2015年2月+3月 新春号

新型アルファード、ハイブリッド4WD登場で増販に弾み
札幌トヨペット
阿部 誠司社長
本社新社屋建設(来年1月完成)のため、仮事務所で陣頭指揮に当たっている阿部社長に、今年の抱負などを聞いた。
「昨年は、専売車種である上級SUVの『ハリアーHV』の新型車効果が大きかったですね。また、10月末発売の上級1BOXミ
ニバンの『エスクァイアHV』の販売も好調に推移し、暦年で新車7,856台、対前年比10.4%増、全国トヨペット店のシエアより
3%伸ばすことができました」
「今年一番の期待のクルマは、この1月に7年振りに新発売となった上級ミニバン『アルファード』。しかも、北海道待望のハ
イブリッド4WDもラインアップされ、社内は販売意欲満々といったところで盛り上がっています。新型は立ち上がり3ヶ月で500
台、年間1000台を販売したいですね」
「アルファードの外観は、豪華・勇壮でかっこいい。また、リアに新開発のダブルウイッシュボーンサスペンションを採用し、
揺れがなく、室内が静かになったことや、超音波センサーとカメラを使って駐車空間を察知、目標駐車位置を設定するインテ
リジェントパーキングアシスト2を採用するなど、快適装備や先進装備の魅力がいっぱいです。勿論、走行性能も上々です。
ともかく、店頭で見て、触って、乗って見る価値のあるクルマです。クルマの最新技術がここにあると思います」と新型アルフ
ァードにぞっこん惚れ込む阿部社長。
「今年の新車販売は、新型アルファード、ハリアー、エスクァイアといった上級個性派のクルマを中心に増販したいと思いま
す。この3車種でどうお客様に提案し、アプローチするか、そして『お客様を増やす、守る』を実践し基盤を強化したい。
今年4月には営業スタッフ12名(内、女性5名)、エンジニア16名を迎えます。また、来年1月には本社新社屋が完成し、5月
に創立60周年を迎えます。一方、店舗の『おもてなし』対応力をさらに強化し、札幌トヨペットのブランド力を高め、新たな躍進
を遂げたいですね」と新生、札幌トヨペットの構築に余念が無い。
最後に、今年の会社経営を、漢字1字で表すとの問いに、『翔』を挙げた。未年に大いに飛翔する意気込みの阿部社長に
大いに期待したい。
史上最強の新型ヴェルファイア増販で”史上最強のネッツ札幌にしよう “に
ネッツトヨタ札幌
西島 悟社長
社長就任(12年6月)以来、社内改革と社員の目的意識の向上に取り組んでいるが、その道は未だ70%位と評価する西島
社長に今年の方針や抱負を聞いた。
「今年のネッツ店の新車販売は厳しい環境かと思いますが、販売の総合力を付けて前進したいと思います。今年は、1月
に上級ミニバンの『ヴェルファイア』が発売され、同時にハイブリッド4WDが登場したのは心強いですね。史上最強を謳う新型
ヴェルファイアは『大胆・不敵』をテーマに強さ、豪華さ、エモーショナルさを追求し、ダイナミックな外観となっています。当社
の新しい商品ジャンルとして新規客を増やし、史上最強の『ネッツトヨタ札幌』に育てたいですね。後は、ヴィッツにHVが出れ
ば最高ですが‥」
「今年の増販イベント第1弾として、2月第1週に自社イベントの大商談会を開催します。昨年は会場(4分の3スペース)で新
車55台販売しましたので、今年は全フロアを貸し切り、PRも増やし昨年以上の成果を出したい。営業には『失敗を恐れず、知
恵を出して、まずやって見なさい』と指示を出しています。ファミリー、子供連れをターゲットとしていますが、イベントは社員が
楽しまなければ、お客様も楽しみ、喜んでいただけません。展示車に新型ヴェルファイア、好評のヴォクシーそして、看板商
品ヴィッツ、新型アクア、プリウスなど、お客様には欲しいクルマが必ずあるはずです」
とチャレンジ精神の高揚を説く。
「2015年の全社方針は『経営基盤の更なる強化で持続的成長』とし、2月3日の全社スタッフ大会で具体的な項目を発表、
説明しました。企業倫理の構築と人的基盤を強化し『会社に誇りを持つ』が主眼です。当社もバブル期入社の社員が中堅幹
部社員になってきていますが、入社当時の好景気、教育環境などで、どうしても『失敗を恐れる、無難な計画、競争心が薄
い』などの傾向が見られます」
「会社の発展には人的基盤の強化が必要不可欠ですが、営業・商談には次世代PALを活用したタブレット端末を導入しま
すので、女性の力も大いに活用したいと思います。クルマ好き、機械好きな女性を積極的に採用(今年4月の新入社員、23名
中女性が5名)し、ネッツ店らしい若さと、おもてなしのショールームを演出したいと考えています。本社中央店に続いて、昨年
10月、ネッツプラザあつべつに北欧風の『レディースコーナー』を設置し、女性客にくつろいでいただいています」と創立50周
年を迎える17年までの会社の変革ロードに夢と期待を抱く。
社員の合い言葉が”もっといい会社にしよう“から”史上最強のネッツトヨタ札幌にしよう“となれば西島社長の望むところだ
ろう。
保有ビジネスを徹底し、チャレンジ精神で競争に勝つ
ダイハツ北海道販売
細田 真一社長
この度、白石区から北区新琴似に本社を移転新築し、新生ダイハツ北海道の陣頭指揮に当たる細田社長に、今年の方針
などを聞いた。
「昨年は、6月に新型コペンを発売以来、低燃費車ミライース( 7月)、ミラココア( 8月)、新型車ウエイク(11月)、ムーヴ(12
月)、そして、コペンの追加車と相次いで新型車が発売され、販売店にとっては嬉しい年でした。
また、タントが、全国23万4456台(前年同期比62.1%増)で、2014年の登録車を含めた車名別新車販売台数で、軽四輪で
初のNO1となり、記念すべき年でもありました」
「当社は、新型のムーヴ、ウエイク、タントといったこれら充実した商品ラインアップを持って、2015年の新車販売をスタート
することができました。
特に、新型ムーヴは、カスタムに上質感を極めた最上級グレード”ハイパー“を設定、また、軽初の『後方誤発進抑制制御
機能』をスマートアシストに搭載し、安全性を向上するなど、多数の先進装備を採用していますので増販に期待しています」
「この4月に全社員大会開催を予定していますが、販売方針を会社、社員で共有していきたい。つまり、『新車を売ってもそ
れに伴うほどのお客様は増えていなかった』ことを反省し、業販店様と一緒になって、ダイハツ車保有と管理顧客数にこだわ
り、保有ビジネスを徹底していく方針です。そのためにも、会社として、拠店整備を続けます。新鋭機器や道具の設備など、
工場環境の改善により、『いい工場・いいメカニック』で生産性を上げて収益を高めることを目指します。そして、お客様を守
り、増やすことでダイハツファンを獲得していきたいと思います」
「今年も、メーカー8社による軽の商品強化が予想され、ある程度の軽市場の底堅さには期待しますが、販売会社としては
従来のやり方にこだわることなく、常に環境への変化が求められます。特に、幹部クラスの意識と行動改革が不可欠です。
自己改革なくして会社の繁栄はありません。今年のテーマはまさしく『チャレンジ』です」
年々、躍進を遂げているダイハツ北海道だが、未来を見据えて、社員に『今(現状)』の変革を厳しく求める細田社長に社
員への愛情を感じる。
軽自は昨年の水準を維持し、小型車の増販に努めたい
スズキ自販北海道
望月 一憲社長
「4月に赴任以来、札幌、空知、苫小牧、帯広と広域な店舗や業販店回りなどで、昨年は慌ただしい年でした」と振り返る望
月社長に新年の抱負を聞いた。
「新年早々、嬉しいニュースが続きました。ハスラーが2015RJCカーオブザイヤーと日本自動車殿堂カーオブザイヤーを受
賞。さらに、2015RJCの特別賞『日本の軽自動車』を受賞する快挙を成し遂げました。受賞理由は、『軽自動車がこれまで成
し遂げてきた目覚ましい進化と、日本のモータリゼーションの中で果たしている役割について、個々の銘柄と車種の枠を超え
て評価した』ことです。スズキ車を扱う販売店としてこんな名誉なことはありません。この受賞を機に、当社も一層スズキ車の
増販に努め、販売シエアを伸ばしていきたいと思います」
「また、昨年は、暦年で全国(8年振り)、全道ともメーカー別の軽自新車販売台数がトップになることができました。ハスラ
ー効果が大きかったと思います。ハスラーは1月に全国で2万台の受注(計画は5000台)をいただき、増税前の1~3月は供給
ができない状態したが、7月から増産に入り、年末にやっと正常になったほどでした」
「昨年の年末には、スタイルのフォルムにこだわった8代目『新型アルト』が発売になり好評を得ています。新型アルト(2WD
車)はガソリン車で低燃費NO1の37.0?q/Lを実現。また、この3月にはターボ車も発売されます。
アルトのお客様は法人客が多いのですが、新型アルトは個人客にもターゲットをおいて増販を図りたいと思います。アルトは
全国のスズキ車で総販売台数が一番多いクルマです。
新型車に恵まれた軽自動車ですが、今年はスイフト、ソリオ、エスクードなどの小型車の販売も伸ばしたいと思います」
「営業体制ですが、昨年はアリーナ札幌東を新築。新・中・サの総合販売拠店として特に、新車の増販に期待しています。
今後の拠店展開は、統廃合して大型店舗にして経営効率を高めたい。また、他メーカーに比べて車検や保険の勧誘が弱い
と感じますので、サービス工場を充実させ、また、新規客と既存客をいかにショールームに呼び込むかを重点課題として店舗
の改善などを計画していきたいと思います」
「道民は冬期間、雪とクルマの生活が当たり前のように生活していますが、私もクルマを乗ってみて、エスクードのように車
高の高いクルマが便利と感じました」?
とかくマンネリになりがちな冬のカーライフを初めて体験し、斬新な感想や発想を述べる望月社長、ディーラー経営にも新
機軸を打ち出して一層発展して欲しい。