新年のごあいさつ(平成27年1月放送分) 平成 27 年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 昨年は、紫波中央駅前に「オガールベース」が完成しました。また、 「オガールプラザ」が オープンして2年が経過したことを記念し、8月1日より3日間にわたり「オガール祭り」 を開催したところ、町内外より約1万8千人の人が訪れました。 9月には、内閣府の小泉進次郎大臣政務官がオガール地区を見学し、オガールプロジェク トに関して意見交換を行いました。その後、国会の委員会質疑の中でこのプロジェクトが取 り上げられ、 「地方創生は紫波町に学べ」と発言されたこともあり、以前にも増して全国の自 治体をはじめ多くの方々が視察に来ており、オガールエリアだけで年間 80 万人以上の交流人 口が創出されております。 オガールプロジェクトについては、日本経済新聞の元旦特集号で取り上げられ、NHKの クローズアップ現代で1月5日または6日に放送される予定です。 3月末に完成する予定の役場新庁舎は、3階建て延べ床面積 6650 ㎡で、木造庁舎としては 日本最大の規模になると言われております。連休明け5月7日から新庁舎での業務を開始す る予定です。また、今年は紫波町制発足 60 周年の節目となり、新庁舎落成もあわせて、4月 19日に記念式典を挙行する方向で進めております。 一昨年発生した8月9日の大雨災害の復旧工事を引き続き行っております。中小河川につ いては年度内に完了する予定ですが、山王海2号線については6月末頃までかかる大規模工 事となっております。ダムに向われる方にはご不便をおかけすることとなります。 平成 26 年は広島の豪雨土砂災害、御嶽山噴火、長野県の地震と大災害が続きました。町で も引き続き自主防災組織の立ち上げを支援してまいります。 昨年秋は豊作となりましたが、米の概算金は「ひとめぼれ」60 ㎏ 8400 円と過去最低とな っております。昨年度末時点での民間在庫量 244 万トンが根底となっており、一人当たりの 年間消費量が 60 ㎏を割る現状では、国が思い切って在庫米を主食用米から切り離すことや、 農家も飼料米への転換を図らざるを得ないものと思います。 当町はフルーツの里でもあり、リンゴは年々評価が高くなっており、フルーツパークの自 園自醸ワインも年間8万本を超える生産量となっております。原料のブドウ生産拡大が喫緊 の話題となってきました。 畜産においても「岩手しわもちもち牛」「アイコープ豚」「しわ黒豚」のブランドがありま す。昨年は、岩手県の共進会肉牛の部で片寄の畠山正宏さんがチャンピオンの名誉賞に輝き ました。 観光も大事なテーマですが、基本は「住んでよし、訪れてよし」であります。地域住民が 自らの地域を愛し、誇りを持って暮らしているならば、おのずと観光客も訪れると言われて おります。 国も地方創生を政策の柱に据えました。2月21日から東京NHKホールで開催される「第 15 回地域伝統まつり」には、山屋の田植え踊りが出演する予定になっております。町の持っ ている宝に磨きをかけて発信してまいります。 皆様の本年の御健勝とご多幸をお祈り申し上げ、新年の挨拶といたします。 紫波町長 熊 谷 泉
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