件名:スマイルケア食に係る国内外の研究動向等に関する調査業務 ※ 別添の仕様書は、当該業務における仕様内容の主要な部分を抜粋 したものであり、入札にあたっては、必ず別途配布している入札説 明書をご確認のうえ、必要な手続きを行っていただくようお願いし ます。 スマイルケア食に係る国内外の研究動向等に関する調査業務仕様書 第1 目的 農林水産省食料産業局では、平成 25 年2月より、介護関係者や学識経験者等によ る「これからの介護食品をめぐる論点整理の会」を立ち上げ、同年7月に論点が取り まとめられた。この取りまとめた論点についてさらに議論するため、平成 25 年 10 月、 新たに「介護食品のあり方に関する検討会議」(以下「検討会議」という。)を設置 し、「新しい介護食品」の考え方を取りまとめたところである。 この「新しい介護食品」については、各製造事業者等によって規格・基準がバラバ ラで利用者にとっては、何を購入すればよいかわからないという実態があったことか ら、検討会議の「認知度向上に関するワーキングチーム」において、「新しい介護食 品(スマイルケア食)の選び方」(以下「選び方」という。)(http://www.maff.go. jp/j/shokusan/seizo/kaigo/pdf/sumile.pdf 参照 )を作成したところである。 農林水産省では、これらの「新しい介護食品(スマイルケア食)」の輸出環境の整 備を図り、将来的には、輸出を促進していきたいと考えている。海外への輸出のため には、国内での規格・基準を整備することが重要であるが、その前提として世界各国 での類似の食品の規格・基準やこれらの食品に関する海外での研究動向について把握 をしておくことが必要であると考えている。 本調査においては、「選び方」に示された噛むこと・飲み込むことが難しい方向け の食品である介護食品の規格、基準等に関する国際的な動向に関する調査を実施する ことにより、今後の介護食品の輸出環境整備を図ることを目的とする。 第2 内容 (1)業務計画書の作成 請負者は、業務スケジュール及び実施体制等を記載した業務計画書を契約締結後 5日(行政機関の休日に関する法律(昭和 63 年法律第 91 号)第1条第1項各号に掲 げる日を除く。)以内に食料産業局食品製造卸売課国際・調査班担当職員(以下「担 当職員」という。)に提出すること。 (2)調査の実施 請負者は、(3)の調査項目について、インターネット、文献等により、以下の 調査を実施すること。 (3)調査項目 調査する項目は「選び方」に該当する食品に関する以下の項目とする。 ア 国際的な規格の状況 そしゃく・えん下が難しい方向けの食品(「選び方」に該当する食品)に関 して Codex、ISO においてどのような規格・基準があるのか。仮に規格・基準 1 がなくても、堅さ、付着性、凝集性について、Codex、ISO、AOAC でどのよう な測定法(測定手順、測定機器、測定法の妥当性確認(検証)が実施されてい るかがわかるように)が定められているか整理する。 イ 海外の規制の状況 EU(EFSA 等)、アメリカ(FDA 等)での規制の現状として、以下の調査を 行い、概要を整理する。特段「選び方」に関する規制・ルールが見当たらない 場合はその旨を記載する。 ⅰ)規制がある場合 ・法令名 ・当該法令の概要 ⅱ)ガイドラインがある場合 ・ガイドラインのタイトル ・ガイドラインの概要 ウ 海外の事業者の取組状況 米国、EU、中国、台湾、韓国の介護食品市場について、インターネットや文 献で把握できる範囲で、以下の点を調査し概要を整理する。 ・高齢者施設の状況(日本でいう老人保健福祉施設や介護老人保健福祉施設が 存在するのか、あるとしたらどういう実態か) ・企業の動向(介護食品を製造・販売する企業数) ・流通の動向(販売されている店舗、大凡の店舗数、販売量) エ 国内外の研究動向(関係論文の状況) 「選び方」に該当する食品に関する国内外の学会誌における学術論文につい て過去 10 年分リスト化する。この際、大まかな研究動向に関する概要を整理す るとともに、特に「選び方」に該当する食品の定義、規格・基準、分類に関す る論文に関しては、当該論文の題名、著者名、著者の所属先、掲載年、学術誌 名、要旨を日本語にて整理する。 国内論文は、CiNii、医中誌等のデータベースを使い、海外論文は、PubMed、 Web of Science 等の科学論文検索システムを使って検索を行う。キーワードとし ては、日本語であれば、嚥下、咀嚼、やわらか食、介護食、飲み込み、英語で あれば、texture modified foods’, dysphagia, chewing, thickened liquids といったもの があげられる。 オ 国内外の関係学会等のガイドライン等 国内外の関係学会、関係機関等における「選び方」に該当するガイドライン の有無の確認、ある場合はその概要の整理を行う。 (4)報告書の作成 請負者は、(3)調査事項に沿って、わかりやすく報告書をとりまとめることと する。なお、取りまとめにあたっては、担当職員とその内容の詳細について、随時 協議しながら進めること。 2 (5)参考資料 ・「これからの介護食品をめぐる論点整理の会」「介護食品のあり方に関する検討会 議」関係資料 http://www.maff.go.jp/j/shokusan/seizo/kaigo.html ・「スマイルケア食」関連情報 http://www.maff.go.jp/j/shokusan/seizo/kaigo/jyouhou.html ・「新しい介護食品のイメージ」 http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/seizo/pdf/140811-02.pdf 第3 納 品 物 (1)報告書 15 部(白黒印刷、簡易な綴じ方で可。) (2)報告書の電子データ CD-ROM 1枚 (3)収集した論文等の写し 1式 なお、電子媒体はウィルス対策を行うこととし、ウィルス対策に関する情報(ウィ ルス対策ソフト名、ウィルス定義、チェック年月日)を記載したラベルを貼り付ける こと。 第4 履行期間 契約締結日から平成27年3月20日(金)まで 第5 納入場所 〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1 農林水産省食料産業局食品製造卸売課 国際・調査班(本館6階ドア番号本605) 第6 著作権関係 (1) 請負者は、この調査業務によって生じた納入成果品に係る一切の著作権(著作 権法(昭和45年法律第48号)第27条及び第28条に規定する権利を含む。) を、納入成果品(委託事業の場合は著作物と規定。以下同じ。)の引渡し時に甲 に無償で譲渡するものとし、農林水産省の行為について著作者人格権を行使しな いものとする。 (2) 請負者は、第三者が権利を有する著作物を使用する場合は、原著作者の著作権 及び肖像権等の取扱いに厳重な注意を払い、当該著作物の使用に関して費用の負 担を含む一切の手続きを行うものとする。 (3) 請負者は、農林水産省が納入成果品を活用する場合及び農林水産省が認めた場 合において第三者に二次利用させる場合は、原著作者の著作権及び肖像権等によ る新たな費用が発生しないように措置するものとする。それ以外の利用に当たっ ては、農林水産省は請負者と協議してその利用の取り決めをするものとする。 3 (4) この調査業務に基づく作業に関し、第三者と著作権等及び肖像権に係る権利侵 害の紛争等が生じた場合、当該紛争等の原因が専ら農林水産省の責めに帰す場合 を除き、請負者は自らの責任と負担において一切の処理を行うものとする。この 場合、農林水産省は係る紛争等の事実を知ったときは、請負者に通知し、必要な 範囲で訴訟上の防衛を乙に委ねる等の協力措置を講じるものとする。 第7 応札者の条件 応札者は以下の条件を満たすこととし、この条件を満たすことを証明する資料等を 提出すること。 ・過去に学術論文の文献調査に関する業務実績があること。 第8 その他 (1) 請負者は、本業務の実施に当たっては、担当職員と十分な協議・調整を行うこ ととする。 (2) 請負者は、本業務により知り得た情報(個人情報含む。)について、本業務の 目的外の使用及びその情報(個人情報含む。)を外部に漏らしてはならない。 (3) 業務の目的を達成するために、本仕様書に明示されていない事項及び疑義が生 じた場合は、担当職員と協議の上、対応するものとする。 (4) 本業務を履行するにあたり、必要な消耗品及び通信料、その他の経費について は請負者の負担とする。 4
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