年頭所感 - 北海道臨床衛生検査技師会

( 社 )北 海 道 臨 床 衛 生 検 査 技 師 会
北 臨 技 ニュース No.176
2007.1.4
TEL:011-786-7071 FAX:011-786-7073
http://www1.odn.ne.jp/hokuringi/
年頭所感
北海道臨床衛生検査技師会会長 佐藤 和昭
新年、明けましておめでとうございます。
会長に就任し、まず、1年目の責任を果たそうと、進ん
で参りました。この間、会員並びに医療関係の皆様にはご
支援を頂き、新年を迎えることができました。技師会役員
として判断に苦慮するところもありましたが、充実した1
年であったことに感謝申し上げます。
さて、北海道は昨年、風雨にさらされたり竜巻に見舞わ
れる等の災害が多く、幸いにも会員からの直接的な被災報
告は受けませんでしたが、温暖化の影響なのかと、しばし
ば不安を覚えました。一方、およそ北海道に縁のないこと
と思っていた野球の世界で、駒沢苫小牧高が3年連続優勝
に向けた素晴らしい戦いを見せてくれました。また日ハム
の日本一を称える祝賀パレードでは札幌駅前通りに十数万
の道民が集まり、喜びを分かち合いました。これらは北海
道経済がなかなか上向かない中で、一人ひとりの頑張りと
チームワークがあれば、叶わない事はないという、元気と
励ましを与えてくれたと思います。そして、私たち北臨技
会員の頑張りも見えた年でした。大勢の参加応募をいただ
いた世界医学検査デーの公開講演会に始まり、グランドプ
ラン 2005 のプロジェクト委員による成果が、第 82 回学会
における2年連続の演題発表や参加者増となって現れまし
た。ただ、苦言となりますが、発表に続く質疑の盛り上が
りがもっと欲しかったと思うことです。自分の発表をしっ
かり行うことは勿論ですが、
他の発表者の研究成果を称え、
より注意深く聴講すると、何か疑問を感じ、日頃困ってい
たことに対してのヒントが貰えるかもしれません。特別講
演で星澤先生が「北海道には意識が足りない」とお話しさ
れましたが、
「よし、質問に立つぞ」という、もう一歩があ
れば、もっと充実した学会になるに違いありません。
さて、今年 11 月には第 57 回日本医学検査学会の重要な
分岐点を迎えます。学会成功の鍵を握る一般演題数が確定
するからです。北臨技会員の方々には、時間や経費におい
てこの上ないチャンスです。どうぞ逃さないようにご準備
ください。演題数が「足りない」ではなく、
「多すぎて悩む」
実行委員会となりますようにお願い申し上げ、新年のご挨
拶と致します。
認定一般検査技師制度を取得して
KKR 札幌医療センター 太田 惣
認定一般検査技師制度の発足は、すでに日臨技会報・HPに掲載され
ている事から多くの会員皆様はご存知の事と思います。そして、このラ
イセンスを心待ちにし、興味を抱いていた方には、公表された広範囲な
カリキュラムと、その難易度に驚いた事と思われます。膨大な臨床検査
の中でも一般検査分野という日本特有の枠組みは、日常業務を遂行して
いく上で非常に便利なセクションではありますが、その反面、初心者や
経験年数の浅い臨床検査技師が担当・配置させられたり、他の業務の片
手間的として取り扱われたり、さらには業務の引継ぎや教育・指導も十
分とはいえない状況の中で、他の検査分野に比べ軽視されてきた事も否
定できない事実と思われます。しかし、近年における一般検査の学術・
研究レベルは飛躍的に進歩し、日臨技旧研究班全国委員の貢献による尿
沈渣検査の標準化や、髄液検査に関しても検査内容、手技、臨床的意義
等の具体的な方向性が示されています。このような状況の中で、一般検
査に関する学術・知識及び技術を持った臨床検査技師を認定する制度が
発足するのは、当然の事であり必要不可欠な事かと思われます。
本認定制度は日臨技臨床検査技師認定センターによる最初のライセン
スとなり、この認定一般検査技師は、一般検査という多岐にわたる臨床
検査の全てにおいて、その学術・知識と技術に精通することは最低限の
事とされ、さらには自施設のみではなく、地域や関連する技師会活動等
の中で後進の指導及び人材の育成が主目的とされています。
最後に認定一般検査技師は、単なるライセンスマニアを輩出する制度
ではないという事も理解しておいて頂きたいと思います。
平成 19年 新年交礼会のご案内
日 時:平成 19 年 1 月 20 日(土)18 時~
会 場:ホテルポールスター札幌
札幌市中央区北 4 条西 6 丁目
会 費:5,000 円
※ 会員皆様の多数のご参加をお待ちしております
参加申込は 1 月 13 日までに FAX・電話で事務所へ
第 134 回北臨技講習会終了報告
形態部門長 田中 浩樹
12 月 2 日(土)、札幌医科大学記念ホールにて開催した生理機
能、形態部門合同の講習会「甲状腺の画像と病理細胞診」は、受
講者 111 名と大盛況でした。過去の合同研修会の経験を踏まえ、
専門性に偏ることなく理解しやすい基礎的な知識の習得と相互理
解を目的として開催しました。中西冨美子技師(勤医協西区病院)
には画像診断サイドから「エコーの基本と考え方」を、小松良一技
師(旭川厚生病院)には細胞診断サイドから「細胞診のアプロー
チ」を基調講演とし、丸田淳子技師(野口病院)には各病態別にエ
コー像、マクロ像、細胞像、組織像の多数症例を対比供覧して頂
きました。各講師には自施設における実践的なチーム医療の取り
組みを紹介して頂き大変刺激になりました。症例検討では事前に
写真掲示したせいか、多数の意見が会場から寄せられ、とても活
発な講習会となりました。今後とも会員の皆様にとってより良い方
向性を探っていきたいと考えますので、北臨技までご意見・ご希
望をどしどしお寄せください。
平成 18 年度 第 2 回定期総会告示
日時:平成 19 年 3 月 17 日(土)
会場:市立札幌病院
日臨技生涯教育研修制度 一般教育研修課程 教科 A10 点
第 3 回しばれセミナーのご案内
「薬物治療と臨床検査の関わり」
日 時:平成 19 年 2 月 17 日(土)
会 場:北海道大学医学部 第 4 講堂
受講料:4,000 円
*詳細は別紙の案内またはHPをご覧下さい