネルギー効率運航指標が改善され、温室効 果ガス総排出量も削減している一方で、石油化学製品の漏洩事 見直しを行う。 4. 管理船舶の乗組員および陸上の関係者全員が、この方針を 周知され、理解し、実行し、かつ、維持する。また、会社の活動 故が発生したこと、また船内廃棄物が増加の傾向にあり、目標 未達成となっています。 目標を達成できた項目はさらなる改善に努め、未達成だった項 に関連する外部関係者にもこの環境方針は周知される。 5. 我が社の環境マネジメントシステムを有効に機能させるた め、その実施権限およびシステムの維持、実施状況の報告責 目は、その原因を探り、達成に向けた対策を強化していきます。 任を有する管理責任者を別紙の通り任命する。 6. 我が社は、管理責任者がその任務を行うために必要かつ適切 品質方針 な経営資源、および支援を行う。 1. 顧客との連携を深めることにより社業である船舶管理に関し顧客 のニーズを的確に理解し高品質なサービスを継続的に提供する。 2. 各部門別に品質目標を定め、PDCA(計画・実行・評価・改善) サイクルを通じて達成度を確認し、改善を継続する。 7. 環境マネジメントシステムへ適合し行動することを確実にす るための教育・訓練を積極的に行う。 8. 環境方針は、社外へ必要に応じて公表する。 イイノマリンサービス(株)環境マネジメントプログラム 分野 目 的 海洋汚染の防止 船舶から甲板上・海上への 漏油 (石油化学製品含む) 事故の件数 廃棄物の低減 船内ゴミ・廃棄物の発生処理量 結 果 2014年度目標(2013年度結果) 0件 (3 件) 5件 2015年度目標 × (海上への漏油はゼロ) 0件 30 ㎥ / 隻以下 (41.84 ㎥ / 隻 ) × 38.93 ㎥ / 隻 35 ㎥ / 隻以下 15.82g/t/ マイル以下 (15.82g/t/ マイル ) ○ 14.86g/t/ マイル 14.86g/t/ マイル以下 燃料消費量削減効果のある装置・システム <管理隻数当たりの採用実績> 45% 以上 (42.9%) ○ 51.9% - 潤滑油消費量削減効果のある装置・システム <管理隻数当たりの採用実績> 70% 以上 (65.3%) × 57.4% - 管理船による温室効果ガス排出量 - - 1%削減 環 管理船のエネルギー効率運航指標 (Energy Efficiency Operational Indicator) 境 CO 2 削減 大気汚染防止 6 目標項目 飯野海運 経営報告書 2015 -
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