JR総連通信1139号(2015)

JR総連通信
2015年 1月14日 №1139
全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連) http://www.jr-souren.com
JR総連2015年旗開き・新年の集いを開催!
日本の岐路!
平和・人権・民主主義の確立を自らの手で切り開こう!
JR総連は、1月9日、目黒雅叙園において、旗開きと新年の集いを開催した。
武井委員長年頭所感(要旨)
●安倍政権は数の力を背景に「特定秘密保護法」
「武器輸出三原則の見直し」
「集団的自衛権行使容認の閣議決
定」など暴走を続けている。戦後最低の投票率となった昨年の総選挙で自民党安倍政権が圧勝し、更に暴走が
加速することは必至だ。戦後70年の節目の年、私たちは「平和な日本」という財産を後世に手渡す責任ある。
安倍政権の「戦争をできる国づくり」を阻止していこう。
●福島第一原発事故から3年10ヶ月となる今も12万人が避難生活を余儀なくされている。にもかかわら
ず、再稼動に向けた動きは本格化している。安全を無視した原発再稼動を許さず、
「脱原発」の運動を大きく
前進させよう。
●TPPは農林業のみならず金融、医療、保険など幅広い
分野に影響を及ぼす危険をはらんでいる。JR総連は、こ
の間、TPP交渉参加に反対してきた。山田元農水大臣の
呼びかけもあり、
「TPP交渉差し止め・違憲訴訟の会」へ
各単組でも賛同していただいた。日本文化の崩壊につなが
るTPPを阻止しよう。
●安倍政権は労働諸法制の改悪を進めようとしている。労
働者派遣法改正案は「解散」によって廃案となったが、今
年の通常国会に再提出してくることは明らかだ。安倍首相
の言う「世界で一番企業が活躍しやすい国」とは労働者を
低賃金の労働条件で酷使することを合法化するものであ
る。連合と共に広範な闘いを構築していこう。
●連合の春闘方針が決定し、
「全ての構成組織が2%以上の賃金引上げ要求を掲げ取り組む」ことが確認され
た。すでに金属労協や自動車、電機、私鉄など要求を決定した。JR総連は、定期中央委員会で方針は決定す
るが、春闘の意義と歴史に踏まえ、定期昇給を守り、ベースアップを掲げて統一闘争で闘う。
「総労働の連帯」
のもと2015春闘を闘おう。
●JR総連は「責任追及から原因究明」の安全哲
学をもって「安全第一の職場風土」づくり目指し
てきた。JR北海道労組は徹底した議論によっ
て系統間、職種間、世代間の壁を越え、会社に安
全提言をし、
『一部列車の減速・間引き運転』の
実現をしてきた。JR東日本では京浜東北線の
基地再編の施策をめぐり、団体交渉の軽視の姿
勢を、
「機関会議開催」の準備を背景に、
「安全・
サービス・輸送品質」という本質議論で押し返し
てきた。JR発足から30周年に向け、三島・貨
物の財政体質の改善に向け、関係単組や田城議
員と連携し取り組む。また交通政策の具体的実
現に向け、交運労協と連帯し取り組んでいこう。
●「えん罪・JR浦和電車区事件」は裁判闘争では悔しい結果となったが、平和運動もJR総連も健在であり、
全組合員の団結で「組織を破壊する」という権力の狙いは打ち砕いた。今後もえん罪・浦和電車区事件を風化
させず、抵抗とヒューマニズムを貫いていこう。
●JR総連は「田城郁後援会」の拡大活動や「田城郁紹介者カード」の取り組みを全組合員が全力で奮闘して
いる只中である。この間築き上げた組織力を基礎に「田城応援プロジェクト」の取り組みを実践的に貫徹して
いこう。田城議員と固く連帯し前進していこう。
●日本の社会は、国民の生命と財産を左右する岐路に立っている。安全で働きがいのある職場の実現!人権・
平和・民主主義の確立!公正・公平な社会の実現を自らの手で切り開いていこう。
田城参議院議員
美世志会上原代表
ジャーナリストの青木理氏
田城参議院議員、美世志会上原代表の来賓あいさつの後、ジャーナリスト、ノンフィクション作家である青
木理氏から「薄暗き時代にどう抗うか」という表題で①特定秘密保護法の正体、②警備公安警察の現状、③特
定秘密保護法に蝕まれる民主主義、④集団的自衛権と特定秘密保護法について講演をいただいた。2名から
質問・発言があり、講演内容をさらに深めることができた。
年頭アピールを採択し、厳しい1年を全体で闘っていくことを確認し、旗開きを終了した。
続いての、新年の集いには各界より多くご来賓の方々の参加で盛大に開催された。