資料8 九州を支える広域防災拠点構想の現状 平成27年5月 熊本県 「九州を支える広域防災拠点構想」 広域防災拠点のとしての熊本のポテンシャル ①九州の中央に位置する ⇒各県までの距離が100キロ(ヘリで30分) 前後で、活動拠点として最適 ②陸上自衛隊西部方面総監部や日赤 熊本県支部などが立地し災害即応 体制が充実している ③防災関係機関が津波被害の心配の ない内陸部に立地している 95km 70km 83km 93km 100km 30分 144km 150km 115km これらのポテンシャルを活かして、大規模災害時に本県が広域防 災拠点としての役割を果たし、九州全体の安全・安心を高めていき たいとの考えから、昨年1月に構想を策定 1 国の計画等で熊本県内施設が防災拠点として選定 阿蘇くまもと空港が 大規模な広域防災拠点に選定 国が策定した南海トラフ地震に関する計画にお いて、救助や医療活動、物資の受入れ等を総合 的かつ広域的に行う拠点(大規模な広域防災拠 点)として位置付け (H27.3.30) ■全国で5か所を選定 ① 静岡空港 ② 名古屋飛行場(小牧基地) ③ 名古屋港 ④ 阿蘇くまもと空港 ⑤ 大分スポーツ公園 熊本地方合同庁舎B棟が九州 における災害応急対策の司令 塔機能を担う国の現地対策本部 の設置候補に決定 (H27.4.24) ■主な決定要因 ① 施設の耐震性能やライフライン補完設備が 確保されている。 ② 低層階にオペレーションができる十分な 規模(324㎡)の部屋が確保できる。 ③ 自らが被災しない範囲で、被災3県に近い 位置にある。 A棟 B棟 阿蘇くまもと空港 熊本地方合同庁舎 2 構想の取組状況 九州を支える広域防災拠点構想関連予算 年度 内容 ・阿蘇くまもと空港隣接地への防災駐機場整備 ・県産業展示場(グランメッセ熊本)へのヘリポート、蓄電池整備等 H26 ・県民総合運動公園への耐震性貯水槽、防災トイレ整備 ・消防学校への備蓄倉庫、防災資機材、非常用発電設備等 ・天草空港への防災拠点化整備 等 ・大規模災害時のヘリ等の運航調整が行える「ヘリ拠点施設」設計・造成 H27 ・県民総合運動公園への蓄電池整備等 ・支援物資の円滑な供給体制の検討 等 H28 ・ヘリ拠点施設整備(見込み) 合計(総事業費見込み) 予算額 13億円 1億円 約9億円 約23億円 3 構想の取組状況(防災拠点の機能強化) ■阿蘇くまもと空港隣接地に防災駐機場を整備 ■県産業展示場に大型輸送ヘリポートを整備 至熊本市内 益城熊本空港IC 至熊本空港 整備面積:2.5ha 自衛隊の大型輸送機(C130輸送機) 4機程度受入可能 ■県民総合運動公園にに貯水槽等を整備 ■県消防学校に備蓄倉庫等を整備 投光器 貯水槽40t×2 発電機 防災トイレ20基 自衛隊等の救助部隊が最大1万人72時間駐屯可能 エアテント ローラーコンベアー 4 構想の取組状況(防災訓練) ■広域医療搬送訓練(H26.8) 南海トラフ地震を想定して、国や 各府県、医療機関等の関係機関の参 加の下、大分県、宮崎県等を被災地 とし、阿蘇くまもと空港を被災地か らの負傷者等の搬送拠点(SCU) とする広域医療搬送訓練を実施。 ■広域災害初動対応訓練(孤立地域における連携実働訓練)(H25.12、H27.1) 道路が寸断された孤立地域からの 住民等の救出を想定し、国や各県、 医療機関等の関係機関の参加の下、 ヘリコプターを使用した救出訓練を 実施。 ■九州・山口9県広域防災訓練(H25.12、H26.10) 南海トラフ地震を想定した九州・山口9県広域防災訓練において、九州知事会長県(大分 県)に置かれる被災地支援対策本部を本県が代行する訓練を実施。 ■自衛隊統合防災演習(H26.6) 南海トラフ地震を想定した自衛隊統合防災演習において、国や九州各県、関係機関の参加 の下、陸上自衛隊西部方面総監部に国の現地対策本部を仮設置して訓練が実施された。 5
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