いじめの未然防止に向けての取組について

平成 26 年 12 月 26 日
いじめの未然防止に向けての取組について
義務教育課生徒指導推進室
内線5228
いじめ問題に取り組むにあたっては,早期発見,早期解消の一層の充実を図るとともに
日頃より,いじめを起こさない学校づくりに努めることが重要であり,さらには,家庭や
地域との連携を図り,社会が一丸となっていじめ防止に積極的に取り組んでいくことが必
要である。
1 いじめをなくすための児童生徒による主体的な取組の推進
(いじめストップ!絆づくり推進モデル校
H26年度新規)
(1)趣旨
いじめをなくすための児童生徒による主体的な取組をモデル校において実践し,この取組
を広めることで,いじめの未然防止を図る。
動画を活用した周知 「いじめストップ!絆づくりプロジェクト」
・県いばキラTV「スクール ch」内
・県教育委員会ホームページ「いばキラTV×茨城の教育」内
(2)モデル校10校
小学校(5校)
茨城町立長岡第二小学校
高萩市立高萩小学校
鹿嶋市立大同東小学校
稲敷市立江戸崎小学校
古河市立西牛谷小学校
中学校(5校)
城里町立桂中学校
日立市立坂本中学校
鉾田市立鉾田北中学校
つくば市立茎崎中学校
結城市立結城東中学校
(3)モデル校の取組例
茨城町立長岡第二小学校
○
取組内容
いじめのない楽しい学校にするために,児童会の各委員会ごとに活動内容を話し合い
児童主体のいじめ防止の取組を実施している。
・企画委員会
誰でも相談や提案を投函できる「いいなボッ
クス」の設置
いじめゼロ集会の企画運営
・図書委員会
命の大切さや友情に関する本の読み聞かせ
・運動委員会
楽しい遊びを紹介する児童向けの運動委員会
だよりの発行
・給食委員会
なかよし給食(たてわり)の企画
【企画委員によるいじめの寸劇】
○
成 果
児童自らが考えた方法で各委員会がいじめ防止の取組を行ったことで,児童のいじめ
未然防止に対する意識が高まり,低・中・高学年の仲間意識も高まった。
日立市立坂本中学校
○
取組内容
いじめ撲滅委員会(ローマ字表記の頭文字をとって 通称IBI)が結成され,いじ
めをなくすために,生徒が主体となり,下記のような取組が企画運営されている。
・各学級,学年で起きているトラブルや問題行
動をたてわりで話し合う定例会議の開催
・あいさつ運動や定例会議での話合いの内容な
どを紹介したIBI新聞の発行
・全校生徒でいじめについて考える場を設けた
IBIフェスティバルの開催
・「思いやりの樹」と称して,友達から受けた
嬉しかった出来事などを生徒から募集し,校
内に掲示
・生徒総会でのいじめゼロ宣言
【毎月実施しているIBI委員の定例会議】
○
成 果
IBI委員の定例会議は,各学級の良さや問題点を出し合い,学年関係なく,みんな
で,いじめなどの問題行動に対する具体的対応策を考える機会となっている。
2
教員の資質向上
(いじめ未然防止教員研修事業 H26年度新規)
(1)趣旨
県内全公立小中高等学校及び特別支援学校において,生徒指導の視点で児童生徒一人一人
が活躍できる自己有用感のもてる授業づくりや集団づくりを実践し,いじめの起きにくい環
境づくりを進める。優れた実践事例を「授業スタイルブック」としてまとめ,取組を広く周
知し,教員の指導力の向上を図る。
(2)実施内容等
①研修会の実施
・小中高等学校・・・「いじめ未然防止教員研修会」を実施(H26.6.26とH26.6.30)
・特別支援学校・・・「生徒指導主事協議会」においていじめ未然防止のための研修を実
施(H26.7.3)
※ 研修会の内容は,各学校で研修され,授業づくりに生かされている。
②実践事例集「授業スタイルブック」の作成
・いじめ未然防止のための各学校の優れた実践事例を「授業スタイルブック」としてま
とめ,各校に配付(H27.3予定)
3
保護者の啓発
(1)趣旨
いじめを防止するために,学校内外を問わず,地域や保護者に広く,いじめの対応の仕方
などについて啓発する。
(2)周知方法等
①リーフレットの作成・配布(県内の全小中高等学校及び特別支援学校の児童生徒対象)
・いじめへの対応の仕方やネット上のいじめのトラブル事例などの資料を掲載
②PTA指導者研修会での講話
・いじめの実態について,茨城県いじめ防止基本方針について