演習 エンシュウ Ⅰ

<演習Ⅰ>
担当教員名
秋森 弘
単位数
4
開講時期
通年
備考
講義の目的および概要
タイトル:
わが国は 2013 年 4 月からアベノミクス第一の矢として量的・質的金融緩和と呼ばれる非伝統
的金融政策を実施しています。この授業では、何が非伝統的なのか、何が量的・質的緩和なの
かについてまず学び、次いでこの政策が日本経済にどのような影響を与えたか、今後どのよう
な影響を与えうるかについて学んでいきます。
量的・質的金融緩和については、講義科目「金融システム論」でも扱いますが、当授業では
これをより詳細に扱います。
講義方法
各自が事前に指定教科書を読んできていることを前提に、学生に質問を振りその回答を整理、
毎回授業の終わりに小テスト、年度終盤にレポート作成という形で授業を進めます。
到達目標
最近の金融政策の動向、ニュースについて理解できるようになる。
授業計画
『日銀、出口なし!』
1回 1周遅れの危ういインフレ目標
2回 異次元緩和の効果
3回 マネタリー・シャーマンになった中央銀行総裁
4回 財政ドミナンスの脅威
5回 アベノミクスのモデルになった高橋是清のリフレ政策
6回 ホテルカリフォルニア化を避けられるか?
7回 「成長の天井」を押し上げる
『量的・質的金融緩和 政策の効果とリスクを検証する』
8-9回 大胆な金融政策変更の成果とリスク評価
10-11回 量的・質的金融緩和政策の効果とリスク
12-13回 異次元緩和が長期金利と資産価格に及ぼした影響
14-15回 長めの国債発行は緩和効果を弱めたか
16-17回 金融緩和策の出口で発生するコスト
18-19回 米国、英国、欧州のフォワード・ガイダンス
20-21回 日本のフォワード・ガイダンス
21-22回 マクロ・プルーデンス政策体制の早期確立を
23-24回 米国の量的緩和と新興国のマネーフロー
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25-30回 レポート作成
成績評価方法
原則、小テスト・課題レポートによって成績評価するが、出欠状況、教科書の事前予習状況も考慮
する。
準備学習
毎回の授業は、教科書の事前予習を前提に進めます。
教科書・参考書
教科書:
加藤 出 (著)『日銀、出口なし!』朝日新書
岩田 一政 (編集),日本経済研究センター (編集)『量的・質的金融緩和 政策の効果とリスクを検証
する』日本経済新聞出版社
注意事項
参照リンク
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