海外安全対策情報(2014年10月∼12月) 1.社会・治安情勢 (1)テロ組織「イスラム国(IS)」の勢力拡大に伴いイラク・シリア情勢 が緊迫化する中、10月以降、ノルトライン=ヴェストファーレン州内では、 ISに抗議するクルド人団体等がデモや駅の占拠行動等を断続的に実施した。 同月11日には、デュッセルドルフ市内で2万1000人以上が参加したクル ド人デモが取り組まれたが、大きな混乱はなく平穏に終了した。 (2)極右勢力等は、イスラム過激派テロに対する警戒感の高まりを受け、反 イスラムを訴える集会やデモに取り組んだ。10月26日には、ケルン市内で フーリガンら約4500人が外国人排斥などを訴えるデモに取り組み、参加者 が暴徒化して多数の負傷者と逮捕者が出る事態となった。その後もデュッセル ドルフ市やケルン市で反イスラムデモとこれに対抗する反極右デモが取り組ま れたが、大きな混乱はなく平穏に終了した。 2.一般・凶悪犯罪の傾向 一般犯罪について、空港、駅構内、ホテル、レストラン等で邦人被害にかか る置き引きやスリが多発しており、引き続き注意が必要である。 その他の凶悪犯罪について、デュッセルドルフ市内を中心に持凶器強盗事件 などが発生したが、邦人被害にかかる事件は認知していない。 3.テロ・爆弾事件発生状況 認知していない。 4.誘拐・脅迫事件発生状況 邦人被害にかかる事件は認知していない。 5.日本企業の安全に係る諸問題 注意を要する具体的な情報はみられない。
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