報告 全 水1 員 協 議 会 資 料 平 成 2 7年 ( 2 0 1 5) 1月 1 6 日 上下水道局 水道施設課 向山配水池等の再構築について 平成 24 年度に実施した配水池の耐震診断調査結果を受け、向山配水池等の再構築 について検討を進めてきましたが、整備方針がまとまりましたので、下記のとおり報 告します。 記 1.背景 築造後 40 年が経過し、外観上劣化が見られた主要な配水池について、地震時にその機能 保持ができるかどうかを確認するため、現行の耐震基準に照らし合わせ耐震診断を行った ところ、向山配水池については機能保持ができないという結果でした。 また、築造後 50 年以上経過し、劣化が著しい近隣の七面山配水池については、耐震診断 を行うまでもなく、耐震性能の低い施設と判断されるため、向山配水池と七面山配水池の 2 つの配水池の再構築と、これに伴う送水管、配水本管の布設替の計画を行ったところです。 2.計画内容 (別図参照) (1)配水池容量 各配水池から給水する将来の計画給水量を予測し、一日最大給水量の 12 時間分と、 下流側配水池への送水量の調整容量の 1 時間分、さらに消火水量を加算し、決定した。 ① 新向山第2配水池容量(Ⅴ1) (七面山配水池の代替機能) 計画一日最大給水量:6,200 ㎥ 消火水量:200 ㎥(設計指針より) Ⅴ1=6,200 ㎥/日×12/24+200 ㎥=3,300 ㎥:1 池 ② 向山配水池容量(Ⅴ2) (現向山配水池の改築後配水池) 計画一日最大給水量:30,500 ㎥ 送 水 量 の 調 整 容 量:6,505 ㎥ 消火水量:給水エリア人口が 5 万人以上のため考慮しない。(設計指針より) Ⅴ=30,500 ㎥/日×12/24+6,505 ㎥/日×1/24=15,600 ㎥ よって、新設配水池容量(V2)は V2=15,600-7,000(既存新向山配水池容量)=8,600≒9,000 ㎥:1 池 1 (2)配水池の設置場所 ① 新向山第2配水池(七面山配水池代替) 既存の新向山配水池の敷地内に隣接して 3,300 ㎥の配水池 1 池を築造 (既存の七面山配水池(4,000 ㎥)は廃止) ② 向山配水池 既存の向山配水池(10,000 ㎥)を取壊して、同敷地内に 9,000 ㎥の配水池 1 池を築 造 (3)送配水本管 ① 送水管 現在、4 ルートの送水管で来原浄水場から七面山、向山配水池に送水している が、配水池を集約することにより、2 ルートの送水管で送水する。 ② 配水本管 ・新向山第2(旧七面山)系 配水本管φ350 L=590m の新設および 2 個所の接続工事を行うことにより、 既存の送水管φ400 を一部利用して、配水本管の2条化を引き継ぐ。 ・向山系 旧七面山系と同様、2 条の配水本管を有しており、既存のルートを利用する。 3.事業スケジュール 平成 27 年度から平成 30 年度までの 4 年間の事業として実施する。 ① 新向山第 2 配水池(Ⅴ=3,300 ㎥)築造 ⇒ 向山系として供用 ② 既存向山配水池(Ⅴ=10,000 ㎥)取壊 ③ 向山配水池築造(Ⅴ=9,000 ㎥)築造 ④ 向山送水管整備、第 2 配水池系配水本管整備 ⇒ 第 2 配水池を七面系として供用 ⑤ 七面山配水池(Ⅴ=4,000 ㎥)取壊 4.総事業費 約 1,640,000 千円 なお、配水池の整備については構造形式(PC 造、SUS 造、鋼製)や将来の維持管理性 など技術者の裁量によるところが大きいことから、民間事業者が有する技術力、ノウ ハウ及び創意工夫を活用するデザイン&ビルド方式(設計・施工一体型発注方式)に よる技術提案(プロポーザル)を受け施工したいと考えています。 2 図-1 向山配水池付近水道施設現況図 ②新向山系 配水本 管 N 山廻制御弁室 出雲一中 七面山配水池 HWL 48.2 LWL 44.2 S35.6竣工 RC1,000m32池 S42.3竣工 PC1,000m32池 新向山配水池 H18.3竣工 PC 7,000m31池 HWL 57.8 LWL 47.8 鷹の沢制御弁室 一の谷公園 向山配水池 S48.3竣工 PC10,000m31池 HWL 57.8 LWL 47.8 下沢減圧弁室 3 出雲商業高校 図-2 向山配水池付近水道施設計画図 N 分岐・接続工事 ② 新向山系 配水本管 接続工事 山廻制御弁室 出雲一中 七面山配水池 (廃止) 新向山第2配水池 PC3,300m31池 HWL 57.8 LWL 47.8 新向山配水池 PC 7,000m31池 HWL 57.8 LWL 47.8 出雲高校グランド 鷹の沢制御弁室 一の谷公園 向山系 連絡管 φ500→φ600 更新 向山配水池 PC9,000m31池 HWL 57.8 LWL 47.8 下沢減圧弁室 4 出雲商業高校
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